悉皆や

先日散歩中に、悉皆やさんを見つけました。
それも自宅から歩いて5分くらいのところ。
ひええ、灯台もと暗しとはよく言ったモノ～。こんなに近くにありながら、普段まったく通らない住宅地にひっそりとあったので全然知りませんでした。
悉皆やといえば私の中にあるイメージは着物のよろずや。お手入れや染め替えはもちろん、着物に関するあらゆる相談にのってくれるところらしい・・・。
この先着物との縁が切れないのなら、きっとゆくゆくはこういうところにお世話になることもあるんだなあ、とぼんやり思いながら、見かけた当日は眺めるだけで通り過ぎてしまいました。が、折をみてショップで相談してみようと思っていたお古の夏の着物の相談にのってもらうことを思いつき、この週末意を決してお邪魔してみました。

対応してくださったのはうちの母より少し若いかなあという年格好の女性の方。こざっぱりと今風の内装で新しいお店かと思ったのですが、ご両親の代からもうずうっとこの地でやっている悉皆やさんだそうです。
結構事細かにずけずけ質問したんですが、とっても親切で安心しました。
結局、洗い張りにしようかなあと思っていた上布は、奥さんのアドバイスに従って、とりあえず今年は生き洗いと汗ぬきのお手入れだけですますことになりそうです。料金は特別安くもなく、まあ相場でした。

考えてみれば「着る」と「手入れ」は切っても切り離せないので、きっといつかはお世話になる日がくるとは思ってたのですが、いよいよ私もいっちょまえにじかに悉皆やさんに出入りするようになったんだわ。
なんかお店から出てくるときは、ワンランク上の私になったような気分でした。
ほほほ、あたくし、悉皆やさんとおつきあいしてますの。（←安いよ、私）
とはいっても手持ちすべてをお任せしてたのでは身上を崩しますので、特別なもの以外は京都の奧津さんにお任せです。
当然です。