1月に悠々さんで掘り当てた更紗の帯。
ぱっと見吉野間道みたいだ、とはじめて聞く言葉で形容されて、気になったのであちこち巡って調べてみました、その吉野間道とやらを。
結局「江戸時代にいた吉野太夫という名妓(のちに灰屋紹益という大金持ちの夫人となった)が好んで身につけた(もしくは贈られた)間道」ということまではなんとなく分かったんだけど、これぞ吉野間道!というものがいまいち分かりません。
吉野間道の帯、とか吉野間道の着物とか、写真がついてたりもするんだけど、それぞれの柄はそれぞれの柄で別物で。これも吉野間道、えええ、全然似てないのにあれも吉野間道?しかもこっちは間道と呼ばれながらどう見ても格子よ?といった感じで糸口が掴めなくて。
なのでもういいです。
織りと染の違いくらいはなきことにして、いまや私物となったこの帯を個人的に「吉野間道」と呼ぶにはなんら大きな問題はないと勝手に判断し、今日から思い切ってそう呼んでみることにしました。
よしのかんどう。
なにしろこの響きが気に入りました。
さて、前置きが長くなりましたがこの帯、色も柄もこんなに鮮やかなので、さぞや個性的な、人がびっくりして振り返るようなコーディネートができるかも~と思ってホクホクしながらいただいてきたんです。でも、これは、と思って載せてみるとだいたいの長着にお行儀よく馴染んでしまうのでアテが外れたというか、単に私にモノを正しく見る目がなかったということなのですが不思議でした。
例えばこれ。
帯の明るさで地味な着物をカジュアルに明るく引き立てようとしたのにも関わらず、小物が地味なのもあってあっさり馴染んでさらにかえって老け込んだ感じです。
載せてみたらイケると思ったんですが、着てみるとまるで借り物着てるみたいに似合いませんでした。
まだ着てみてないけど次に試してみたいのがこれ。
ちょっとごちゃごちゃするけど、これならバランスがちょうどよくて今の私向きじゃないかと思います。
最後におまけ。
今日は凄いものお見せしちゃいます。
人がびっくりして振り返るようなといえば、やっぱりこれをおいてほかにないでしょう、ということで。
じゃん!
発掘してきました、デビューしたて当時のがっちがっちの写真デス、恥ずかしい~。
たった1年半前のことなのに随分前のことのような気がします・・・。
まだ着付け教室に通ってた頃で、言われたまんまに着てました。ぎゅうぎゅうに。
そういえばまだ襟芯はこの頃三河芯を使ってましたが、言われてみると確かに首に沿っていますね(uzuzさん、やっぱり三河芯おススメかも知れません)。
しかしこれ、すごいでしょ。「わあ、可愛い小紋!」と思ってオークションで数人と競って手に入れたポリですが、まるでビニールにペンキで絵を描いたという感じです。
これ着て立ってたら、地下鉄の駅で何人もの人がそりゃあびっくりしたような呆れたような顔して通り過ぎて行きました。
あの頃は(って今でもあんまり変わらないですけど)コスプレみたいなノリで着物を着ていたので、人がぎょっとした顔してこっちを見るたびなんか気持ちよかったですねえ。(分かりませんが私、どこか歪んでいるのでしょうか。ちょっとイジワルなのかも知れません)
ちなみに実家の父はメールで送ったこの写真を見て「なんだこりゃ。マツケンサンバ(当時大ブレイクしてた)だな。」と言ったそう。
しつけもついてたし着た形跡はなかったんですが、本当に舞台衣装とかだったのかも知れません。
ただホンモノの着物というものを知らなかった当時でさえも、どこか自分でも今日のカッコは下品かも知れないという自覚だけはうっすらあったので、着付けだけはきっちりきっちりばかみたいに丁寧に着て出かけたことを覚えておりますです。
ところで下の小紋、良く見ると襟元に白い花のアクセントがあったり、左の胸に面積の広い黄色(花と葉?)があったり、と、仕立てた方はそれなりに考えていたのかなあ、なんて思いました。マツケンサンバとは・・・お父様なかなか洒落のわかる方ですね
「かんとん」という呼び方もあります。
りおさんのあては外れてしまったかもしれませんが、行儀良く収まってくれるなら、良い帯ではありませんか。
私、好きです~
2枚目のコーデ、良い感じの予感がします。
お披露目楽しみにしています。
やっぱり三河芯ですね。
半衿付けが面倒くさそうで、出来るものなら避けたかったのですが・・・挑戦してみます。
って、三河芯買わなきゃ・・・
うわっ懐かしい~
この小紋、覚えてます。たしかりおさん、自分でド派手小紋といってませんでした?まちがってたらごめんねさい。私が全く知らなかったブログの世界に足をつっこみかけた頃、この着物姿が飛び込んできて、おもしろい!と感激したことを覚えてます。
思ったより、スムーズにできましたよ。こうしてみると、この紐は着付けてしまえばいらないものかもしれませんね。着崩れを直すのにも、ないほうが便利かも?みなさんは大丈夫なのか、私にとっては、痛いところがなくなって、ますます、着物ライフが楽しめそうになりました。こんど長時間の時にもトライしてみますね
そうなんですよ。この小紋、仕立てもポリ着物によくあるミシンで大量生産したものではないし、柄合わせまでしてここまで丁寧に手縫いで仕上げてあるのに生地がこれじゃあもったいないなあとつくづく思います。
同じくリサイクルやオークションで買って似合わないもの、もう着ない物はずいぶん整理してしまったのですが、これだけは手放せずにいます。例えば宴会で一芸なんてときに、これ着て演歌歌手のモノマネでもやったらウケるかしらとか・・・(笑)。
ご指摘ありがとうございした。
前回この帯をアップしたときに好みと仰っていただいたので、あれからuzuzさんならどうコーディネートするかなあと考えるようになっていました。
泥大島とのコーディネートはそのうち試してみようと思っています。なにか気付かれたらまたアドバイスお願いします。
三河芯、針を通すのに難儀して私はかなりたいへんな思いをしましたが、器用なuzuzさんなら造作もないことかも知れません。もし試されたらまたご報告お待ちしております。
その通りです。以前ド派手小紋と紹介してたのはこの着物です。
この着姿でおもしろい!と思っていただけてたのでしたら嬉しい!本望です。
長襦袢の紐の引き抜き、いいでしょう?
やっぱり長く着てらっしゃるだけあってスムーズだったみたいですねえ。少し着慣れてる方が着物に慣れてていいのかも知れませんね。
多分長時間着る時にはもっと違いが分かると思います。1日動き回ってすごく疲れて帰って来た日も脱ぎたいと思わないんですよ、楽だから。
ほんとどうしようかと悩んでいます。
どちらかのお店に持ち込みされたんでしたっけ?
ちょっと決心つきましたので、
ブログアドレスのメッセージボックスから、お店をお教えくださいますと助かります。捨てるのは気が引けます。
私、恥ずかしいのはこれだけじゃないですよ、ふふふ。
さきほどメッセージボックスにお店の情報残しておきました。
あちらにも書きましたが、しょぼくれた小さなお店で特に特別なことはないお店です。私個人の主観ですが、あまりいいお着物は持ち込まれない方がいいかも・・・。
他にも買い取りをしてくれるようなお店で心当たりがありましたら、合わせてご検討いただいてもいいかと思います。