すぐ百万円を持っていったのは、なぜか ~恩知らずになりたくない~【K's EYE】

2009-12-28 23:50:17 | K's EYE
 先週の全国のインフルエンザ患者数が、さらに減少したようですね。
 ここ3週連続で減少しており、警報レベルの県も、9県にまで減りました。

 こうした中、果たしてリスクを犯してまで、
 海外製の新型インフルエンザワクチンを輸入すべきなのか、
 今日から一般の意見が公募されることになりました。
 どんな意見が寄せられるのか、気になるところですね。

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【今日のちょっといい話】

◇すぐ百万円を持っていったのは、なぜか
  ~恩知らずになりたくない~

 不治の病にかかった大富豪が、奇跡的に快方に向かった。
 全快に近づいたとき執事を呼んで、
「すぐに主治医へ、百万円包んでお礼にいってくれ」
 と命じた。

「だんなさま。全快なさってからでよいのではありませんか」
 不審そうな執事に、こう富豪は話したという。

「いや、すぐでなければならぬのだ。
 あの絶望のとき、もし私の病を治してくれたら、
 全財産をさしあげてもよいと、本心から思った。

 ところがどうだ。
 危機を脱すると、そんなにまでする人はないのだから、
 半分ぐらいにしておこうか、に変わってきた。

 だんだん調子よくなるにつれて、三分の一でもよいのでないか。
 財産の執着が次第にふくれ、百万円だすのもバカらしくなってくる。

 医者は病気を治して当然でないか。いくら治療しても死ぬ人がいる。
 治ったのは医者の腕とばかりは言えない。
 してみれば法外な礼は、他人に笑われるだけ、と考えだしたのだ。

 こんな私は、健康体になってからだとビタ一文ださず、
 請求されるまで自分の手元において、利子まで計算するにちがいない。
 そんな恩知らずに、私はなりたくないのだ。
 起きあがれないときに百万円持っていってくれ」

“借りるときのえびす顔、返すときのエンマ顔”といわれる。
 就職をたのむときや、なにかお世話になるときは、
 愛嬌をふりまき、おべっかのかぎりを尽くす。
 このご恩、終生忘れはせまいと、そのときは思うのだが、
 いつの間にやら見向きもしなくなるのが人情である。

 ご恩をありがたく感謝する者は成功し、
 ご恩を当然と流し去る者は、必ず信用を失う。


【編集後記】

 一時騒がれていた鳩山首相の偽装献金問題ですが、
 母親からの資金供与が贈与にあたるということで、
 贈与税約5億7500万円を納税したそうですね。
 小遣いにしてはちょっと桁が大きすぎましたね^^;