生活の乱れた学生の更生法 ~大学教授のたくみな指導~【K's EYE】

2009-12-21 23:20:18 | K's EYE
 オバマ大統領が内政の最重要課題と掲げる、
 医療保険制度改革法案が、ついに上院でも可決される見通しとなりました。

 これが実現すれば低所得者でも保険に加入することが可能となり、
 アメリカの歴史に大きな一歩が刻まれます。

 大変な反対で支持率が急落する中、よくここまでこぎつけたと思います。
 今後も世界を変えるべく、頑張ってほしいですね^^

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【今日のちょっといい話】

◇生活の乱れた学生の更生法 ~大学教授のたくみな指導~

 慈父のように慕われた大学教授は、
 生活の乱れた学生を自宅に招き、こうきりだしたという。

「近ごろ、ご両親に電話や手紙を書いているかね」
「ときどき、やっています」
「月に何度ぐらいかな」
「一度か、二度です」

「ははあ、それはよいことだ。どんなことを伝えるのかな」
「お金を送ってもらいたいときです」
 きまりわるそうに、答える。

「けっこうだ。
 お金のいるときは、友人などに借りずに、ご両親にお願いするのが一番だ。
 電話や手紙は、お金のことしか言わないのかな」

「そうです」
 頭をかきながら学生が言うと教授は、
 端然として底光りする目をすえて、こう諭した。

「実は今日、遊びにきてもらったのはほかでもない。
 これから一週間に一度は必ず、ご両親に手紙を書いてもらいたいのだ。
 そのときに、朝早く起きたとか、朝食はパンと牛乳、昼は学校で定食、
 夜は焼き肉にインスタントラーメンを食べたとか、
 つまらんことでも、あらいざらい、話したり書くのだね」

 教授を尊敬していた学生は、深い意味もわからぬままに、
 言われた通り実行した。

 金の催促以外に便りのなかった子供から、
 あれこれ案じていた日常生活のようすを知らせてくるので、
 親は安心し、喜びは格別である。

「家では最近、こんなことがあった、あんなことも……」
 と、親も電話したり、手紙をよこす。
 うれしさのあまり、子供の喜ぶものを送ったりもする。

 夜遊びしていた学生も、ウソばかりも言いにくいから、
 自然と行為をつつしむようになっていく。

 かくも自分のことを思っている、
 親心もわかってくるから勉強にも熱が入る。

 悪評高き学生たちも、たくみな教授の指導で、
 剛健質実に更生していったのである。


【編集後記】

 各社世論調査によると、鳩山内閣の支持率が急落しているようですね…。

 普天間移設問題での社民党の反対を押し切れないことなど、
 鳩山総理に実行力がないことを理由に上げる人が多かったようです。

「友愛政治」を掲げていることをいいことに、
 連立与党が言いたい放題でまとまりがないように感じてしまいます。。

 掲げたマニフェスト全てを実行するのはさすがに難しいとは思いますが、
 一つでも多く実現できるよう、頑張ってもらいたいものですね。