井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

果物尽くし

2017年09月24日 | 断食 少食 不食

 

昨日はホテルにこもって初めての雨。霧雨。
濡れた芝生を裸足で踏んで歩くうち、ふと山頂近くにあるらしい
「ほったらかしの湯」というものに入りたくなりホテル脇の
山道(舗装済み)を歩いていたら、脇に車がスッと止まり、
「どうかされましたか?」

裸足の私の後ろ姿が、いぶかしかったのでしょう。
「アーシング。健康法なんです」
と、コメント欄に頂いて覚えたての言葉を言ったら、
「ああ、健康法ですか」安心されたように、山道を
上がって行きました。

いかにも心の暖かそうなご夫婦で、声をかけてくださったのは
ご主人の方でしたが、朝からとても気持ちのよい出来事でした。

さて、ほったかしの湯をどう説明したらいいのやら。
生まれてこの方つかった温泉の中で最高峰です。

中で1時間ほどまどろめるほどのぬるめの湯が滾々(こんこん)と湧いている湯船が4種類ほど。富士山は小雨で見えないのですが、眼下間近に雲海がたたなわっています。

じんわりとあたたかい湯に身を浸し、頭と顔には霧雨。

滞在中、チャンスがあったら日の出をこの湯につかって見ようと思います。
日の出で1時間前から営業とのこと。最初は1時間も入ってられない、と
思ったのですが、いえいえ、あの心地よさでは1時間などすぐ過ぎるでしょう。

山頂から外界を見下ろし、山並みと富士山、それから雲を眺めながらの
入浴なんでした。

身も心もほどけたところへ、東京から竹園元監督来訪。
ドラマの打ち合わせに来てくださったのです。
以前、熱海に別荘がある頃はやはりプロデューサー、ディレクターの方々が熱海の山の上まで来てくださっていたのですが、久々の遠方からいらしての打ち合わせです。

思いの外早く済んだので、竹園監督にホテル内の温泉を勧め、それから二人で裸足で芝生を踏みしめて歩きました。

竹園監督は「わが家」「花嫁の父」「母。わが子へ」でコンビを組んだ方ですが、3作品のいずれも国内外の賞を得ているので、相性がいいのでしょう。

このホテルは実は「わが家」のロケに使わせて頂いたところで、私はこの間知らずに泊まったのでした。

ロケで慌ただしく、周りの景色をじっくり見てないという竹園監督は「気持ちがいい」としきりに口にしながら、裸足で芝を踏みしめ頭上にはぶどうの房が垂れ、キゥイが実っています。

ここへこもってから、3日間ほどで3,5キロ体重を落としたのですが、打ち合わせしながら桃の濃厚なジュースを飲んだり、売店で買った梨、無花果、柿、葡萄など食べたら、あっという間に2キロほど増えていました。

安いし、新鮮なのでついつい買ってしまった果物。ジュースの他に果物はOKとしたファスティングではあるのですが、
買い過ぎです。

 

 

写真の右が竹園監督です。東大卒の頭脳優秀さんで、打ち合わせも打てば響く頭の回転で楽です。

 

並んでみると、竹園監督は背が高い・・・・というより私が小柄なんですが。
背丈の落差に竹園さんも驚き「オーラが大きいので、実際よりでかく見えます」
とお世辞を残して東京へ戻って行かれました。

  


2 コメント

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なんて良い名前の湯でしょうか、、 (れん子)
2017-09-24 19:51:55
先生こんばんは。
ほったらかしの湯とは
とても魅力的な名前の温泉ですね。
ゆったりと、まったりと、身体に
まとわりつく温かいお湯の優しさが
脳裏に浮かびました。
いつか訪れてみたいと、
強烈な願望が湧き上がり自分でも
ビックリいたしました。
やはり先生の文章の力はすごいです。
いつも、大切な話をありがとうございます。

毎朝 先生のブログ拝見から1日が始まります。
数日前に 我が家をDVDで拝見致しました。

今頃拝見しましたのは、
私がテレビを見なくなってから長い年月
が経っているためで、
殆どドラマを知りません。

先日ビデオ屋さんに行って
我が家を見つけました。
名作にふさわしく、
ちゃんと、目立つ場所に、
横になって、本で言えば平積みみたいな
扱いで 置いてありました。
数年前のDVDでこの様なレイアウトでしたので
とてもワクワクしながら借りて来ました。

感想は一言では言い表せません。
家族の危うさや、また、強い絆が、
ひとつのドラマにきっちりと詰め込んであって
持ち重り(ドラマにこの様な言葉が当てはまるかは
分かりませんが)のする素晴らしいドラマでした。
兄妹喧嘩のシーンの、
兄と妹のせりふの絶妙さ、舌を巻きました。
はぁ? に対するはぁ?の応酬。

このはぁ?が、相手の怒りを買う呼び水だと
分かって使う兄と妹!
我が家でもよく見た光景で、ほんとうに
生き生きした兄妹喧嘩に惚れ惚れいたしました。

随分以前のドラマの感想、今頃失礼致しました。
先生の中の言葉に関する 触覚が、
本当に素晴らしく、
今取り掛かられているドラマ、
楽しみにしております。

窓辺の果物、光の加減も美しく
果物とは姿も味も
官能的な食べ物である、と
ふと 感じた次第です。
私も
ほったらかしの湯を真似て
これから
ぬるめのお風呂に入ります。
電気は消して月明かりの下で、入ります。

いつもありがとうございます。
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お返事 (井沢満)
2017-09-24 20:25:02
れん子さん

ほったらかしの湯には、敷地に入って左右に二箇所の温泉があり、左が「あっちの湯」右側が「こっちの湯」といいます。

通は「こっちの湯」のファンが多いそうですが、こっちの湯は早朝は開いてないので、入っていません。

日の出を拝みながら入るのは、あっちの湯のほうです。


1つの湯船は膝までしかない浅さで、お湯もぬるいので寝そべって1時間はまどろめます。

山梨市駅から車で20分位だと思います。
私はホテルから歩いたのですが。
タクシーなら迎えを予約しておくほうがいいです。

食事処もささやかですがあります。

桃源郷でした。

冬の外気はちょっと、どうかなあとは思いますが。
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