井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

「相棒」に見た スパイ天国日本

2013年10月02日 | ドラマ

「相棒」の再放送をちらっと見ていたら、出演者3人がそれぞれに「日本がいかにスパイ天国であるか」を力説していて、へえ政治問題に詳しい脚本家さんなんだ? と思って
しばらく眺めていた。

「日本にもCIA作ろう」とか「作ろうとすると各省庁の既得権益が凄いので阻まれる」などと正論を言う。

ところが杉下右京(でいいのかな?)に「テロリスト」呼ばわりされて、撃沈。
目的遂行のためにどうやら人を殺しているらしいのだ。
まあねえ・・・・テレビでは、目的はともかく、殺人を推奨するわけにも
いかぬので、右京さんには批判させるしかないのだけれど、
何かがっかり気落ちして、テレビの前を離れた私なのであった。

え・・・・? そりゃ私とていかに目的が正しくあろうと、暗殺を肯定する
ドラマは書けませんが。局の考査にもひっかかるし。

しかし相棒みたいな娯楽劇にも政治(の片鱗)は仕込めるのだなあと
思いましたね。この脚本家さん、多分実は「日本がスパイ天国で何度かしなきゃならん」と
思っている人のような気がする。(私自身は作品に政治を持ち込まぬが信条だけれど)

誰とは言わぬけれど、某首相夫人(いつの首相とも言わぬ)が中国人の京劇俳優に
入れあげて中国まで追っかけ。というより京劇俳優ファンであることを知った
中共がその夫人を中国にVIP招待してデートの場を取り持ったのだが・・・・
夫人が帰国後、わけの分からない理由でそれまで凍結されていた中国への
ODAが解凍されて、故中川昭一氏などが大変憤りを見せた一件があった。
その夫人の中国招待とODA再開との間の因果関係の証明は出来ないが、
夫人の帰国とともに、中国からあちらの政治的大物が次々に来日したのは
事実。それからODAが不可解な再開をしたのも。
そしてその後夫人が入れあげていた京劇俳優が、実は中国の工作員活動家であったことが
露見した。その後の足取りは追っていないが、その工作員俳優は
日本でもあれこれ芸能活動をやっていたようだ。
ハニートラップは男にのみ仕掛けられるものではないのかもしれない。
そう言えば、ハンナラ党にゆかりの韓国人俳優で、民団大使でもある男に
入れ揚げていた某首相夫人もいらして、機密の宝庫首相官邸にまで入れていたなあ・・・・。

いずれもどの時代の首相夫人とは言わぬけれど、いやはや首相夫人がこのゆるさなら、
日本でのスパイ活動は楽であろう。

某夫人は、韓国へ最近は入れあげていて「友好」をぶち上げるのだが、友好は
お互いに等価等質にその意志がないと成立はしないことはご存知なのだろうか。
片務的友好は相手の反日の火に油を注ぐことになりかねないのだが。
「スパイ防止法」の制定を望む者だが、しかしなんのことはない、最初の
適用者が首相夫人では泣き笑いである。


3 コメント

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最近読んだ本 (美しいこころ)
2013-10-03 07:05:47
井沢さま、その相棒、僭越ながら私も見ました。そして何とも後味の悪さが残りました。偶然最近読んだ本が、有川浩の、空の中と高殿円の、メサイアです。作家さんの信条まではわかりませんがどちらもとても考えさせられました。日本を案じている方々がたくさんいらっしゃることに少しながら希望を感じます。式年遷宮も、以前より関心が高いように思います。祈りが本物になりますように。
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Unknown (ららら♪)
2013-10-03 13:19:06
「相棒」はこの手のストーリー、けっこう多いですね。
子どもが好きで、毎日毎回、飽きもせずに見ています。
昔のものは確かに、レベル高い出来だと思います。

日本映画専門チャンネルで、
山本監督の「荷車の歌」を見ました。
素晴らしい作品ですね。
農村婦人たちのカンパで制作されたとか。
http://blog.goo.ne.jp/augustrait/e/ab0e308ec17e51683094c41d02e9f629

政治的主張は全くなく、淡々としていますが、訴えるものがとても強い。

悪人がいないのですよね。
唯一の悪役、姑にも理があるし。
農村のコミュニテイの懐の深さ、あたたかさが、この映画を悲惨になることから救っている。

日本の子どもたちには、
劇団四季のミュージカルよりも、この映画を見せてほしい。
日本人がどのように生きてきたか、
ヴィジュアルで見ればすんなり心の中に入るでしょう。
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Unknown (くおん)
2013-10-03 21:52:13
中国に利する為にせっせと働く官僚や政治家。
なかなか脱却できない、なぜこうなんだろうと、この国は本当にワケがわかりません。
ワケがわからないことが全てハニトラではないでしょうし、もっと深い闇があるとは思いますが、あまりにもやられっ放し、しかもここが肝心!というところで負けてしまう姿を見るのが、もう辛いです。

でも日本を諦めない!私たちはベストでなくてもベターは何かを見て行かなければならないのですよね。
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