井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

大沢樹生くん・・・・

2015年11月20日 | 日本語について

彼がまだ光GENJIにいる頃から「樹生ちゃん」と言っているので
今更大沢さんとか樹生さんとかは言いづらいので、樹生ちゃんで
通します。結婚前から付き合いがあります。
ご飯を食べたり飲んだり、一泊の小旅行に出かけたことも。
フジのクイズ番組にペアで出たことも。

裁判の結果が出たので、また頻繁に彼の顔をテレビで見ます。
あの涙の意味を、その重さの意味を知っている者の一人として
一言述べたく思いました。

私は幼いころの元息子さんにも会っています。
私が樹生ちゃんに付き合ってもらうときは、彼は
実家のお母様に来てもらっていたようなのですが、
ある日、そのお母様の都合がつかなかったようで、
「でも、まんさんに会いたいから、おれ息子連れて行っていいかなぁ」
ということで、やって来たのでした。

見ればもう留守番も出来る年頃、大切に可愛がっているんだなぁと
思ったのでした。

元息子さんが外国でだったか‥‥‥‥・発病して、青くなって
彼が走り回った姿も知っています。

お母さまに預けて、私と会っている時元息子さんとお母様の
間で何かトラブルがあったようで、元息子さんに向かって
樹生ちゃんが電話で、こんこんと言い聞かせている姿も
見ています。へえ、こういう時の彼って怒鳴ったり叱ったり
せず、優しく言い聞かせるんだなあ、とそれも記憶しています。
父子家庭の大変さの片鱗を見たのでした。

そんな毎日の積み重ねで16年間という歳月は長いです。
「子供が可哀想」というのはこういう時の定番ではあるのですが、
そしてその通りではあるのですが、その言葉を一番胸に
突き立てているのは当のご本人でしょう。

絶句して涙をこぼした彼の心中が解るので、私もそれを言われる
ことの痛みをいくらかは彼と分かち合いました。
根が繊細で優しい男です。

16年という歳月を我が子として慈しみ悩んで来たその歴史を
自ら否定するごとき思いもあるでしょう。

彼がおそらくはその優しさからであろうと思うのですが、黙り通していることも、あります。

以前、かくのごときことを拙い援護のつもりで書いていたら
どういう立場のお方か、いささか恫喝めいて書くのを止めるよう
言って来たことがあります。また来るのかもしれません。
裁判は終わったので、もう来ないのかもしれません。

私という傍観者のところにさえ愉快ではないのが来るのだから、
ご当人にはもっとストレートにあるのだろうな、とも思いました。
事実、残酷な言葉もぶつけられたようです。

ものを書く人間もそうですが、演じる人間もあらゆる出来事が
滋養になります。今回のこともいつか、胸に深く沈めて演者としての
エネルギーとして発酵させて欲しいのです。

私は彼は、色悪がやれる数少ない役者だと思っています。

歌舞伎用語で色悪(いろあく)というのは、二枚目だが悪人・・・・
「累 (かさね) 」の与右衛門、「四谷怪談」の伊右衛門などです。
もう随分前のことですが、ドラマで演じてもらったことがあります。
思った通りの出来栄えで、プロデューサーも絶賛でした。

その分野で花を咲かせて欲しいと願っています。
彼なら単純な悪にせず、グラデーションで見せてくれそうです。

 

いささか余談になりますが、DNA鑑定がまだなかった頃の明治時代に
作られた民法がいまだ使われていることに呆れています。
なぜ時代に即して早急に変えないのでしょうか。悪法と化した
民法第何条かに泣かされている人々がいるでしょう。

中国の脅威がリアルになった現在、GHQ憲法が自縄自縛の法となっているように、民法も早急に見なおしたほうがよくはないでしょうか。


8 コメント

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大沢さんに幸あれ (総太郎)
2015-11-21 00:07:44
井沢先生、今晩は。 先生の暖かい御言葉がどれだけ大沢さんの励みになるでしょう・・・。こういった問題に限らず、例えば2010年にようやく撤廃された殺人の時効制度や、少年法・宗教法人・皇室典範等、人間性善説に基づく様々な法体系には限界を痛感致します。遥か昔の法律制定時にはオウムのようなカルト宗教の出現、女子高生コンクリート詰め殺人犯や神戸の少年Aのような事犯、よからぬ人物の皇室入廷等を想定していたとは思えず・・。 大沢さん並びに、元御子息の幸せな人生を願っております。
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大沢さん 頑張って (天は見てる)
2015-11-21 02:55:37
同感です。この件に関するテレビ出演者の反応には驚くばかり。世の中自分だったら と 相手の立場にたって考えられない人ばかり…
ただ神様はちゃんと見ていて天罰はあると信じています。
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テレビ報道が・・・ (井沢満)
2015-11-21 07:22:35
「なぜ、子供が母のほうではなく父の元に留まったのか」考えないことに呆れ果てています。想像力の欠如。

通常、とりわけ子が幼い場合は多くが母親側に行くでしょうに。なぜ、男の側が父子家庭という大変な状況を引き受けたのでしょう。
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世論が正しいとは限らない ()
2015-11-21 09:05:48
大沢さんの現奥様や娘さんを守る為にもこの裁判は必要だったと思います。
本来なら今までに受けた精神的苦痛や養育費を巡って提訴してもいいぐらいの酷な話だと思いますが、それをしないのが大沢さんの愛情であり、優しさなのだと思います。
当事者にしか分からない苦悩は計り知れないものがあると思います。
コメンテーターや世間の建前的な批判を見るたび複雑な心境でしたが、こちらの記事を読み救われました。
早く事が終息して、大沢さんご家族が穏やかに過ごせることを願います。
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皆、自分のこととして考えずきれいごと (銀の森)
2015-11-21 10:10:52
普通幼い子は母の方へ行くのに行かなかったというのは、母の方に何か問題があったからでしょう?
それを大沢さんが手放したのは、何か言われたりされても対抗出来る年齢に達したからでは?

言っちゃ悪いけど、他の男の子だと知っていながら大沢さんに押し付けて自分は勝手しているような母親ですよ?
何で大沢さんが責められるわけ?
騒ぎにしているのは、自分たちテレビのほうなのに。
自分で火をつけておいて子供が可哀想はないでしょう?

大体当事者にしたら騙されたまま、必死に育てて来て
、実子として認めてしまえば将来、現在の奥様とお子様に渡る遺産相続の多くが他人の子に行ってしまいます。


大沢さんが今までの養育費、精神的負担への慰謝料を請求して裁判を起こしても筋が通るくらいのケースなのに、テレビも上っ面で判断する世論も本当にいい加減。
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どうもあれ以来 (ポコ)
2015-11-21 11:27:27
最近、「先生のお立場上公にできない真実が記事の中に隠されているのでは?」と深読みするクセがついてしまいまして(笑)。

今回の場合は、
「托卵」
「メディアによる印象操作・被害者たたき」
あたりがキーワードかしら…なんて…。

私は週刊誌・ワイドショーを見ないので、この件はこちらの記事で知ったのですが、本当にひどい話ですね。
でも、大沢さん…とてもステキな方なのですね。
大沢さんの心のうちを思うと、どんな言葉も陳腐になってしまいますが、今回の試練がきっと演技の幅や深みをますことになるでしょうね。
イケメンだけが売りの男優さんは若いうちこそチヤホヤされるかもしれませんが、歳を重ねればそんなものは何の価値もなくなってしまいます。
それを整形手術等で表面だけを取り繕ったとしても、役者としての技量を伴わなければ全く意味がありません。
大沢さんのように、イケメン+深い内面性から湧き出る演技力であれば、壮年では壮年なりの、老年では老年なりのすばらしい演技を見せてくれそうで、今からとても楽しみです。

どこかの奥さまも整形をつづけていらっしゃるようですが、現在のあの醜悪な容姿は本当に見るにたえません。
今は亡きわが国最高の貴婦人はお歳を重ねるごとに輝きを増し、シワ・白い御髪すらもチャーミングポイントとなっていらっしゃったのとはまさに正反対。
整形夫人については捏造記事、写真で糊塗してきた虚像のメッキもはがれ、多くの人がその正体を知るところとなりました。残酷なくらいに…。

なので、早晩、大沢さんの名誉が回復される日がくるものと信じています。
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真相 (ナヴィ)
2015-11-21 11:31:33
大沢さんが口をつぐんでいて、先生も
黙っていること。表に出ちゃいました。

舞さんに子供への虐待あったのですよね。
だから、大沢さんが見かねて引き取った。
虐待で心療内科へ通うぐらい異常児になった
子供を大沢さんがどんな思いで育てたか!

舞さんを責めはしませんが、マスコミが
わけも分からず大沢さん批判。困ります。

http://www.akb48matomemory.com/archives/1045608681.html
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Unknown (Unknown)
2015-11-23 15:55:01
子供がかわいそうではないです!

大沢樹生さんに本当の父親でもないのに、
本当の父親、むしろそれ以上の愛情を16年間ももらっていた元息子さん。

だれが、悪いか、誰が間違っているのか、そんなん誰が聞いてもわかっていること。

テレビの世界は、おかしいですね。
だから、我が家は、我が子にテレビなんて観させたくないのです!

先生!正論ありがとうございます。
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