All animals are equal, but some animals are ...

but some animals are more equal than others.

グッドウィル 2

2008年06月28日 | なんでも
随分と前のエントリから間を空けている間にグッドウィルに事業停止命令が下されました。
ありきたりですが、グッドウィルで働くことで糧を得ていた人たちのこれからが心配です。
厚生労働省は対応窓口を設ける様ですが、何もわからない公務員が対応しても何もできないでしょうし、一時金を貸すくらいがもっとも現実的ででき得る最大限なのではないでしょうか。

これを書いている時点でhttp://www.goodwill.com/にアクセスすると表示されるページの上部に画像のような文字があるのですが、契約していた労働者に向けてのメッセージはありませんね。そういう会社だということです。組織もドタバタの時には本性を現します。

グッドウィルは「モバイト・ドット・コム」という事業をやっていたようですが、
ここに登録して体験記を書こうとしていた矢先にその会社がなくなってしまうという事態に遭遇した人がいました。
ちょっとタイムリーすぎます。

モバイトドットコム体験記

天台宗 大樹玄承氏の発言の自由を守れ。

2008年04月08日 | なんでも
チベットで行われているであろう虐殺について、天台宗の僧侶、大樹玄承氏が同じ仏教者に対しその姿勢に疑問を投げかけました。


youtubeで動画を見る


「いま私たち日本の仏教者の真価が問われています。チベットでの中国の武力行動によって、宗教の自由が失われる事に、心から悲しみと止むに止まれぬ抗議を表明せずにはいられません。私たちはあくまでも宗教者、仏教者として僧侶をはじめとするチベット人の苦しみをもはや黙って見過ごす事ができません。チベット仏教の宗教的伝統をチベット人の自由な意思で守ると言う事が大切な基本です。

皆さんは日本の全国のお坊さんがどうしているのかとお思いでしょう。日本の各宗派、教団は日中国交回復の後、中国各地でご縁のある寺院の復興に力を注いできました。私も中国の寺院の復興に携わりました。しかし、中国の寺院との交流は全て北京(政府)を通さずにはできません。ほとんど自由が無かった。これからもそうだと全国のほとんどの僧侶は知っています。そして日本の仏教教団がダライ・ラマ法王と交流する事を北京(政府)は不快に思う事も知られています。あくまでも、宗教の自由の問題こそ重大であると私は考えています。

しかし、チベットの事件以来、3週間以上が過ぎてなお、日本の仏教界に目立った動きは見られません。中国仏教界が大切な友人であるなら、どうして何も言わない。しないで良いのでしょうか?ダライ・ラマ法王を中心に仏教国としての歴史を重ねてきたチベットが今、亡くなろうとしています。私たちは宗教者、仏教者として草の根から声をあげていかなければなりません。

しかし、私の所属する宗派が中国の仏教会関係者から抗議を受けて、私はお叱りを受ける可能性が高いし、このように申し上げるのは私たちと行動を共にしましょうという事ではないのです。それぞれのご住職、壇信徒の皆さんがこれをきっかけに自ら考えていただきたいのです。オリンピックに合わせて中国の交流のある寺院に参拝予定の僧侶もいらっしゃるでしょう。この情勢の中、中国でどんなお話をされるのでしょう。もしも宗教者として毅然とした態度で臨めないのならば私たちはこれから、信者さん檀家さんにどのような事を説いて行けるのでしょう。私たちにとってこれが宗教者、仏教者であるための最後の機会かも知れません」



世界中で武力による争い、弾圧が行われているのはチベットだけではありません。
そしてチベットは中華人民共和国内にある自治区です。
賛成とか反対とか、いいとか悪いとか簡単に切って捨てる事ができません。

しかし、その問題に対し毅然と自分の立場から、思いから身の危険を顧みずテレビ放送という公の場で声を上げた大樹玄承氏は保護されるべきです。

私は思想・信条、言論の自由が尊重されなければならない、と思っています。
その立場から彼の発言を大いに支持します。

彼の勇気、行動に敬意を表します。


関連記事をアップしているblogを列挙しておきます。

http://blog.goo.ne.jp/shinji-zero-mikuni/e/4434fd69cb990213f690d7d0ad7b7315
http://blog.goo.ne.jp/morninghays/e/46772b1822fb7f0f50638d435720bcc4
http://blog.goo.ne.jp/mkanmaro/e/636c3fe4230fe7e32248f6c8ac073a60
http://blog.goo.ne.jp/goo25715/e/c2aa88d66ac0f4ad1dc7200b71b261e9
http://blog.goo.ne.jp/worldnote/e/6d722f27a885859d042f86d9db8cf32e
http://blog.goo.ne.jp/mikogo/e/6c83b6b89e49d3f8e43cf19c735e53e2
http://blog.goo.ne.jp/gab49535/e/5ab01db3e7fe443f10562e4127258f42
http://blog.goo.ne.jp/fuutennnoneko/e/3e988c3831f22994c88aeda6a7c7b023
http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid467.html

橋下知事の発言の真意を図りかねる。

2008年03月08日 | なんでも
http://www.sankei-kansai.com/01_syakai/sya030806.htm

橋下知事は「差別意識はまだ残されており、同和問題は解決されていないと認識している。一般施策によりその解決に取り組んでいる。解決されていないとういうのは、私の経験でも実体験でもある。いわゆる地区というところで育ったが、現在、同和問題は全く解決されていない」と答弁した。


共産党所属議員が施策そのものが逆差別なのではないかと問うたものに対する答えが上記。
上事実を知らなかった人も多かろうし、私もその一人だが、彼は何を意図してこういう事を発言したのだろうか。
大きな行政組織の長にそういう出自の人が就くということが、事実そのものとして何かを体現している様に思うのだが、彼は何を言いたいのだろう。

NHKは反論することがないから反論できないのだろう。

2008年02月10日 | なんでも
NHKもう行かない!橋下知事ブチ切れ

2月10日8時1分配信 スポーツ報知

 大阪府の橋下徹知事(38)が9日、NHKへ“絶縁状”を叩き付けた。前日の同局「かんさい特集」(関西ローカル)出演時には、公務による到着遅れを「遅刻」扱いされブチ切れ。この日も府庁での各部局からのヒアリングを終えたあと「一切、(NHKの)スタジオには行かない」と、さらなる怒りをぶちまけた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080210-00000080-sph-soci


常々この放送局の取材態度の尊大さは指摘されているところですが、ここまで正面切って怒られても謝罪どころか反論すらしないとは。
厚顔無恥。

何だか役所を思い出してしまいました。
理由は語りませんが。

当選の万歳の映像のときも自局の都合に合わせてキュー振りしたそうですから。

本当にこんな放送局に視聴料金を支払っていてもよいのか、ちょっと考えてしまいました。

何かしらの弁明なり、反論なりがあって然るべきだと思うのですがね。
仮にも相手は800万の人口を抱える行政の長ですよ。
その人間が怒り心頭でそれを公に吐露したわけですからね。
媚びろと言っているわけでなく、きちんと誠実に対応するべきだと思うのです。
「コメントはありません」なんて失礼だと思います。



図書館以外売り飛ばせ。大いに結構。

2008年02月05日 | なんでも
「図書館以外は不要」橋下氏、大阪府施設の廃止・売却検討

2月5日1時3分配信 読売新聞

 大阪府知事に就任する橋下徹氏(38)は4日、府幹部との協議の中で、83の府立施設のうち、中之島図書館(大阪市北区)と中央図書館(東大阪市)の2施設以外は「不要」との考えを明らかにした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080205-00000004-yom-pol

もう大阪府庁(と大阪府民)の目はこの位でないと覚めないということなのだろうと思う。
大いにやったらいい。
大阪府の職員もやる気のない人間はどんどん締め上げてやめていただいたらよいのではなかろうか。社会保険庁で大量の退職者が出たように辞める人はお辞めになればよい。
やむを得ない理由で辞める人もいるだろうが「公僕」がこんな時に体を張って頑張らなければいつ頑張るというのだろう。

橋下氏も本当に府立図書館以外の施設が全て不要だと思っているわけではないだろう。図書館の様に明らかに利潤を生まない施設(生んでもらっては困る)だって他にあるだろう。そういう議論が生まれるのは良いことだ。

Yahoo!クリックサーチでは7割以上が賛成。
この声に大阪府庁はどう答えるだろうか。


「御堂筋パレード」なる財界主導、大企業宣伝の為の醜悪なパレードに補助金を出す必要もなし。「大阪21世紀協会」なんて名称が胡散臭い。人件費だけで年間数億円。この祭りでどれだけの観光客が来るというのか。800万府民の内何人が喜んでいるのか。他所での知名度はどれほどなのか(多分ほとんどの人が知らない)。こういう当たり前の視点でどんどん見直していただきたい。

奈良に悪い景観なんてザラにあるのでは。

2008年01月31日 | なんでも
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080131-00000019-maiall-soci

自虐的? 奈良県知事が「悪い景観100選」公募へ

1月31日21時2分配信 毎日新聞

 【奈良】荒井正吾知事は30日、県内の悪い景観100選を公募し、来年度までに写真展を開く構想を明らかにした。県などは「平城遷都1300年記念事業」を2010年に開催する。観光地・奈良の改善点を発掘、景観向上に向け「自虐的」とも言える荒業に打って出る。



国道沿いなんて悪い景観だらけだし、そもそも平城京のど真ん中を線路が突っ切ってるのはどうなんでしょう?決していいことだとは思いませんが。
それにしても思い切ったキャンペーンやろうと思ったもんです。
全く話題にならず消え失せたり、応募殺到しすぎて途中で中止、なんてことにならなきゃいいですね。



グッドウィル問題 1

2008年01月31日 | なんでも
グッドウィルを捜索へ 警視庁、違法派遣容疑 刑事事件に発展

1月30日22時20分配信 産経新聞
 人材派遣大手「グッドウィル」(GW、東京都港区)が、港湾荷役業務への労働者派遣や二重派遣の助長といった違法行為を繰り返していたとして、警視庁保安課は職業安定法違反(労働者供給事業の禁止)の疑いで、GWなど関係先を31日に家宅捜索する方針を固めた。GWをめぐる違法派遣問題は刑事事件に発展する見通しとなった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080130-00000991-san-soci


そろそろ一度派遣をやめて誰がどれだけ困るのかを検証したほうが良いような気がします。相当な被害が出るでしょうが、誰も影響がわからない。浸透しすぎている。このまま社会の歪が拡大するのは放置できないのではないかと思います。

ホット130円

2008年01月20日 | なんでも
ホットのドリンクはなぜ130円が多いのだろう。
伊藤園とコカ・コーラは大概そう。
冷やすより温める方が金がかかるとか?

ガソリン自動車は必要悪

2008年01月20日 | なんでも
「日本が北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)を主催しようとしているとき、『ガソリン税を下げました、もっとガソリンを使いましょう』という態度でリーダーシップが取れるのか」と強調した。


財源が絡むとこんな正論も胡散臭く聞こえるというオハナシ。
でも支持。
ガソリンなんて200円/ℓにでもなればどうだ。
タバコだって値上げしたら喫煙者が減るんだろう?
とっくにガソリン自動車は必要悪だ。

労働運動の胡散臭さ

2007年12月24日 | なんでも

「松下プラズマディスプレイ社 偽装請負事件」
http://blog.livedoor.jp/fmwwewwmf/
というタイトルのblogがあります。


読むと、こうでもしなければ我々の元に素晴らしい品質の工業製品は届かないのだな、と改めて頭の中がワンワンと鳴るような内容です。

それにしてもこういう問題と闘おうとする人のすがる術は、胡散臭い人たちに向かうしかないのかな、と思ってしまいます。
「大阪労連脱退のご報告」
http://blog.livedoor.jp/fmwwewwmf/archives/51082925.html
というエントリには手柄欲しさの「プロ」に嫌気がさして、団体から距離を置く決意をしたという筆者の気持ちがよく表れています。

>大阪労連の一部幹部から「我々の成果が横取りされる事になる」という
>言われ方をされ、いまだに厚労省に行った事に対し、「偉そうにしやがって」
>という言われ方をされているからです。これではこの運動の妨げになりますので
>苦汁の決断を下さざるをえませんでした。


こういう「プロ」達はいたるところに出没していて過激な言葉で染められた幟やチラシを手にしていますが、街頭で直接見るとたいていの場合ヘラヘラと笑っています。
如実なのはデモの終点でみかけた時です。表通りでデモをしていたらしい彼らとすれ違ったのですが、それは気持ちよく散歩でもしたかのようなだらしない顔を一様に浮かべていたものです。


普通の人が普通に声を上げても届かない、そんな世の中なのですね。


Windows Updateに失敗する。

2007年12月24日 | なんでも
Windows Updateが動かなくなった。
何度やってもファイルをダウンロードして、インストール作業をすると、始まったと思ったらエラーを吐いてインストールできない。

ログファイルを見ると、update.ver が正しくありません とか何とか。
以下のおまじないを実行すると助かるみたいです。

アクセサリ⇒コマンドプロンプトを起動しておまじないをコピーペーストして実行。
ぜーんぶまとめてテキストファイルにしてバッチファイルにしてやりました。

%Windir%system32net.exe stop bits
%Windir%system32net.exe stop wuauserv
%Windir%system32regsvr32.exe %Windir%system32atl.dll
%Windir%system32regsvr32.exe %Windir%system32jscript.dll
%Windir%system32regsvr32.exe %Windir%system32msxml3.dll
%Windir%system32regsvr32.exe %Windir%system32softpub.dll
%Windir%system32regsvr32.exe %Windir%system32wuapi.dll
%Windir%system32regsvr32.exe %Windir%system32wuaueng.dll
%Windir%system32regsvr32.exe %Windir%system32wuaueng1.dll
%Windir%system32regsvr32.exe %Windir%system32wucltui.dll
%Windir%system32regsvr32.exe %Windir%system32wups.dll
%Windir%system32regsvr32.exe %Windir%system32wups2.dll
%Windir%system32regsvr32.exe %Windir%system32wuweb.dll
%Windir%system32net.exe start bits
%Windir%system32net.exe start wuauserv


一度サービスを停止してリセットしてくれるみたいです。
情報元に感謝。
(どこかわからなくなっちゃったから、今後の為にメモ)




大阪市長選挙の結果には驚いた。

2007年11月19日 | なんでも
大阪って本当にタレント系の人なら誰でも当選するんですね。
本人と支持政党の間に政策的に相当な乖離がありそうな気がするんですけど大丈夫ですか。同床異夢になるのはわかりきっているような気がしてなりません。市政改革は停滞するでしょうね。民主党の本質がどこにあるか考える良い機会かもしれません。

勘違いスタッフが作るテレビのスポーツ中継

2007年09月04日 | なんでも
世界陸上と呼ばれる陸上競技世界選手権がようやく終了しました。
世界に向かってホスト国日本の恥を晒し続けた大会となりました。

開会式のガラ空きスタンドに始まり、宿泊手配の不備、選手送迎のミス、ボランティア管理の不手際、競技運営の未熟さ、とどめに閉会式の独りよがり演出などよくもここまで徹頭徹尾ひどい大会を開催したものだと嘆息が漏れます。
これらについては他のblogなどでもごまんと取り上げられていますから、ちょっと違う内容を書いてみたいと思いました。


今大会のホストブロードキャスターとして国内ではTBS(もしくはその系列局)が地上波で模様を放映しました。私が直接見たわけではありませんが、この局の得意技として「間もなく始まります」とテロップを流して実際はその数時間後に始まるという手法で視聴者にチャンネルを変えさせないという荒業を使うようです。
今回閉会式の時間にたまたまテレビが前にある環境にあり、問題だらけの大会の閉会式がどれほどのものかと見てみたくなりテレビを点けました。
事前にTBSのWEBページで21:30より「閉会式」という文字を見つけた私はその時間にテレビのスイッチを入れ眺めていました。しかし流れたのは閉会式のオープニングと思しき和太鼓の演奏、突然競技表彰式、競技の総集編と選手のミスを嘲笑う映像、メインキャスターのくだらない感想独白のみでした。
総集編なるものもメインキャスターがいかにこの大会をスタンド上層の特等席から観戦して、その結果馬鹿騒ぎをしたかという他人の生活を覗き見するような悪趣味なもので、この放送局が何を考えて視聴者にこれを提供しているのか、さっぱり理解できないものでした。


この放送局がどんなことを考えてスポーツ中継をしているか、考えの一端がわかるものがWEBページの端にありましたので貼っておきます。

http://www.tbs.co.jp/job/w_sports/sebare/index-j.html
「空気」を創り出す仕事
というタイトルのこの文章はこれからこの局に雇用されたがっている人向けに提供している内容のようです。
構成は番組プロデューサーとディレクターの対談形式です。
冒頭に
「最先端のスポーツ中継のリアル≪現実≫が赤裸々に語られる!!」
という文言がありますので、これは現場の人間が本当にそう思っているという現われなのでしょう。
内容はいかに盛り上がらない会場を無理やりに盛り上げるか、それがいかに大変で価値のあることか、その自慢話です。


「スポーツ中継ってスポーツという既にあるものを撮ってるだけって思われがちだけど、実はあの盛り上げを創り出してる」
「プレーの画を入れないで『普段はこういう人たちなんですよ』っていう素顔を見せてあげることによって、『こんな子がコートでこんなに頑張ってる』というふうな見せ方を僕らはしているかな。深いね(笑)」



放送している内容は自分達が演出したものだとはっきり言い切っているわけです。
もちろん映像は切り取られ編集されているわけです。そこに行為主体の主観が入り込まないわけにはいきません。だからと言ってここまで堂々と


「俺達のおかげでスポーツ中継は盛り上がっている」


と、勘違いされても困ります。




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2006世界バレー プロデューサー&チーフディレクターの「スポーツBIG対談!!」

22試合の平均視聴率が16.2%!
2006世界バレーを大成功へと導いたプロデューサーとチーフディレクターのガチンコ対談がついに実現!WaTとモーニング娘。の歌に隠された秘密とは?高視聴率の意外な理由とは?
最先端のスポーツ中継のリアル《現実》が赤裸々に語られる!!


安江:
改めてお疲れ様でした。

古山:
お疲れ様でした。

安江:
長かったよね。期間が。オリンピックだって2週間なのに、1ヶ月以上だし、会場も12会場あったしね。

古山:
全部の会場の国際映像と日本の国内向けの映像も作りましたし。

安江:
単純に日本で放送しているものだけではないからね。あとバレーボールの場合は会場のイベントも「作る」ことになるからちょっと特殊だよね。

古山:
そうですね。

安江:


最終日、日本戦終了30分後に始まったブラジル対ポーランドの男子決勝戦はすごかったね。たった30分の間に会場が日本じゃなくなった。国民性の違いなのか、ブラジル人なんかは一気にボルテージが上がっていくんだよね。でも日本人は背中押してあげないと、そういう環境を作ってあげないとやっぱり自分たちでは盛り上がり切れないところがある。

古山:
バレーボールの場合はサッカーや野球とは違いますから。

安江:


バレーボールはほかのスポーツとはちょっと違う。観客の7割、8割が女性という事も理由としてあるんだろうけど・・・。自然発生的な地鳴りのような歓声にはなかなか会場がたどり着かない。だからちょっとだけ背中を最初に押してあげる。日本のバレーボール会場では常に競技以外のプラスアルファが供給されてきたから、それが現場にないと逆に観客にも違和感がある。照明落として、ライティング演出を会場に施して、歌を大音量でコンサートと同じだけ出して、短時間でボルテージが上がる環境を作ってあげる。そういう意味では「歌」というのは非常に短時間で、観客の心を一つにするのにはすごく重要なファクターだよね。OAが始まったときにはボルテージは最高潮に達していてほしいからね。

古山:
あれで、会場の空気ができる。

安江:


ああいう演出はOAのためではなくて、全ては会場の空気を作るため。2時間半、人々が一生懸命声を嗄らして応援する、そういう気持ちに、1万人を一つにまとめることが一番大事って僕は考えてる。その熱気で極端な事を言えば試合結果まで変わってくる。それがホームアドバンテージ。外国に行ったらもっとひどいですよ。日本人は相手チームにブーイングしないからホントに外国選手にも好まれる。
そして、試合が始まってしまえば、バレーボールを知り尽くしてるディレクターとTBSの技術がいるから、そこはまったく問題なく最高のスポーツ中継は出来る。今回は名カメラマン、名オーディオミキサーもそろえてもらったし、中継としてはすばらしい中継になったと思う。

古山:
スポーツ中継ってスポーツという既にあるものを撮ってるだけって思われがちだけど、実はあの盛り上げを創り出してる。

安江:
他のスポーツは会場を盛り上げるイベントを作るために別の制作会社が入ってるけど、バレーボールはイベントを作るのもスポーツ局の仕事だよね。

古山:
プロデューサーはそういうイベントも作るし、国際バレーボール連盟との折衝もあるし、それこそ、試合の順番とか時間を決める作業もあるし、ミニの番組も見なきゃいけないし、出演者のケアもあるし・・・。

安江:
仕事の量は某局の3倍くらい(笑)。他の部署の人からもまさかイベントまで作ってるとは思われていない。

古山:
1ヶ月我慢すれば、次は来年ですから(笑)。

安江:


そうだよね、スポーツの場合は短期間に集中してる。制作にいた頃はゴールデンのレギュラー番組をやってきたからもうエンドレス。「これいつ終わるんだろ・・・」って。スポーツのいいところでいうと、毎回が特番だから、打ち上げとかもすごく盛り上がるし、終わる日が見えてるのはいいよね!

古山:
確かにいつ終わるんだろって思いながらやってたもんな・・・

安江:
バラエティ番組は「終わる」ということは打ち切りだったりするから悪いことだったりするけど、スポーツの場合は「終わる」というのはまた違って、そこに向かって全スタッフが集中できる。スポーツの良さはそこかなって。達成感はとにかくスゴイ。

古山:


僕が今回面白かったのは、安江さんから「ライブ感を大事にしたい」っていう話があったから、選手の表情をたくさん入れて、緊張感を出したところですね。いいプレーが出てスローが出るときにも、その中にも表情をどんどん盛り込んでドラマチックにしたりして。

安江:
イタリアのゾルジ(男子バレー界のスーパープレイヤー)が今回もジャーナリストとして来日していて、彼が言っていたのは「日本のTVのスローはプレーが終わったあとの表情が何であんなに多いんだ?」って。日本のスポーツ中継の考え方って非常にアメリカ寄りなんだよね、たぶん。日本人は人のパッション、表情を見るのが好きな人種で、アメリカに倣っているところがあると思う。一方、ヨーロッパの中継を観ているとプレーを究極に分析して見せようとする。とにかくワンタッチを見せようとか、ラインに入ったところを見せようとか。ケーブル有料チャンネルでの放送ということもあるけどスポーツファンとしての下地が完全に成熟しきっているのがヨーロッパで、成熟しつつも人々の喜怒哀楽が見たいというのがアメリカ的な見せ方とすると、今の日本はアメリカ寄り。日本人はプレーヤーの歓喜や苦悩、叫びといった表情を視聴者は好んで求めているから、プレーが終わったあとにそういうスローを僕たちは出していく。

古山:
女子の方が視聴率がよかった(女子平均18.1%・男子平均14.4%)のもそういうところからきてるんでしょうね。

安江:


そうかもしれない。男子バレーボールは本当に面白いけど、日本ではやっぱり女子の「ひたむきさ」が好まれる。男子があれだけいいバレーボールしても女子の視聴率を抜けないっていうのは、ちょっと悲しい気がするね。

古山:
日本人はスポーツを人で見るとこありますよね。感情移入して人間で見ようとする。「野球」を見にいくんじゃなくて「新庄」を見たくてファンは球場に足を運ぶ。

安江:
バレーボールってスポーツなのに、F2・F3(個人視聴率の集計区分・F2=女性35~49歳、F3=女性50歳以上)が視聴率の半分を占めてるっておかしいでしょ?通常スポーツの視聴者層は男性が半分はいるからね。そして彼女たちは「この子たち頑張ってるわね。応援したい」というふうにバレーボールを見てる。だから試合中に出す選手紹介のVTRには一切プレーの画は入れてないようにしている。プレーの画を入れないで「普段はこういう人たちなんですよ」っていう素顔を見せてあげることによって、「こんな子がコートでこんなに頑張ってる」というふうな見せ方を僕らはしているかな。深いね(笑)。

古山:
安江さんがすごい。他のスポーツ競技はあんまりそういうのは無いですよ。

安江:


そこにティーン(10代)が入ってくるのはやっぱりアイドルたちの力。自分が大好きな小池徹平君が、ウエンツ瑛士君が、モーニング娘が必死で応援している姿をみてそれまでバレーボールに興味を持っていなかった子達も「私たちも一緒に応援しようかな」と思ってもらえる。F2・F3・ティーンと層を少しずつ増やしていって全体の数字を上げていくっていう作業をしてる。実際にOAを見てもらえれば、そこには感動と興奮があるわけだし、チャンネル合わせてもらう作業だけを僕らはすればいいかなと。スポーツは深い。

全てホンモノでいきたい
安江:


僕が WaTに最初に言ったのは「これはバレーボール世界最高峰の世界選手権。世界一の大会だし、選手たちを含め、みんなこの大会に賭けてやっている。だからそこに賭けている人たちにウソは絶対にバレるし、ウソのものを1個でも作りたくない。だから本気で入ってくれ」って言って、WaTに長い合宿にあれだけ行ってもらって、モーニング娘。にも合宿で実際に選手たちがどんなふうに大会に備えているのかを観に行ってもらった。合宿の選手を見たら応援せずにはいられませんよ。普通の人間なら(笑)。彼ら彼女らがホントに声をからして応援してくれた状況が、ゴールデンタイムで毎日放送できたっていうのは、非常に素晴らしいことだと思う。

古山:
入り込んでくれたんで良かったですね。WaTもモーニング娘。も。やっぱり試合も熱い試合が多かったから、僕らのイメージの想像以上にバレーボールに入り込んでくれたんですごくいいものになった。

安江:


よっすぃ(吉澤ひとみ)が「おりゃー!行けー!」って顔を曲げて応援したり・・・。アイドルのあんな姿がテレビ画面に映し出されたってことは過去一度も無いと思うね。「あ、これ何か違うんだ、今までのバレーボールと違うんだ」というのがその瞬間に伝わったかなと思う。


古山:
ぶっちゃけて言うと僕らTBSテレビは今NO.1じゃないじゃないですか。一緒にNO.1をとろうっていう気概を持っている人に来てほしいですよね。

安江:


ホントそうだね。僕は絶対にこの世界バレーでTBSはNO.1に返り咲くんだ、っていう気概でやっていたし、来年は間違いなく大ヒットが期待されるドラマ「花より男子2」「華麗なる一族」があるし、さらに夏には「世界陸上大阪大会」もあるから、とにかく、この世界バレーをきっかけに、TBSはトップステーションに返り咲くことを信じている。来年再来年入ってくる人たちにはそのままNO.1ステーションでい続けるんだっていう気概を持ち続けてほしい。プロだからいい番組を作るのは当たり前。トップになればいろんなことができる。すべてがどんどんいいように回って行く。常にトップにいて最高の番組を作ってNO.1ステーションでいなければダメだ。そういう気概のある人に来てほしい。

古山:
そしてスポーツはトップになるための勢いをつけられる!

安江:
ドラマはどんなに当たっても残念ながら週に1回、2時間しか出来ないからね。バレーボールや陸上イベントが始まったら週に5回の2時間半の番組がゴールデン、プライムタイムでやることになるから、やっぱり、勢力バランスが一気に変わってしまう。やっぱり起爆剤になるのはやっぱりスポーツしかない。

就職活動をしている学生の皆さんへ
安江:


ぼくは就職活動のときが一番自分の人生をまじめに考えた時期だったな。なかなか20歳、21歳で自分の人生をちゃんと考えることってないと思うんだよね。会社に入るというのが人生のすべて決める訳ではないけれども、やっぱりその先の自分の人生を長いスパンで考えるいい機会だから、その時期に「こんなもんでいいや」とかじゃなくて、ちゃんと真面目に、真剣に考えて、自分でその道を選んだって結果になることが一番大事だと思うのね。この会社を選んだ、別に会社じゃなくていいけど、もし会社に入るんだったら、この会社は自分で選んで入った会社なんだって納得するまで考えることが大事だと思うよ、っていつも学生には言ってるかな。

古山:
確かにそうですよね。

安江:
挫折からスタートするとダメでしょ?やっぱり。この会社にしか入れなかったっていうんじゃなくて、自分がこの会社で働きたかったっていう気持ちでスタートしてもらいたい。テレビ局でも他のどんな業種でも自由業でも、自分がその仕事を選択したっていう事実が大切だと思うな。

古山:
僕は安江さんと違ってあんまり内定もらえなかった方だけど、確かにその気持ちは大切ですね。

安江:
僕はバブルの絶頂期だから、一般企業は履歴書出せばもう「内定!」って感じだった(笑)古山の頃はもうバブル終わってたでしょ。

古山:
いや、あんまりバブルは関係ない・・・。TBSテレビはそういう人でも逆に活躍の場はいくらでもある会社ですよね(笑)。


中国になんか行くもんじゃないな。

2007年08月20日 | なんでも
麻薬密輸の2邦人に中国高裁が死刑判決、執行は最高裁次第
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070820i314.htm?from=main3

日本人2人 麻薬密輸罪で死刑確定 中国
http://www.asahi.com/national/update/0820/TKY200708200238.html

邦人2被告に死刑判決 覚醒剤密輸で中国




これで死刑が執行されたら、何らかの意図とか何かの間違いで旅行中に捕っても死刑にされることだよね。
何されるかわからない国だしね。

さすがに執行はないんじゃないかな~と思いたい。
でもこれで最高裁が判断を覆したら、何のための二審制?何のための裁判??ってことになるし。
要注目ニュース。