野球とか車とか、適当にダラダラ書いてみました

田舎に住む野球好きのオッサンが、ぐだぐだと書きつらねています。

チベット問題で日本から抗議の声明相次ぐ!

2008年04月09日 | Weblog

 チベットでの騒乱を中国政府が強権的に鎮圧したことを受けて、日本でも続々と抗議の声があがっている。  4月9日の産経新聞にこんな記事が出ていた。

【産経新聞】
 中国チベット自治区での騒乱を、中国政府が強権的に鎮圧したことを受けて、映画監督の龍村仁さん、ジャーナリストの下村満子さん、音楽評論家の湯川れい子さんらが8日、東京・内幸町の日本記者クラブで会見し、文化人有志65人の連名による「14世ダライ・ラマ法王と中国政府首脳との直接対話を求める声明文」を発表した。
 声明文は「ダライ・ラマ法王に扇動された一部チベット人による暴力的反政府活動」という中国政府のキャンペーンを「真実とかけ離れたもの」と批判したうえで、国際的な仲介者のもとでの中国政府首脳とダライ・ラマとの対話を提言。「それこそ中国政府が世界の信頼を取り戻すことのできる唯一の道」と訴えている。
 ダライ・ラマの「愛と非暴力」を貫く姿勢に共感する龍村さん、下村さん、湯川さんが呼びかけ人となり、作家の池澤夏樹さん、女優の岸恵子さん、俳優の堺正章さん、詩人の谷川俊太郎さん、音楽家の細野晴臣さんら計65人が賛同者として名を連ねた。 会見で、龍村さんは「中国政府の報道はでたらめ。真実を見てほしい」と訴え、親を虐殺や拘束で失ったチベットの子供を支援する下村さんは「中国政府は心をオープンに対話を開始してほしい」と強い口調で語った。また、湯川さんは「中国はジャーナリストを受け入れるべきだ」と述べた。
チベット騒乱 65人「対話」求め声明 堺正章、細野晴臣さんら(産経新聞) - goo ニュース

 これに先立ち、仏教界からも書写山圓教寺の大樹玄承執事長がテレビ出演しチベット問題へ声明文を発表し、話題になっている。
 関西ローカルの番組なので、ご覧になっておられない方も多いと思うが、幸いYouTubeに映像がアップされているのでご覧になっていただきたい。

大樹玄承執事長がテレビ出演しチベット問題へ声明をYouTubeで見る。

 その内容を書き起こしてみた。いろいろな解釈があると思うので、ここでは編集をせずに、できるだけ話した言葉をそのまま起こしています。言葉のニュアンスなどについては映像をご覧になってください。

書写山圓教寺 大樹玄承執事長の声明

 今、私たち日本の仏教者の真価が問われています。
 チベットでの中国のい武力行動によって宗教の自由が失われることに、心から悲しみとやむにやまれぬ抗議を表明せずにはいられません。
 私たちはあくまで宗教者、仏教者として僧侶をはじめとするチベット人の苦しみをもはや黙って見過ごすことができません。
 チベット仏教の宗教的伝統をチベット人の自由な意志で守るということが大切な基本です。
 みなさんは日本の全国のお坊さんがどうしているのかとお思いでしょう。
 日本の各宗派・教団は日中国交回復のあと、中国各地でご縁のある寺院の復興に力を貸してきました。私も中国の寺院の復興に携わりました。
 しかし、中国の寺院との交流はすべて、北京を通さずにはできません。ほとんど自由はなかった。
 これからもそうだと、全国のほとんどの僧侶は知っています。
 そして日本の仏教教団が、ダライ・ラマ法王と交流することを北京が不快に思うこともよく知られています。
 あくまでも宗教の自由の問題こそ重大であると私は考えています。
 しかし、チベットの事件以来3週間以上が過ぎてもなお、日本の仏教界に目立った行動は見られません。
 中国仏教界が大切な友人であるなら、どうして何も言わない、しないでいいでしょう?
 ダライ・ラマ法王を中心に仏教国としての歴史を重ねてきたチベットが今、なくなろうとしています。
 私たちは宗教者、仏教者として草の根から声をあげていかなければなりません。
 しかし、私の所属する宗派が中国の仏教関係者から抗議を受けて、私はお叱りを受ける可能性が高いでしょう。
 このように申し上げるのは、私たちと行動をともにしましょうということではないのです。
 それぞれのご住職、檀信徒のみなさんが、これをきっかけに自ら考えてほしいのです。
 オリンピックに合わせて、中国の交流のある寺院に参拝を予定する僧侶もいらっしゃるでしょう。
 この情勢のなか中国で、どんなお話をなさるのでしょう? もし……、もしも宗教者として毅然とした態度でのぞめないのなら、私たちはこれから信者さん、檀家さんにどのようなことを説いていけるのでしょうか?
 私たちにとってこれが、宗教者、仏教者であるための最後の機会かもしれません。


  僕はこの声明に胸を打たれてしまいました……。

  みなさんは、どう思うでしょうか? 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿