『選択する時、自由に選んでいるように見えて、その実、選ばされている』
これがゲームである。
※対戦相手は選ばされる状況を生む。
※勝敗は選択の強力な動機になる。
人の行動原理はゲームである。
さらにいえば、あらゆる生物がそうであり、遺伝子がすでにそうなっている。
性選択は表向き選ばされているし、実質的に選ばされている。
自然選択は生き方を自然に選ばされている。
もっと遡ると、化学反応もゲームである。
原子はそれぞれの持つ結合力で一定の原子と結びつくが、そのように見えて、実は結びつかされているとも考えられる。これは高分子になるほどそうなってくる。
単純さや結びつきやすさは均質になり、何も起こらなくなる。複雑にするため高分子化すると、結合面の割合が下がり、やはり何も起きにくくなる。
このいずれをも解決し、結合相手を選ばさせる働きを持つのが有機物なのではないか。
人はゲームであることに満足を得る。