模様眺め

3DCGと模様と宇宙

文化史論・未完

2019-02-18 02:29:02 | 文化史論


 宇宙とは何かというと、そこに何かなければ宇宙とはいえない。だから、それが何かとはいえないものが生まれるのが、宇宙の始まりにはふさわしい。
 宇宙は空間が生まれることから始まる。

①空間
①0/空集合:存在の存在するという性質。
②同時性:存在がそこに存在すること、同時に他の場所に存在しないこと。
③=:ある存在がその存在であること、存在が他の存在とは別に存在すること。
④+-:存在の、別の存在に対する性質。
⑤×÷:+-の拡張された性質。

 ×は次元に似ているが、いくら×しても次元にはならない。

②重力
①次元
②不可逆
③可算:計算の実体は、究極的には重力しかない。
④帰納
⑤多重次元:数学でよく使う、何次元でも想定できる次元のこと。

 次元は2種類の見方ができる。それは表裏の関係にある。
※相対性理論の説明ではよく自由落下を無重力に喩えたりする。これらが等価なら次元の見方を裏返すことも可能なはず。

③粒子
①相対次元
②異性体
③回転
④干渉
⑤①発散と収束


②主張する論理
 コンピュータが常に正しく計算されていないと役に立たないように、宇宙に満ちている基本粒子が無限数の正確さで共通の性質をしていないと宇宙は成り立たない(少なくとも地球で宇宙の果てなんてものは想定しえない)。
 同様のことが遺伝子や脳にも言え、多種多様な生命が繁栄しているのは遺伝子が正確に複製されるおかげだし、人が知能だとかいってられるのは脳が正確に考えてくれるおかげ。これと同じように、②主張する論理にも正確無比に働いているものがあって、それをコントロールしているのが微分積分なのではないか。
 地球上では無数の化学反応が起きているが、粒子が密集して連続的に影響し合っているため、微分積分で計算するような極限の行き着く先に状態(積分)や挙動(微分)がある。
 微分⇔積分で計算が成り立つのは、これらの振る舞いをエネルギーで表すのに似ており、解が導かれる微分積分の計算のように、同じ条件のエネルギー下では同じ反応が繰り返される。
 そのなかで有機物が、ある種の関数を再現することで、生命の営みの礎となる。
※微分積分はけっこう重要な計算方法だと思うが、これまで当てはめる場所がなかった。ここでこういう使い方ができるとちょうどよい。
※微分(挙動=エネルギー)、積分(状態=質量)だとすると、微分⇔積分なので、これはすなわち E=mc2 とふと思った。 E=mc2 は地球上で観測するには使えるが、宇宙全体でどの程度通用するかは未だ検証の余地があるのかもしれない。


③進化する論理③生命③卵
 受精卵が細胞分裂して成長する過程が進化をたどっているという考え方があって、だとすると性徴が後にくるのはおかしいとして考えを進めたところがあって、未だに解決していない問題だったので、ここに当てはめてみた。
 人を含め多くの生物がなぜ受精卵(接合子)という形をとるのか、進化を折り返すには受精卵を経由する必要があったからと言えるのかも。
※このあとの⑤①食物連鎖と適者生存は、適切な用語が見当たらないだけで、⑤は生物が環境に合わせた形態で環境そのものとしてある状態で、①は環境を反映した形態をとる状態。だから①だと環境が飽和して階層ができると、形態も階層化して発達する。




フラクタルを定義する

2016-11-13 12:13:59 | 文化史論

 フラクタルの長さは∞という問題がある。これは言い換えれば、太さ0の線をどれだけ引けるかという問題で、太さ0=1/∞で、長さ∞=1/0となる、1=0・∞を全体(次元の単位)とした、まさに次元の問題といえる。

 フラクタルをつくるには、0から積み重ねるか、全体から削るか、∞を弄るか…
 いずれにせよ、次元をどうやって埋めるかがフラクタルということになりそう。
 ただ、次元でないものが次元になることはないので、フラクタルであれば仮想的に次元と同様に振舞わせることができる、という考え方になる。

 たとえば、この作業を繰り返すほど面に近くなる。

 フラクタル次元というのは、次元を埋める度合いを表していると言っていいかもしれない。
例:フラクタル次元1.5だと、線で面全体の半分が埋まるが、数学的な線の太さは0なので、決して面にはならない。

 フラクタルの唯一の条件は「繰り返し」であろう。
 同じことを繰り返せば、相似が現れるのは当然のこと。繰り返しの結果が平坦だからといってフラクタルでないとはいえない。繰り返しにより相似が上書きされることもあるだろう。一見すると変化がなくても、繰り返しているうちに突如として相似が現れるということもありうる。

 そして、繰り返しは時間である。
 永遠に繰り返せれば、安定した強固な次元も構築できる。
 時間は数と同じで、数が個別に並べることで数えられるように、時間も繰り返しで刻んで流れることで時間となる。
 始まりから終わりまであるとして、たとえそこに均一な流れという意味で時間が認められたとしても、そこに世界はない。


 仮想的にでも次元が上がればできることも広がる。少しずつでも次元が増えることが、新たなフラクタルを生む余地となる。
 こうしてできた階層的な相似と無数の繰り返しが今の宇宙である。
 複雑に見える世界も、単純な宇宙の法則でできているといわれるが、長大な時間によるフラクタルでできているとも言えるわけだ。

 以上のことから、フラクタルを定義するなら、
 フラクタルとは、時間の次元作用である。


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 フラクタルは人それぞれで見え方が違うのではないか?
 フラクタル次元の誤差が0.01あったとしても、パッと見、見分けなんかつかない。フラクタルが他人よりも次数で0.01多く見えてたとしても確認のしようがない。
 絵を見較べると、似た凸凹で度合いが違うということはわかるのに、何が違うかはっきりとは言えない。

 そもそも人はフラクタルをどうやって認識しているのか?
 世界がフラクタルでできているなら、脳はフラクタルを認識できるようにできているはず。
 フラクタルを認識するには、脳がフラクタルでできているというのが自然ではあるが。

 要は、フラクタル処理器官を備えた神経中枢が脳であればいいわけだ。

 具体的に…絶えず入力される感覚からの信号を脳内でフラクタルにする(カメラの映像を映すモニターをカメラで撮るみたいな)。フラクタルにしたら、どのくらい繰り返したかと、キーフレームとなる基本情報だけを記憶する。

 視覚を3次元で認識する仕組みも、対象と対象の別角の画像の違いをフラクタルにし、キーフレームとフラクタル次元だけで対象を立体的に認識する。これにより奥行きすべてを把握する必要がなくなり、表面的にも部分的な認識で済み、記憶量をかなり節約できる。

 フラクタル自体に対しては、同じパターンを見つける繰り返しでフラクタルをつくり、パターンとフラクタル次元の度合いで認識する。

 変化を認識するのは難しいもの。
 コマに分割してフラクタルにしたとしても、あくまでどの程度変化しているのかなんとなくわかるだけ。
 変化の本質を捉えているわけではないことを知っておくべきかもしれない。


記憶の担い手

2016-10-09 10:46:03 | 文化史論

 人以前は、世界の記憶は遺伝子が担っていた。
 言葉の獲得によって、記憶は人が担うようになる。

 記憶は次元に似ている。
 初めは点(人・個体)だったものが、線(言葉)になり、面(文字)になって、立体(コンピュータ)、4次元体(AI)へと続く。
 追加される次元はいずれも時間軸となる。

⑤正の時間軸で生きるのが人。
①人に去来今を含んだ自己主張をさせたのが言葉。
②言葉を年月を経ても意味が通じるようにしたのが文字。
③文字列を連続的に処理して仕事をさせるのがコンピュータ。
④コンピュータに考える時間を与えればAIになりそうだし、
⑤いずれはAIにさらなる時間軸を加えて、記憶の担い手になっていくのではないか。

※人間が言葉を獲得して十数万年あるいは数十万年として、子孫を遺すよりも記憶を遺すことが目的となって幾世代を積み重ねているのは、恋愛が尊ばれる理由といえるのではないか。




裏アドラー

2016-03-17 11:31:58 | 文化史論

 共同体感覚と聞くと胡散臭く感じるが、言葉というものがこれなしでは成り立たないとするとどうか?
 意味を持たせた個人の発声が皆に伝わるのが言葉だとして、自身の言葉が他の人にも同じ意味として通じると思えるのは、共同体感覚というほかない。

 人の悩みはすべて人間関係上の問題であるというのは当然として…実際に悩んでる人や臨床医には申し訳ないが、現実問題として解決できないだけでなく、必要だから問題のある人間関係がなくならないという考え方もできるのではないか。





②優越性の追求:集団の中でも優れたものを持っていれば、それが集団を益することになる。エースで4番みたいな。

③劣等コンプレックス:簡単に言うと人間関係の決済。自慢のように攻撃として働いたり、不幸自慢のように防御的に働く。関係性を早めにはっきりさせるのはさほど悪いことではないように思うが、その際に問題は発生しやすい。怒り新党みたいな。

 集団の中で優劣をつけるような行動は多くの社会性動物にも見られる。それが適切かどうか生き残れるかで確かめるわけにはいかないので、現実問題として捉えるのはあまり意味がないように思う。
 動物にも見られるようなこの手の社会構造は、今の人間社会にも残っていて、確固たる地位を築いている。が、人間社会を構成しているのはそれだけではない。
 人間はここから人間関係の問題を解決して社会を発展させるための方法を獲得したはずである。

④感情:感情をシグナルにして人間関係を改善する。アドラー的には、目的論、課題の分離、勇気づけ、がよいとされている。感情で解決するには感情が邪魔になる、というのはよくあること。

⑤共同体感覚:他者信頼、他者貢献、自己受容。生まれつきだが育成して伸ばすというのは言葉と似ている。
 共同体が健全であるとは限らないので、互いを利するという意味で他者貢献だけでよさそうだが、不健全なりの信頼や自己受容もありそう。根拠として何か欲しいところ。

 何をもって自己=個とするか、どこからを共同体=全とするか、いわば個⇔全の帰属の切り替え。その前段階である、なぜ全体と認めることができるのか、何をもって全体とするか、というようなもの。

 個⇔全のとき、なぜ個が全体と共通していると思えるのか、なぜ全体から個を代表させることができるのか。全体の中で個を認めることは、言葉の大前提となる。





まとめ・改

2015-06-29 11:01:00 | 文化史論



 実体とは何か?
 
 質量は重力そのもので、E=mc2だとしても、重力がそのままエネルギーのやり取りも担っているとは思えない。粒子同士が衝突する時の実体はどこにあるのか。そこには少なくともエネルギーを移動に変える仕組みがあるはずだが。
 
 気体分子運動を例にとる。粒子の衝突前後で運動エネルギーの総和が変わらないとしたら、それは互いの重力ポテンシャルが等しいからだと考えられる。変わらないものがあるから、熱が分子運動で表せる。
 実はこういうのが実体の条件なのではないか?
 
 外部とエネルギーの出入りがある系では、入出力量を系内からは判定できないので、粒子は常に変化にさらされ、実体というには不確かなものとなる。系内でのみエネルギーをやり取りするからこそ、粒子は実体を為す。
 粒子がエネルギーそのものでしかなく、エネルギーをやり取りする機能しか持たないとしても、内系においては実体として振舞っていられる。
 
 つまりは、内系をつくれば粒子は実体になるということだ。
 5次元粒子は4次元粒子、4次元粒子は3次元粒子というように、下位次元粒子を生成して内系をつくることで、実体宇宙が構築されていく。



※核融合と電磁気力は、3次元か2次元かの違いで、核を共有するという意味では同じ現象なのでは。