模様眺め

3DCGと模様と宇宙

可逆理論

2013-02-10 23:48:37 | もの思い

 数学の難問には、不可逆のものを可逆的に成立させる問題、可逆でも成立すると証明する問題が多い。
 不可逆のものをどうやって可逆にするか?
 根本的にいえば、不可逆なものは可逆にはならない。できるとすれば、不可逆で進行しているものを、所々で記憶し、記憶を逆にたどる法則を当てはめることで、あたかも可逆であると見せかけるだけ。
 つまり可逆は記憶と法則によってのみ成立する。

 ここでいう法則は不可逆のもののみとする。宇宙の基本法則は不可逆。自然の法則は可逆的であっても、厳密には不可逆しかない。
 人間が考えた法則になら可逆がありそう。人間の脳なら可逆的でありさえすれば可逆と認識しうる。
 不可逆も記憶と法則によって成り立つと考えられそうだが、それは記憶を経ることでやっと不可逆が認識できるようになるから。不可逆と記憶は分けて考える。
 記憶は、構造・形態・媒体として実現する。

 不可逆の現象が記憶を介して可逆を生み、可逆的に生まれたものが不可逆の振る舞いをする。
 そうやって宇宙は進化し、生命を育み、知性を発達させていったのではないだろうか。