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模様眺め

3DCGと模様と宇宙

花狭間

2008-11-24 02:26:49 | もよう

瑞巖寺玄関の花頭窓
宮城
『原色日本の美術10』

Moyo04

 花狭間(はなざま)という名前は載ってあったのでわかっただけで、こういうのは出会いがないとなかなか知ることができない。前作も、同じ柄をマンガのトーンで見かけたので、名前はあると思うのだが、調べればわかるのかさえもわからずじまい。

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鱗柄

2008-08-25 01:17:42 | もよう

兜跋毘沙門天立像
京都・教王護国寺 唐代
『原色日本の美術5』

MPOファイル(3D,拡張子はjpg)

 端正な立ち姿の像の裾の部分。この柄を立体面に彫り込む魂胆が素敵。
 唐代は奥が深い? 歴史では、平安の文化が花開いてからは、あっちはもう関係ないというような習い方をしたけど、いいものがあれば取り入れたいと思うのが人情というもの。ルーツ・技術を同じにしつつ多様性を生む強さが支えになっていたと勝手に予想してみる。

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揚羽蝶

2008-05-28 01:54:27 | もよう

雪持柳揚羽蝶文縫箔
岐阜・関の春日神社 桃山時代
『原色日本の美術20』

 この模様で秀逸なのは、蝶のまわりの円によって羽のはばたきを表しているところ。
 円を使えば、このような風や動きも、形あるものはもちろん観念も表せてしまうだろう。周囲に意味を預けておいて、円によって答えを導かせる、という構図ありきだが。円に集約されるとか、円にすれば納まりがつくという面もある。

 これだけパーツが多いと、配色とか自分ではコントロールしきれない。

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唐草

2008-02-17 01:05:49 | もよう

宝相華蒔絵経箱 滋賀・延暦寺 平安時代
宝相華唐草の円文、金銀の研出蒔絵
『原色日本の美術20』

 規則性はうまくつなげれば連続性や広がりになる。また、同じ模様パターンがあると絵図に安定感が出る。
 中心の花と周辺の花、間を埋める唐草から想像されるのは、広がりか房だろう。どちらともとれるところだが、この縁に円を描くことにより、まとまりをつけているように見えて、想像させるのはむしろ広がりのほう。
 この構成だと重要なものを中心に配置したくなる。つまり主張を中央に置き、まわりを装飾にするはず。しかし、ここには簡単な花模様があるだけで、もっと別の意図を読み取らなければならない。
 中央にあるのは何気ない花。花盛りの一面の草原を見るのではなく、一輪の花に注目することにより、一つの花も全体の草花に支えられて咲いているような印象、生命のつながりのようなものをこの図柄は感じさせてくれる。
 宝相華は仏教系の装飾らしいので、仏教的な輪廻の教えを表しているのかもしれない。違うだろうけれど。

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