たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

鍋割山と白樺牧場のレンゲツツジ(6/2)

2015年06月11日 | 登山
佐渡から帰って数日後

久し振りに「みっちゃん」から電話が有り急遽、赤城の鍋割山に登る事に話が纏まりました

9時に待ち合わせをし10時20分登山開始です




荒山高原には11時に到着しましたが山ツツジは粗方、散ってしまい殺風景な景色が広がるばかり

取り敢えず木陰で小休止でしょうね

しかし小休止のつもりが女性3人となると、お喋りが弾んでついつい大休止となってしまいます


これはカマツカ(?)ちょっと分かりません






稜線に出ました

空気が澄んでいれば富士山や谷川岳(私のプロフィールの絵は此処から見た谷川岳です)が

見渡せる展望スポットであり一週間早ければ山ツツジで真っ赤に燃える感動の場所・・・なのですが


そして此処も真っ赤なツツジのトンネルとなる所なのですが

私は何度も来ていますので、その光景を懸命に説明するのですが彼女達には余り実感が湧かない様でした


「ご苦労様です」

立派な白いドウダンツツジを守る為に蔓延る笹を刈り取っているボランティアさんです


クサタチバナが纏まって咲いていました

赤城のクサタチバナは花の百名山の著者・田中澄江さんが紹介してますね

丈は40㎝ほど、思わず立ち止まってしまうほど清楚な美しい花です


12時15分、山頂に到着しました

ここまで来ますと、さすが赤城山、下界はかなり暑いはずですが涼しい(過ぎる)山頂です


やる事は一つ、場所を探して食べるのみ

    



並んでいる中の蒟蒻はこの数日前、孫と蒟蒻パークへ行き体験教室で作った蒟蒻です

タレをつけて田楽で戴きましたが市販されているのとは違いシコシコとした食感が溜まりません


お弁当の匂いを嗅ぎつけたかアゲハチョウ、仲間に入りたそう


13時10分、下山に掛かりますと私達が食べお喋りしている間すっかり笹は刈られていました

しかし笹というのは悪い事をするものですね

ドウダンが元の姿に戻るまで何年かかる事やら

もう、ボランティアの方は居ませんでしたが

「お疲れ様でした、そして頑張れドウダン」そう言わずにはいられませんでした


ヤマボウシは今が盛りです

離れた山肌に目を移せば点々と白い物、恐らくこのヤマボウシなのではないでしょうか

14時40分下山した私達は白樺牧場へと向かいます




「こんなに凄いの初めて」みっちゃんもキミちゃんも大喜び

「ねえねえ、どっちが勝つ?」

又もや、この言葉・・・そりゃあ勿論・・・






牧場名物のソフトクリームを食べながら見飽きる事のない群落にしばし時を忘れた私達3人でした


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佐渡 最終日 (5/19)

2015年06月09日 | 登山
今日は佐渡汽船乗船までたっぷり時間が有りましたので

兼ねてから欲しかった「のろま人形」を求めて真野辺りをぶらつく予定です

先ずは相川の千畳敷へ足を向けました






今日は厚い雲が垂れ込め車を降りますと肌寒さを感じます

思えば登山3日間よく晴れてくれました

さて千畳敷は何処なのでしょう

此処からでは堤防に遮られて見えるのは海原ばかり

取り敢えず端を渡ってみましょう


堤防を越えますと成るほど成るほど

ほぼ千畳の広さを持つ平坦な岩礁が幾筋もの割れ目を見せて広がっていました

時々深い穴も有り落ちたら、ちょっと大変な事に


カメノテ & マツバガイ

魚影が見えたり上の様な貝が有ったり、小さい子供さんが喜びそうな所です


近くにはこんな漁村も固まっていました

漁村風景と言うのは何故か物悲しさを感じてしまいます

それは一体、何なのか分かりませんし始終 目にする光景でも無いのですが

恐らく演歌から受ける哀愁の様なものが胸に去来してしまうのでしょうね




オットセイの様な岩、冬の荒波に揉まれるこの辺りには様々な形の岩が目に留まります

今は初夏、澄んだ美しい海の色でした




七浦海岸(夫婦岩)までやって来ました

ここは確か前回の旅行で来たと思うのですが記憶が曖昧です

カンゾウが丁度見ごろで夫婦岩を引き立てていました


道の両側、粋な黒塀ならず黒壁の家が並んでいます

どの家も造りが似ており佐渡の中では異質な町並みでした

しかし佐渡は静かです、人の姿を見かけません


外は寒いので車の中から海を眺めながら食べたお握り

これは今朝、桃華園の女将さんが

「奥さん、ちょっと来て」と言うので厨房へ行きますと

「今朝の残りなんだけど丁度二ヶ分あるから」と言って握って下さったお握りです

嬉しいですね、こう言うのって

さて、目的ののろま人形

真野の町で聞いて見ましたが誰も知っている人はおりません

偶々通りかかった施設へ寄り尋ねましたところ

「生徒に作らせたのが一つ位、残っているかしら」と、わざわざ小屋まで行って持ってきて下さいましたが

今、これを作る職人さんは、どうやら居ない様です

「駄目か」と両津へ戻る途中「順徳天皇・腰掛の松入口」の標識を目にした私達は

又もや寄り道する事に


(イメージ写真)

しかし、何処にも有りませんし通りがかりの人に訪ねても首を傾げるばかりでした

何なんでしょう、まるで狐に騙された感じです

側の訓練所の職員に尋ねますと「有るには有るのですが昔の面影はもう無いんです」

念の為のろま人形の事を話しますと

「もしかすると歴史博物館に売店が有りますので、そこに置いて有るかもしれませんね」

どうしようと思いながら歴史博物館へと向かいます

出航受付まで2時間半、間に合うか





(画像をクリックして頂ければ大きくなります)

登場する人形はハイテクロボットを導入しているとかでまるで生きた人の様な動きをみせていました


1~2→時は鎌倉、承久の乱で敗れて流刑された順徳天皇に泣き泣き別れを告げている場面

3→佐渡で生まれた順徳天皇の第一皇女(慶子女王)

4→処刑されようとした日蓮聖人はひたすら題目を唱えたところ雷光の軌跡が起こり難を逃れました

5→塚原の草堂で詰めかけた僧徒と激しい法論を交わした世にいう塚原問答です

6→雨乞いの舞を舞い雨を降らせたという観世元清(世阿弥)


2階は佐渡に伝わる民話コーナーです

 

1~2→安寿と厨子王  2→夕鶴  3~4→おけさ伝説


次のコーナーは人間国宝・佐々木象堂氏の作品が展示されておりました

入口屋根に有りました瑞鳥は皇居新宮殿の棟飾りになっております佐々木氏の代表作です

その内の幾つかを載せてみました

        

鋳金の外に陶芸や絵画など多彩な方です




製作過程と製作中の佐々木氏の像


奥の社は順徳天皇が祀られていますが時間が迫ってきましたので外からのみ


結局のろま人形に振り回されてしまいましたが職人さんが居ないのでは仕方有りません

姉に戴いたのろま人形(少し壊れかけている)を大切にしていくしかなさそうです



  





佐渡





新潟

と言う事で佐渡の旅も無事、終わりました

長い間、お付き合いありがとうございました


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(Ⅱ)佐渡最高峰・金北山に迫る

2015年06月07日 | 登山
(続き)


獅子岩・天狗岩を越えますと目の前に雪田

登山道は回りが藪ですから、この上を歩くしかありません

幸い雪も緩んでいましたのでキックステップで登ればアイゼンは必要ありません

    

こんな場所に咲くのがカタクリですね

最盛期には目を見張る大群落だった事でしょう

そんな中に花弁2つという寂しい姿の白いカタクリを見つけました

一週間くらい前には、きっと登山者の目を釘付けにした事でしょう






カタクリが励ましてくれた!!

金北山頂の建物が大分ハッキリしてきたぞ

頑張ろう、あと一息

    

キジムジロ  &  フデリンドウ

    

ナガハシスミレ  &  スミレサイシン


ヒメイチゲ


ズダヤクシュ

    

ショウジョウバカマ


花を拾いながら急坂を登りあげますとドンデン山荘からの雪の縦走路に飛び出しました

山頂は目と鼻の先・・・なのですが・・・



   

最後の力を振り絞って、ついに山桜咲く金北山山頂到着です

山頂には大きなお社が建ち今は隣の妙見山に新しく移設されましたが

海上自衛隊のレーダー施設がそのまま残されています

「尖閣沖、不審船発見」「巡視船ただちに出動せよ」そんなやり取りが交わされていたのでしょうか

    

両津湾                        真野湾

ドンデン山荘から縦走して来た登山者は暑さを避け社の日陰でお食事中です

私達もお腹が空きました

両津湾、真野湾に挟まれた国中平野を眺めながら食事です

 

大方の登山者は白雲台に下り山頂に静けさがやって来たのも束の間

第二陣が到着し又々賑やかになってきました

其れを期に退頂、それでも1時間以上は日本海に浮かぶ佐渡の景色を楽しんでいたでしょうか

帰りは見落とした花を探しながらユックリ下る事に致しましょう

    

オオカメノキ & オオミヤマガマズミ


タモかな?分かりません


ウワミズザクラ






何度か休憩を入れ、この梯子を上ればたて池の清水ももう近い

しかし、この先の下りが要注意個所です

慎重に慎重に、足を滑らせたら怪我では済みません


何時、追いついたのか埼玉から来たと言う男女8人のグループ

口々に「怖かったな~」「冷や汗が出た」を連発

そう、それほど気の抜けない沢沿いの下りでした




通って来た林道はこんな道

駐車地点から車で3・4分先、初盛ダムを過ぎた所で振り返りますと

金北山は、もうあんな遠くに


佐渡、最後の夜は旅館にと昨日、真野辺りの旅館を探しましたが

宿泊料の折り合いが悪かったり素泊まりを要求されたりで

明日の晩も車かと諦めかけた時

登山口に近い(かなり山奥)場所に一軒の民宿を発見

一か八かでしたが大丈夫との事でしたので予約をお願いした「桃華園」さんです

何はともあれ今日一日の汗を流し食堂へ

宿泊者全員(9名)が一つになって楽しい食事タイムがとれたのは

ここの女将さんの気さくさ故でしょう



    





お食事はこんな感じ

お酒の注ぎ方もも豪快です

この「金鶴」安い割に美味しくて佐渡の人達はこれを愛飲しているのだとか

新潟の銘酒と言えば越の○○・八○○・久○田が有名ですけどと言いますと

隣に座っていた今は兵庫県に住んでいる新潟出身と言う宿泊者が

「水ぽくて、あんなの飲む人はいないわよ」

私達はとかくネームバリューに囚われてしまいがちですが地元の人が言うのですから確かなのでしょう

よし、明日は金鶴を買って帰ろう


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金北山(佐渡最高峰)5/18

2015年06月05日 | 登山
金北山を登るのに車で来ている私達は行程の長さからピストンする事は不可能でしたので

一日で登れるルートを探した結果、約1000mの標高差は覚悟の上で

沢口登山口からの姫ヶ沢ルートで登り上げる事に決定

偶に舗装路となるものの殆どがダートな狭い林道をダムを二つ見送り奥へ奥へと入ります

最初は標識が分からずかなり置くまで入ってしまったのですが

引き返す時に少し上に石仏が有るのを見つけ

もしやと車を停めて確認しますと登山口を表示する物は有りませんでしたが

登山道が鳥居を潜って奥に伸びているのが確認できました

明けて18日


ここは登山口から少し先に進んだ一寸した空き地

もう佐渡へ来て三泊目になりますが後部座席を倒せばフラットになり足を延ばして寝られますので

睡眠が不足する事も体調の疲れも無く快調です

身支度を整え7時半、歩き始めました




人家から結構離れた場所なのに、どなたがお花を手向けているのでしょう

生花が生けて有りました

今日の無事をお願いして、さぁ出発です


豪快に落ちる滝を木の間越しに眺める道は谷側に傾斜

ロープにしがみ付いて崩れた崖のへつり

初から厳しく気が抜けない道が続きます


時に滝を見


四足動物の様に這いつくばって登ったり


丈の長い草に隠れた心細い道を進んだり・・・なかなか骨の折れる登山道ではないですか

    

フタリシズカと、これはオーレンの実でしょうかね


漸く沢と離れ水場が有るたて池の清水で一息入れ横山登山道出合に到着です

傍らに黄花ハンショウヅルが咲いていました

其処へやって来た女性に「どちらから登って来ましたか?」と問われましたので

「姫ヶ沢です」と応えますと「大変だったでしょう」と口々に仰る

彼女たちは尾口登山道から入山したのだそうです

そう言えば立池の清水の所に右から登りあげてくる登山道が一本有った!有った!

登山口には駐車場も有るらしいし危険個所もない様です

    



ここから暫くは平坦な歩きやすい道が続きます

女性達と抜きつ抜かれつしながらシラネアオイの咲く小道を気分も上々で進みますと

右にじゅんさい池の標識をみました


「池の中の点々と咲く白いのは何?」

ズームを目いっぱい引っ張ってシャッターを切ります

しかし余りにも遠すぎてハッキリ写す事が出来ませんでしたが

多分ミツガシワに間違いないでしょう



    


    


    

この辺りはお花畑の様でイワカガミ・ニリンソウ・ユキザサ・ニシキゴロモ等々沢山のお花が見られます

コースタイムはかなりオーバーしている事でしょう

木々を揺らす微かな風の音、鳥の囀りに包まれ私達は心行くまで花と戯れていたのですから


余り水量の多くないはらい川を越え左に45度曲がりますと今までの快適な道は一変し

ブナ林の中のきつい登りが待っていました

私達は吸い込まれる様にブナ林へ突入です

景色は閉ざされましたが柔らかな緑と涼風が汗を拭ってくれます






長い年月を生きてきた立派なブナ

(前の木の瘤の所をようく見ますと岩に攀じ登っている登山者の姿が見えてきませんか?)

あれれ、蛸の様なブナとイカ足の様なブナ

雪との格闘を物語ると考えるより先に笑っちゃいますね


これはこれは珍しい

ブナの中にたった一本ナナカマド

仲間が居なくて寂しくないのですか?

    



先を行く女性グループが「もう少し登ればミスミソウ(雪割草)が見られますよ「と声を掛けて下さいました

「ウソミスミソウ?」

もう時期が遅いので諦めていたミスミソウ

ラッキーとばかり駆け上ります

新潟で会って以来、何年振りでしょう

無条件に可愛い花ですね

    

近くにはミヤマカタバミや見た事の無い紫の花も咲いていました

追記紫のお花はどらさんがヒメハギでは無いかと教えて下さいました

どらさん、ありがとうございました


神子岩を過ぎ


天狗岩に到着したー

ここでやっと姿を見せた金北山、未だまだ遠いです




この辺り景色は良いのです小石がザラつく急斜面ですので周囲に目をやる余裕は有りません

何でも進行方向、右側は宮内庁所有の御料林なのだそう


登りは増々きつくなる

一歩一歩がとても辛い

引き返しますか?まさかね

頑張ります

続く

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論天山へ(佐渡)5/17

2015年06月03日 | 登山



尻立山からドンテン池に降り立った私達が次に目指したのは論天山

右に椿越峠下山口、北五十里越下山口の標識を見送り




高みを目指して進むこの辺り、一帯は牛の放牧場で有り

未だ開花前のウツギレンゲツツジに気をとられていますと

ウッカリ、牛たちの落し物を踏んでしまう事も


耐風姿勢で臨んだ論天山は標識が無かったら何処が山頂かしらと思う様な

茫々と広がる台地でした






私達が休憩に選んだ場所は少し下った窪地

ウラジロヨウラクを背にシートを広げます

周辺にはヨーロッパアルプスで見たゲンチアナの様な蛍光色のスミレが散らばっていました

そして何と言いましても心を落ち着かせてくれたのは日本海

30分も飽かず眺めておりました




名残惜しい景色ですが、そろそろ腰を上げる事に致しましょう

ドンデン池に戻り池周辺を散策していますと

端の藪の中に咲いていたのはアマナです






何という事でしょう

カタクリアズマイチゲシラネアオイも登場です

しかも、とっても瑞々しい




キンポウゲキジムジロはもう、この山域 お馴染みになりました






昼食はドンデン避難小屋を利用させて頂きました

私達は恐らく登る事も無いでしょうが

金剛山に向かうには設備の良い此処に泊まれば時短になりますね

それにしてもお粗末な昼食

「ん?今日は・・・」

「???」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「5月17日と言えば」

「そうだった、雄さんの・・誕生日・・・でした」

・・・・・私って・・・・・


小屋を出ますと九州からいらっしゃったと言う女性が

「論天山から30分くらい先に入った所に雪割草の群落が有りましたよ」

それを聞いた私達

「どうしよう、もう一度行ってみようかしら」・・・かなり迷いました

結局は行かなかった訳ですが、それが正解でした

と言うのは「ほら、此処にも群生してますよ」と言った言葉に走り寄りますと

其処に有ったのは


アマナだったのです


避難小屋から少し下った辺りは湿地帯になっておりまして

せり科の花が一面に咲く中、水芭蕉を数株みる事が出来ました

佐渡山脈は嬉しくなるほど変化にとんだ山域です


これはフデリンドウ

元来た道を引き返す時に見つけました

余りにも小さいので登りで見落としてしまった様です




ドンデン山荘へ戻りお風呂に浸かったあと

「コーヒーならホットがいいですよ」と薦められて飲んだコーヒーの美味しかったこと


トチノキの花でしょうか

両津へ戻る途中で見つけた花です

明日はいよいよ金北山です

頑張ろう

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