初めてのヨーロッパ旅行も残り2日となった。
今日はどうしようと思ったところへAから・・・・
盗まれた荷物が見つかったらしい。
山田さんにその旨を伝え
何はさて置きパリ・リヨン駅より12時23分発でアバロン駅まで行きそこからタクシーでヴェズレーへ向かった。
荷物が置かれた場所へ行くと
どれも泥にまみれた盗難品がズラッと並んでおりその中に哀れな青いスーツケースが見える。
中を開けてみると先ず異臭が鼻をついた。
衣類もパンフレットもグチャグチャに詰め込まれ総て水浸しである。
その中でホッとしたのは諦めていたフイルムが無事だった事だ。
祈るような気持ちでチャックを開けるとアッター
濡れてはいたが航空券が2枚。
盗まれた物は携帯電話だけだった。
アバロンへ帰るタクシーを呼んで頂いたので「コーヒーでも飲んで下さい」と紙に包んだ紙幣を渡すと
日本だったら職務ですからと辞退するところだがスンナリ「メルシー」
アバロン駅でAに航空券は無事だったと連絡を入れ、やっと終わったという気持ちで19時18分の電車に乗り込む。
ところがだった。
検察に来た駅員が怪訝な顔で「パリへの最終便は18時43分で、この電車はオーセル迄しか行かない」と言う。
「そんな筈はない」と日本で買った時刻表を見せると「数日前にダイヤ編成が有ったのだ」と駅員は説明した。
それはナイヨナ~
唯一の望みはラロッシュ・ミジェーヌの駅から出る21時16分の電車である。
オーセルで降りタクシーをつかまえチップを弾んでラロッシュまで飛ばして貰ったが無情にも列車はホームを離れるところだった。
フランスパス有効は今日までなので、こうなれば一駅でも先に行こうと22時15分発の最終便でサンスへ
大きな街で有って欲しいと願う気持ちは裏切られオテルは勿論レストランも閉まる閑散とした町だった。
陽が陰ると途端に肌寒くなるフランスは夜になると一層寒くなった。
アバロン駅で買った大きなソーセージ2本を分け合って食べたが、とても足しにはならない。
一軒だけ開いていた店も場末のキャバレーの様でとても私達が入れる雰囲気ではなかった。
仕方なく駅に戻った、がホームに有る待合所はガッチリ鎖で固められドアはビクともしない。
主人が隣のホームの様子を見にいっている間、震えながらベンチに腰を下ろしていると
ラロッシュに帰る若い男性二人が話しかけてきた。
言葉が解らないとジェスチャーで答えるもかなりひつこい。
オーセルに来るとき彼等も一緒だったのは知っていたがイワユル風袋の悪い若者なのだ。
丁度そのとき主人が「此処の待合所は中に入れるぞ」と呼んでくれたので急いで隣のホームに走った。
だからと言って寒さに変わりはなく冷たい風が避けられるというだけだ。
カバンから大きな地図を出して体を覆い少しでも寝ようと横になっていると
電車を降りたとき麻薬取締りのためシェパードを連れていた駅員の一人がやってきて
「隣に停まっているいる列車は明日一番でパリに向かいます。乗っていて下さい」
勿論これはやってはいけない行為なので駅員は周りを気にしながら鍵を開けてくれたのだ。
感じの良い20代の男性だった。
今日はどうしようと思ったところへAから・・・・
盗まれた荷物が見つかったらしい。
山田さんにその旨を伝え
何はさて置きパリ・リヨン駅より12時23分発でアバロン駅まで行きそこからタクシーでヴェズレーへ向かった。
荷物が置かれた場所へ行くと
どれも泥にまみれた盗難品がズラッと並んでおりその中に哀れな青いスーツケースが見える。
中を開けてみると先ず異臭が鼻をついた。
衣類もパンフレットもグチャグチャに詰め込まれ総て水浸しである。
その中でホッとしたのは諦めていたフイルムが無事だった事だ。
祈るような気持ちでチャックを開けるとアッター
濡れてはいたが航空券が2枚。
盗まれた物は携帯電話だけだった。
アバロンへ帰るタクシーを呼んで頂いたので「コーヒーでも飲んで下さい」と紙に包んだ紙幣を渡すと
日本だったら職務ですからと辞退するところだがスンナリ「メルシー」
アバロン駅でAに航空券は無事だったと連絡を入れ、やっと終わったという気持ちで19時18分の電車に乗り込む。
ところがだった。
検察に来た駅員が怪訝な顔で「パリへの最終便は18時43分で、この電車はオーセル迄しか行かない」と言う。
「そんな筈はない」と日本で買った時刻表を見せると「数日前にダイヤ編成が有ったのだ」と駅員は説明した。
それはナイヨナ~
唯一の望みはラロッシュ・ミジェーヌの駅から出る21時16分の電車である。
オーセルで降りタクシーをつかまえチップを弾んでラロッシュまで飛ばして貰ったが無情にも列車はホームを離れるところだった。
フランスパス有効は今日までなので、こうなれば一駅でも先に行こうと22時15分発の最終便でサンスへ
大きな街で有って欲しいと願う気持ちは裏切られオテルは勿論レストランも閉まる閑散とした町だった。
陽が陰ると途端に肌寒くなるフランスは夜になると一層寒くなった。
アバロン駅で買った大きなソーセージ2本を分け合って食べたが、とても足しにはならない。
一軒だけ開いていた店も場末のキャバレーの様でとても私達が入れる雰囲気ではなかった。
仕方なく駅に戻った、がホームに有る待合所はガッチリ鎖で固められドアはビクともしない。
主人が隣のホームの様子を見にいっている間、震えながらベンチに腰を下ろしていると
ラロッシュに帰る若い男性二人が話しかけてきた。
言葉が解らないとジェスチャーで答えるもかなりひつこい。
オーセルに来るとき彼等も一緒だったのは知っていたがイワユル風袋の悪い若者なのだ。
丁度そのとき主人が「此処の待合所は中に入れるぞ」と呼んでくれたので急いで隣のホームに走った。
だからと言って寒さに変わりはなく冷たい風が避けられるというだけだ。
カバンから大きな地図を出して体を覆い少しでも寝ようと横になっていると
電車を降りたとき麻薬取締りのためシェパードを連れていた駅員の一人がやってきて
「隣に停まっているいる列車は明日一番でパリに向かいます。乗っていて下さい」
勿論これはやってはいけない行為なので駅員は周りを気にしながら鍵を開けてくれたのだ。
感じの良い20代の男性だった。