たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

(3)フランス・スイス紀行(20日間) ツェルマットへ(1)

2011年01月04日 | 旅行
ル・プラ→シャトラール(乗り換え)→マルティー二(乗り換え)→(シオン)→ブリーク(乗り換え)→(ツェルマット)

6時少し前、雷鳴に目が覚める。ここの雷は凄まじい。
山間なので音が反響しあい経験の無い轟音が村の上を駆け巡り何時までも鳴り止まないのだ。
昨夜、朝食は断っておいたので部屋でトーストとフルーツ、味噌汁という和洋折衷の朝食をとって
7時50分、雨のプラを後にした。


                        プラのホテル「ランチェ」

車窓に流れる原野は色とりどりの花が目を楽しませてくれた。
日本では秋口に咲くヤナギランが此処ではもう咲いている。
国境駅で天候回復
ここでスイスパスに押印して貰った。
「一つこなす度に一つハードルを越えるおもいだな」と言う主人も
この頃になると簡単な会話はアンチョコ無しでもスッと出る様になった。
だがこれからはフランス語は頭から外してドイツ語に切り替えなくてはならない。
お金に関しても頭の固い私でさえ、ようやく慣れたところなのに又やり直しで有る。

乗り換えのマルティー二に着くと同乗して親しくなったサラディーンさんが
2番線ホームまで案内してくれた。
彼は見たところ60歳くらい、シリア人で俳句を作っているらしい。
カバンから日本から届いた1枚の手紙を出し
絵に添えられた「さくらんぼ ゆりかごに乗って 何の夢みているの」の文が
どういう意味なのか、これはどんな文体なのか教えて欲しいと言った。
なかなか難しい質問だったが、これは字数の律格は無い散文的なポエムで
作者自身の感動や情緒を表現したものである事を分かりやすく説明したが通じたかどうか。
車窓に杏畑が見えて来た時、一句浮かびましたと披露してくれた句が
「あんず食えば 不死鳥になれる 果樹園の香」
少々チンプンカンプンのところ有り字余り有りだったが
それより何より日本語をよく知っているのには感心した。

雨が止んだら次の駅「シオン」で途中下車する事にした。
運よくシオンは晴れだった。



コインロッカーに荷物を預け身軽になったところで外に出ると物凄い雨。
城に向かう途中で「オンタカ教」を唱えると又、晴れた。
町の外れからトンネルを潜ると
其処はこんな格好で歩いていていいのかしらと思うような中世の佇まい
先ほど潜ったトンネルは中世にいざなうタイムトンネルだったのかしら?










コメント (1)
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