ヴェンゲン→ラウターブルンネン→インターラーケンオスト→ルツェルン()→チュウリヒ()→シャウハウゼン
(記号は乗り換え駅)
7月2日にアルプス入りして8日目、アッと言う間に過ぎた。
モンブラン、ヴァリス、ベルナーオーバーラント山群はどの山も甲乙つけがたく秀麗かつ厳威を誇っていた。
高い山に光る雪と黒い山肌、そして緑の草木、色とりどりの花、青い湖、五感で感じる風のささやき、足裏に残る土の感触
首に大きな鈴を付けた羊や牛の群れ、木造家屋から漂う生活の匂いと人の大らかさ。
一つ一つ挙げていたらいたらきりがないが、その一つ一つが新たな感動を作っては胸に深く刻み込まれていった。
自然の中で過ごす贅沢も存分に味わった。
もう一度チャンスに恵まれる事が有るならば歴史、国民性など様々な事柄に目を向けていきたいと思う。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
車窓にアルプスの雪解け水を集めたブリエン湖と対岸の勇壮なギースバッハの滝を見ながら木彫で有名なブリエンツを通過
インターラーケンから約35分でマイリンゲンに着いた。
ここで電車の前後が逆になり「オヤッ?又インターラーケンへ逆戻り?ってな訳けないよな」と思っていると徐々に今、走ってきた線路から離れ何時しか山あいへと吸い込まれてしまった。
幾つか湖を見送り大きなフィーアヴァルドシュテッテ湖が左に広がると、そこはもうルツェルンである。
途中、リギ山登山口という標識を目にしたがガスが立ち込めていて、その姿は何処にもない。
魔の山と恐れられているピラトゥスも近いはずである。
ルツェルンで乗り換えチューリヒへは約1時間
再び乗り換えてシャウハウゼンへ向かう。
途中、明日行くラインの滝が見えを向けたが木々に邪魔されて不成功
14時50分シャウハウゼンに着いた。
雨は相変わらず降っていたが困るほどではない。
地図で見るクローネンホフホテルはわかりやすい場所に有るのに実際歩いてみると地図に載っていない小道が多く側まで来ているのだろうが見つける事が出来ない。
ミュンスター大聖堂の前でウロウロしているとちょうど通りかかったオバアチャンが親切にもホテルの近くまで案内して下さった。
クローネンホフは文豪ゲーテが宿泊したというゆかりのホテルで有る。
目の前の聖ヨハネ教会は素晴らしい音響効果で知られ3年に一度、バッハ・フェスティバル
また毎週金曜日にはコンサートが開かれるという事だが私たちの滞在は火、水なので残念ながら聴く事は出来ない。
可哀そうに・・と時を知らせる鐘の音がちょうど鳴り響いた。
荷物を置いて先ずはムノートへ足を向けた。
1500年代に建てられた円形の城塞には今も見張り人が家族と共に住んでおり毎晩9時に鐘を鳴らしているという事だ。
(かつては町の門と酒場を閉める合図の為に鳴らされていた)
帰りは北西の石段をバッハ通りに下り中世の面影が色濃いフォルダー通りをぶらついた。
ゴシック様式やバロック様式の華麗な邸宅の出窓、見事な彫刻や絵が装飾された壁面
何だか野外博物館の様で、とにかく歩いているだけで楽しい。
騎士、金の雄牛、運命の車、満足、コーヒーの木、楽しい隠れ家 etc・・・といった金文字で刻んだ家々の愛称が番地の代わりと言うのが何ともユニークだ。
「坊やママは今、手が離せないの。楽しい隠れ家のお家へ届け物お願いね」
「満足の家のお嬢さん、運命の車の息子さんと結婚するんですってよ」
といった会話が日常の中に有るとしたら何と微笑ましい事だろう。
騎士の家の壁画、ルネサンス期のフレスコ画でテーマは「神話とローマの歴史」
フォルダー通りが終わると噴水の有る広場だ。
休日には大道芸人が立つという。
あいにく今日はウイークデイなので、その姿は無いが雨にも関わらず大変賑やかだった。
「私達も大道芸人をやって旅費稼ぎをやろうかしら?
Mちゃんは日本画、Hさんはタスキをかけて書を、私は作務衣を来て茶をたてる・・なんてどう?」
「Yさんはどうするの?」
「そうねェ、帽子を持って見物人の所を回って貰おうかしら」
都合で来られなくなってしまった兄夫婦と計画仲、そんな冗談を言い合って大笑いした事も有ったなァと私は一人苦笑した。
シャウハウゼンの街並み
(記号は乗り換え駅)
7月2日にアルプス入りして8日目、アッと言う間に過ぎた。
モンブラン、ヴァリス、ベルナーオーバーラント山群はどの山も甲乙つけがたく秀麗かつ厳威を誇っていた。
高い山に光る雪と黒い山肌、そして緑の草木、色とりどりの花、青い湖、五感で感じる風のささやき、足裏に残る土の感触
首に大きな鈴を付けた羊や牛の群れ、木造家屋から漂う生活の匂いと人の大らかさ。
一つ一つ挙げていたらいたらきりがないが、その一つ一つが新たな感動を作っては胸に深く刻み込まれていった。
自然の中で過ごす贅沢も存分に味わった。
もう一度チャンスに恵まれる事が有るならば歴史、国民性など様々な事柄に目を向けていきたいと思う。
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車窓にアルプスの雪解け水を集めたブリエン湖と対岸の勇壮なギースバッハの滝を見ながら木彫で有名なブリエンツを通過
インターラーケンから約35分でマイリンゲンに着いた。
ここで電車の前後が逆になり「オヤッ?又インターラーケンへ逆戻り?ってな訳けないよな」と思っていると徐々に今、走ってきた線路から離れ何時しか山あいへと吸い込まれてしまった。
幾つか湖を見送り大きなフィーアヴァルドシュテッテ湖が左に広がると、そこはもうルツェルンである。
途中、リギ山登山口という標識を目にしたがガスが立ち込めていて、その姿は何処にもない。
魔の山と恐れられているピラトゥスも近いはずである。
ルツェルンで乗り換えチューリヒへは約1時間
再び乗り換えてシャウハウゼンへ向かう。
途中、明日行くラインの滝が見えを向けたが木々に邪魔されて不成功
14時50分シャウハウゼンに着いた。
雨は相変わらず降っていたが困るほどではない。
地図で見るクローネンホフホテルはわかりやすい場所に有るのに実際歩いてみると地図に載っていない小道が多く側まで来ているのだろうが見つける事が出来ない。
ミュンスター大聖堂の前でウロウロしているとちょうど通りかかったオバアチャンが親切にもホテルの近くまで案内して下さった。
クローネンホフは文豪ゲーテが宿泊したというゆかりのホテルで有る。
目の前の聖ヨハネ教会は素晴らしい音響効果で知られ3年に一度、バッハ・フェスティバル
また毎週金曜日にはコンサートが開かれるという事だが私たちの滞在は火、水なので残念ながら聴く事は出来ない。
可哀そうに・・と時を知らせる鐘の音がちょうど鳴り響いた。
荷物を置いて先ずはムノートへ足を向けた。
1500年代に建てられた円形の城塞には今も見張り人が家族と共に住んでおり毎晩9時に鐘を鳴らしているという事だ。
(かつては町の門と酒場を閉める合図の為に鳴らされていた)
帰りは北西の石段をバッハ通りに下り中世の面影が色濃いフォルダー通りをぶらついた。
ゴシック様式やバロック様式の華麗な邸宅の出窓、見事な彫刻や絵が装飾された壁面
何だか野外博物館の様で、とにかく歩いているだけで楽しい。
騎士、金の雄牛、運命の車、満足、コーヒーの木、楽しい隠れ家 etc・・・といった金文字で刻んだ家々の愛称が番地の代わりと言うのが何ともユニークだ。
「坊やママは今、手が離せないの。楽しい隠れ家のお家へ届け物お願いね」
「満足の家のお嬢さん、運命の車の息子さんと結婚するんですってよ」
といった会話が日常の中に有るとしたら何と微笑ましい事だろう。
騎士の家の壁画、ルネサンス期のフレスコ画でテーマは「神話とローマの歴史」
フォルダー通りが終わると噴水の有る広場だ。
休日には大道芸人が立つという。
あいにく今日はウイークデイなので、その姿は無いが雨にも関わらず大変賑やかだった。
「私達も大道芸人をやって旅費稼ぎをやろうかしら?
Mちゃんは日本画、Hさんはタスキをかけて書を、私は作務衣を来て茶をたてる・・なんてどう?」
「Yさんはどうするの?」
「そうねェ、帽子を持って見物人の所を回って貰おうかしら」
都合で来られなくなってしまった兄夫婦と計画仲、そんな冗談を言い合って大笑いした事も有ったなァと私は一人苦笑した。
シャウハウゼンの街並み