「 吾妻山 にて 」
1月5日 森川由美ちゃん 写す
私も元気な頃にはスケッチに何度か行ったものだ。
菜の花の向こうに白い富士山が何時もきれいだった。
昨日の夕方からめっきり冷え込んで関東地方も夕方から雪になって近くのあちら
こちらでつもり始めたようだったが、今朝起きたらこの辺では冷雨だけで、
大変だけれどまぁまぁ良かったと言うところだった。
今日は13人も参加した。所用のあった真弓さん以外は全員で、よくもこの天気に
と驚く。そのやる気、情熱、意欲に感心する。定期的に人と接し体を動かし、
知らずに気も使うといった一寸したことが、ボケや老化防止に物凄く効果あると
先日の新聞にも載っていた。
すると皆さんはきっと何時までも若くて頭もはっきり長持ちするかも知れない。
簗瀬さんが飄々と現れたのには驚いたし皆で喜んだ。
1月誕生の方は誰もいないそうだが、京子さんが大きなケーキを作ってきてくれたので、
それが急遽簗瀬さんの復帰祝になって、皆で歌と手拍子で祝った。
もう今月の最後で4回目の定例練習だった。
それにしても早いものだ。今月もあっという間のことだった様な気がする。
予定表を振り返ると、6日に呼吸器科へ行き10日には糖尿内科へ、16日は循環器科、
20日には泌尿器科、23日には眼科で東京まで行き24日はその事後処置で地元の眼科
へと、何と病院だけでも6回もあって自分では結構忙しく充実?して心身共に慌ただし
かった。それに臨時に歯医行き3回までが加わったのだから何もしなかったところでは
なかった。
「何もしないでいると時間は光りのように過ぎ去って行く」という格言からいくと、
その逆で長い1ヶ月だったと言うべきかも知れないが、現実は過ぎてしまうとあっという
間の事だったという感覚だ。
予定表の上では賑やかで,病院通いの合間にピンポンを5回やって、水彩画の教室に1回顔
を出して、あとはTVを見て本の2、3冊のページをめくっていたら過ぎてしまったと言う
ところだ。頑張って無理に忙しくしても、やはり老人の時間のスピードを緩めることは出来
ないのだろうか。
途中、目眩があって寝込んだり胃の不調があったり、数日は腰痛と足痛とで動けなかったし
(これが不思議なことにピンポンの神が守ってくれるのか、練習の日を丁度外して呉れるのが
不思議なのだが)そんな冴えない毎日だった。
体調も明日はどうなるか、何があるか、歩けなくなるのでは等の時限爆弾を抱えているような
ものだが、その不安とスリルを楽しみながらいろいろな予定をこなしている様なものである。
こんな事をあと8回も繰り返せば、82才になる。
昔を思えば想像できない様な自分の年だけれど、よくもまあここ迄生きて来られたものだと
いう不思議な感慨を覚える。
欲は言わないが、こんな生活であっても今年も何とかそれを繰り返せれば、それだけでも幸せ
なのだと知るべきなのだろう。
東京に決定したあの当時は、果たして自分は見ることが出来るだろうかと内心不安だった
オリンピックも、この分だときっと嫌と言うほどTV観戦出来るのだろうから…。