プラマイゼロ±

 某美少女戦士の内部戦士を中心に、原作、アニメ、実写、ミュージカル等問わず好き勝手にやってる創作、日記ブログです。

デコレーション

2014-11-03 23:59:54 | 小ネタ






「うーん、ほんとうにどうしよっかな」
「まこと、なに悩んでるの?」
「えっと、美奈の誕生日プレゼントのケーキのことなんだけどね・・・レイ、どう思う?」
「えっ、それ、もう決めたって言ってなかった?いちごが乗ってるデコレーションのやつにするって」
「そう、ケーキはいいんだよ。それ、美奈から直々にリクエストだったし、迷ってはいないんだけど」
「じゃあなに悩んでるのよ」
「亜美ちゃんにあげるケーキのことでね」
「え?亜美ちゃん?」
「そう。亜美ちゃんにもケーキあげようかなって思ってるんだけど、これが結構くせものというか、どうしようか悩んでるんだよ。豪華に豪華に行きたいから。レイ、亜美ちゃん喜びそうなもの、いっしょに考えてくれない?」
「・・・え、なんで、亜美ちゃん?亜美ちゃんにあげるものを豪華にって・・・美奈の誕生日でしょ」
「うん、だからなおさら」
「どういうこと?」
「美奈にいちごの誕生日ケーキを作ってってお願いされたんだけどさ、やっぱりあたしは美奈に一番喜んでほしいんだよ」
「ええ、だから、いちごのデコレーションケーキを作ればいいんでしょ?私も手伝うわよ」
「普通にいちごのデコレーションケーキを作っても、いつも学校でいろいろ差し入れしてるのと同じかなって思ったんだよ。せっかくの誕生日だもん、ちょっとは特別にしたくって」
「それで特別にするの?あの、だから亜美ちゃんに豪華なケーキをあげる関連が全然わからないんだけど」
「いや、亜美ちゃんへのケーキはね、亜美ちゃんに首を縦に振らせるためのものだよ」
「は?」
「美奈が一番喜ぶものっていったら、やっぱり亜美ちゃんといっしょに過ごす時間かなって。亜美ちゃんってほら、真面目だし恥ずかしがり屋だから、なかなか美奈とゆっくり向き合おうとしないんだよ。でも、きっかけさえあれば、ちょっと背中を押してあげればうまくいくんじゃないかって、それで」
「それで亜美ちゃんに、美奈に向き合うようお願いするためにあなたがケーキあげるの?そういうのってふたりの問題じゃ・・・誕生日だからって甘やかしすぎじゃないの?しかも、美奈じゃなく亜美ちゃんにケーキあげるって。亜美ちゃんだって美奈の誕生日になにも考えてないことはないと思うけど」
「レイならそう言うと思ったよ。でも、レイは学校違うから知らないだろ。ことあるごとに美奈に泣きつかれるあたしが普段どれだけ苦労してるか」
「ああー・・・」
「ケーキは豪華に豪華に作るつもりだし、あたしに出せる全力は尽くすつもりだけどね。でも、この機会、なんとしても亜美ちゃんには首を縦に振ってもらう」
「・・・そこまで考えてるなら、まあ、誕生日だし止めないけど」
「それにね、確かに今の全力は尽くすんだけど、こう言っちゃなんだけど亜美ちゃんはあたしの本番の練習台になってもらう気でもいるからね」
「本番?どういうこと?」
「いやね、美奈の誕生日のいちごのデコレーションケーキをどこに盛るかなって言ったら、それは亜美ちゃん本体って計画だからさ」
「はぁ!?亜美ちゃん本体!?」
「そう。美奈が一番喜ぶだろうなって」
「そ、それは・・・まあ、美奈は喜ぶだろうけど・・・そんなの亜美ちゃんが許すわけが・・・」
「だから言ってるだろ。今回ばっかりは首を縦に振ってもらう。亜美ちゃんには悪いけど、いい加減腹くくってもらわないと」
「・・・あなたが普段相当苦労してるのはよくわかった。でも、そんなの、亜美ちゃんが許す前に私が許さないわよ」
「え、レイ、なんで?さっき手伝ってくれるって言ったじゃないか」
「そんな、亜美ちゃんにケーキ盛るとか・・・!亜美ちゃんの肌をあなたが見るってことでしょう・・・!」
「あ・・・そっか。ごめん、そんな・・・レイ、気にするか」
「当たり前でしょ!?なに考えてるのよ」
「いや、ごめん、そんなの全然考えてなかった・・・あたしの中では、美奈へのお祝いと、やっぱり本番前の練習っていう気持ちが強かったからさ」
「本番前の練習って・・・」
「いや、あたしの中の本番は12月だからさ・・・・・じゃあレイ、ぶっつけ本番でもいい?」
「・・・・・・え?」










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 美奈誕に美奈子を出さない暴挙。

 愛はあります!美奈子おめでとう!

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