プラマイゼロ±

 某美少女戦士の内部戦士を中心に、原作、アニメ、実写、ミュージカル等問わず好き勝手にやってる創作、日記ブログです。

トリックアンドトリック

2014-11-04 23:59:49 | 小ネタ






「おっはよーまこちゃーん」
「お、美奈、今日早いな。おはよう」
「まーこちゃーん!とりっくおあとりーと!!お菓子ちょうだい!!」
「えっ、いきなりなんだよ」
「えってなに?今日はハロウィンでしょ?さっき部活の子にお菓子あげてたの見てたわよ」
「ああ、あれは、園芸部で朝番の子に、いつも早く来て面倒見てくれてご苦労さまって、差し入れだよ」
「えっ、ハロウィンじゃないの」
「ハロウィンなのは知ってるけど、あれはハロウィンのじゃないよ」
「ハロウィンは覚えてるんでしょ?じゃあ気を取り直してとりっくおあとりーと。まこちゃんお菓子ちょうだい!」
「ない」
「えっ、ないって」
「ハロウィンのお菓子は、ない」
「えええええ!?」
「用意はしたけど、通学中に朝ご飯食べてなくてお腹空いてそうな牛さんたちを見つけたから、あげちゃったんだ」
「と、東京の通学路に牛さんですって!?あたしの胃袋に収まるはずのまこちゃんのお菓子が牛さんのお腹に!?」
「だから、今日はお菓子はないんだ。」
「そ、そんな・・・楽しみにしてたのに・・・」
「ごめんな、美奈。ないものはない。あきらめてくれ」
「うぅっ、でもしょうがないわよね、お腹空いた牛さんがそれでお腹いっぱいになったのなら・・・あたしはじゃあ間接的にでもまこちゃんのお菓子を楽しむために牛乳でも飲むわ・・・ぐずっ」
「・・・・・・ふ、ふふっ」
「・・・え、なんで笑うの、まこちゃん・・・」
「いや、冗談だよ。まさか本当に信じるとは思わなくて・・・」
「ええっ、だ、だましたの!?」
「だましたなんて人聞きが悪いな。ハロウィンだろ?トリックオアトリートだから、美奈にいたずらしただけだよ。あたしはお菓子もらってないもん」
「ああっ・・・そ、そんな、あたしだってちゃんとお菓子用意したもん!先にちゃんと聞いてくれたら渡したのに!もう、まこちゃんてば!」
「あ、そうなんだ。ありがとう、うれしい」
「そういういたずらやめてほしいわーまったくもう!はい、市販のだけど、お菓子どうぞ!」
「じゃああたしも。はい、パンプキンパイね」
「ああよかった・・・胃袋がまこちゃん待ち体勢だったんだもの・・・ありがとまこちゃん!」
「あ、でもさ、美奈。ほんとにあたしがお菓子持ってなかったら、美奈、いたずらどうする気だったんだ?」
「えっ・・・そういえば、いたずらとか考えてなかったわ。まこちゃんなら絶対持ってきてくれると思ってたし」
「あはは、それじゃただのお菓子交換会じゃないか。まあ、あたしもいたずらされたいわけじゃないけどさ」
「まこちゃんにいたずらね・・・・・・おっぱい揉むとか」
「いつもやってるだろ、それ」
「背後からいきなり抱きつくとか」
「それもしょっちゅうだね」
「お勉強の時に輪ゴム飛ばすとか・・・」
「それ、亜美ちゃんに注意されてもやるだろ、あんた」
「あ、そっかー。だからあたし、改まってまこちゃんにいたずらとか考えられないのね」
「むしろあたし、年がら年中美奈にいたずらされてるんだなって思ったら、ハロウィンのイベントにわざわざお菓子あげるの割に合わない気がしてきたよ。返して」
「えっ・・・」
「それで帳尻合わせなくちゃ。じゃあお腹の空いた牛さんにでもあげてくるよ、これ」
「ちょっと待ってまこちゃんそれさっきのいたずらの継続よね!?ちょっと牛よりお腹空いてる人が目の前にいるからイベントの前に人道的にお菓子ください!!」








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 遅刻ハロウィンネタ。
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