魔女のひとりごと

★ 魔女になろう!

赤ちゃんの首をゆがめない母体作りを

2012-11-30 | 妊娠・出産
「この写真を見てください」と、
私に写真を送ってくれた助産師Eさん。



彼女のメールには、分娩中からその後の様子が書かれ、
「ママからブログ掲載の許可ももらっています」と。

【E助産師さんからのメール】
・・・・・・・・・・・・・・・・・

私が担当し始めた時、
子宮口は8cmくらい開いているものの
右横から上にかけての部分が残っていて、
ポッテリとむくんでしまっていました。



私は「右の仙骨が引っかかってるんだ」と思い
右の股関節を回したりしながら、調整を試みました。

子宮口全開してからは、かなり息んでいたのに、なかなか進まず、
ママはずっと左のお尻を上げっぱなしの状態。



息んでは休み、息んでは休みを繰り返し、
夜の10時ころ、どうにか生まれました。

ママはカンガルーケアを希望していましたが、
疲労感が強いため中止して
赤ちゃんはベビー室に入室しました。

しばらくすると、ベビー室の看護師さんが、
「赤ちゃんの首が真っ直ぐになりません」と私を呼びに来ました。

「ベビーの整体について全く知らない看護師さんが、
異常だと気づくくらいゆがんでいるってこと?」と気になって、
すぐ見に行くと写真のとおりでした。

左に首を傾けて固まっていて、
中央に戻しても、また左にまがってしまい、
泣くと上下の口唇は、左右にずれていました。

さっきまでの、ママの分娩姿勢の不自然さとリンクし
「やっぱり!!!」と、私の頭はクラクラ、グルグル。

すぐに、足首と足指回しをして、おひな巻きをし、
マイピーロ ネオで首のマッサージをしました。

翌日、ママに説明して、口の開きを見せようとしたら
唇のズレがなくなっていました!

首はまだ少し硬く、左に傾き気味でしたが
前の晩よりは、はるかに良くなっていました。

ママは、おひな巻きとマイピーロ ネオで首のマッサージを
頑張って続けています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私はE助産師に「ママのお腹はどの形に近い?」と尋ねると
                 「この“たれ尻型”に近い」↓と。



   としたら「首かしげ」の原因は「後不整軸定位」↓



                  
          すると「後頭頂骨定位」↓に近い状態になりやすくなり


       前頭頂骨定位          後頭頂骨定位

仙骨の右の縁が内側に入り込んでいるのと重なって、
子宮口が上の図のように残る。                  

この子は「左かしげ」だけでなく「左向き」もある。その理由は?

顔を床方向に向けないと生まれて来れないので、
胴体に対して顔は左を向く↓



きっとこのような姿勢で長時間いたんでしょうね。

ツルリと赤ちゃんも楽に生まれて来れる母体を作るには

1.「お腹突出型」や「たれ尻型」の姿勢改善

方法1】トコちゃんベルト着用

  ↓この姿勢のままだと後不正軸定位になりやすい

  トコちゃんベルト3を着用↑体の軸がきれいに。正軸定位になる確率UP

      写真は、第53回日本母性衛生学会・学術集会のランチョンセミナー
        「骨盤ケアで脊柱も心も変化する」の講演要旨集より引用



【方法2】
足半(あしなか)を履く


現在ある大学病院の看護師や助産師の妊婦さんが、
足半を履いて(職場以外の自宅などで)、その効果を調査中です。

足半を履くと、姿勢がイッキに改善し、
これまでに出産を終えた方は皆、とても安産されているそうです。
来年あたりには調査結果が発表される可能性が高いそうな。

足半はこんな履き方もできます。
これはパソコンで絵を描く仕事をしている人↓

足の趾先を出さないと仕事ができないそうで、足半はちょうどおあつらえ向き。

2.体の捻じれ改善

左のお尻を浮かし、体を捻じらないと出産できないのは、
母体がねじれている証拠。

この場合、助産師が
「体を真っ直ぐにして、おヘソを覗き込むように息んで!」と
声かけるのはムダ。

そんなことをしたら、よけい生まれません。

でも、2の体の捻じれを整える方が、1よりも簡単。
陣痛の合間も四種混合体操や、バスタオル体操などをするといいですね。
もちろん、妊娠中から
体操用ゴムチューブを使っての腰回し体操を続けるのもお勧めです。


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4 コメント

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Unknown (竹内花子)
2012-12-01 11:01:29
うちの長男、写真のような赤ちゃんで、助産師さんに発達検査を依頼されました。軽い斜頸…って言われたような気がします。
分娩時間1時間20分ほどでしたが、首はヒドかったです。

それにしても妊娠中のお腹の形に長男ともどもビックリしています。
こんな下の方に赤ちゃんっていれるんですか?っていうか、ママも
立てる???尖腹ってこんなにすごいんですね。

妊婦さんのケアができる助産師さん、地元にも増えてほしいです。
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Unknown (渡部信子)
2012-12-01 23:22:18
竹内さんの長男産の首の傾きも、
写真でしか見てないですが、すごかったですね~。
生まれてすぐにケアを始めれば、
翌日にはうんと改善するのに。。。

スルリと安産できるようなケアや、
首を傷めて生まれてきた赤ちゃんのためのケアが
全国に広がることを願ってブログに書きました。
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Unknown (上野順子)
2012-12-03 10:30:37
上野@青森県です。
後頭頂骨定位は大変ですよね~。(> <;)
先月やたら腰を痛がる産婦さんがこれでしたね~。
しかも右腸骨に向かって進行していたので「右の腰がはずれそうΣΣ(T-T)))」が何時間も。
妊娠中、せめて妊娠後期には、横座りと足組んで座るのやめて「骨盤の左右差」なくしてお産に臨んで欲しいですねー。
恥骨を前に突き出す「垂れ尻立ち」をやめるのは基本中の基本ですが。
ケツしめて立ったり歩いたり座ったりしてたら、直るんですけどね~。
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Unknown (渡部信子)
2012-12-03 23:11:18
上野さん
私は「後頭頂骨定位」「前頭頂骨定位」のような
「首かしげ定位」は、教科書で学んだものの、
大学病院勤務時代は全く経験したことがありませんでした。
しかし、開業したらとたんに、首をかしげている子が
次々にくるようになりました。
「後頭頂骨定位」や「前頭頂骨定位」で生まれたとしか
考えられないんですよね。
なぜ、私は大学病院で経験しなかったのか…と考えたら
そうならないように体を動かしてもらっていたですね。

恥骨を前に出した立つ人には、ぜひ足半、お勧めです。
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