映画・めぐりあわせのお弁当

最近～インド映画がいいですねぇ～
インド映画というと～歌と踊りの賑やかな明るい映画が多いです。
しかし
前回銀座シネスイッチでみた”マダム　イン　ニューヨーク”がとっても良かったです。

今回の
めぐり合わせのお弁当”もとっても素敵な映画でした。

インド・ムンパイではダッバーワーラーという弁当配達人がいるんですね～
食材の制限や腐敗を防ぐことから家庭のお弁当を素早く届けるこの職業が大活躍してるそうです。
ITを駆使した配達ではなく～～～あくまでアナログ方式で間違いの確率は６００万分の１と言われるくらい～～～正確に届けられるそうです。

しかしこの間違いのない配達が・・・
間違った人に届けられることから・・・この映画の結末は・・・困ったことに！見る人の心にゆだねられるんです・・・


夫の心を取り戻そうと平凡な家庭の主婦イラはお弁当に愛情こめて作ります。
取りに来るダッバーワーラーに手渡し、帰ってきた夫の反応を見ます。
しかし夫のそっけない返事から彼女の作った弁当は食べてないことに気づきます。


愛情こもった彼女のお弁当は～～～ある～孤独な男に間違って届けられます。
保険請求の査定を３５年も地道に働いてきた初老のサージャは退職を控えています。
いつもの宅配やに頼んでる弁当と違う弁当に・・・
戸惑いながらも・・・あまりの美味しさに綺麗に食べつくしてしまいます。

こうして
間違いに気づきながらも・・・弁当に忍ばせた往復書簡でイラとサージャの心が近づいていきます。

マダム・イン・ニューヨークの女優さんも凄い美人でしたが
この映画のイラさんも綺麗な女優さんです。
デモ・・・どこでもいるような一般の主婦らしく～～～適当にお肉のついてるボディで～～～親近感があっていいわぁ～


サージャを演じるこちらの男優さんはインドでは演技派で有名な方らしいですよ。
なんか
演技の間の取り方が・・・なんか・・・日本映画の撮り方と雰囲気が似てるように思いました。
いわゆる
心の動きを・・・ゆっくりとした顔の表情とかで表していくのは・・・アジアっぽいのかしらね！

イラは夫の浮気とか悩みをいつしか・・・サージャに打ち明けるようになります。
そしてサージャはそれに親身になって聞いてやります。

そして
思い切って実際に会うことになりますが・・・
サージャは自分の老いを自覚して愕然となり・・・遠くから若いイラを見つめ名のれなかった！

ここで２人の関係は終わったかのように見えますが・・・

話の筋はこんな感じですが・・・
まずびっくりしたのは～
IT大国のインドの仕事場・・・サージャの会社はパソコンなどなく書類の山～そしてサージャは電卓を片手に仕事をしている・・・
いったい時代は～どのように設定してるのかしらね・・・インドではローカルな会社はこんな感じ？！

そして
４段のステンレスのお弁当！これはいいですねぇ～
カリフラワー、ジャガイモのカレー、豆のスープ、チャパティーのしっとりした柔らかそうなこと
イラの作る料理は豊かな香辛料とともに、とっても美味しそう！

インドの主婦は
夫と子供を送り出した後・・・毎日弁当作りをしなければならない・・・の？！

そして最後の話の行方は・・・恋と言っていいのかしら？！

二人の共通の理想郷～～～ブータンはいかれるのでしょうか？・・・・

若い母親が絶望的になり子供と無理心中する映像も交差する・・・監督は何が言いたいのかしらね・・・

イラは間違って配達されたサージャの職場を探し当てるが、サージャは退職した後だった。
一方
サージャは余生を送る田舎に向かうが～～～戻ってイラの家を探し当てる～～～

こんな映像がダッバーワーラーの陽気な映像の中に交差して終わる・・・


いやだなぁ～
結末は見た人の心にゆだねられる・・・
２人は幸せな列車に乗れたと思っていいかな！