★★★★
クリント・イーストウッド監督作品ということで、期待が高まる。
ネルソン・マンデラが大統領に就任し、ラグビーを通じて、
国が一つにまとまっていくという実話を基にした作品。
マンデラを演じるのは、モーガン・フリーマン。
さすがの存在感である。
そしてラグビーチームのキャプテンを演じるのが、マッド・デイモン。
こちらも、成長中の青年を熱演している。
実際、ラグビーに関しての知識は、僕自身あまり無いのだけど、
それでもスポーツで国が一つにまとまるということを上手く表現できている。
今の日本でもそういうことがある。
ちょうどバンクーバーオリンピックで、浅田真央を応援するように、
野球のワールドシリーズを観るように。
誰もが同じ方向を向くとき、そのエネルギーは莫大である。
(もちろん正しい方向でないと大変なことになるけど)
その辺のことをマンデラはわかっていたのだと思う。
もちろんこの作品の根底に流れるのは、人種問題。
白人社会からの人種開放運動の末の新政権。
時代が変わるときの不安感や警戒感もよく表現されている。
そこでマンデラが説いたのは「赦し」ということ。
ちょっと勉強してから観るのが、いいと思う。
人種問題に関心を持った人は、映画「ホテルルワンダ」もお勧めします。
(こっちは、もっとディープですが、考えさせられます)
本作は、ラグビーという軸もあることもあり、
重く描かないところが、イーストウッド監督の技なのだろう。
今年は、サッカーW杯。南アフリカを理解する上でも観ていて損のない一作。
■映画「ホテルルワンダ」
http://blog.goo.ne.jp/mailto1979/e/bb3d7f77f064d20b11c4bab1a70b34e6
I am the master of my fate.
I am the captain of my soul.
私が我が運命の支配者
私が我が魂の指揮官なのだ