二人目の後任がきた

この2月から、二人目の後任が入ってきた。
中途採用で入社した彼は３２歳。
なんともシケたツラをした男だった。
名前はコーギー。名前とはうってかわって陰気な雰囲気だった。
おとなしそうなコーギーは、熱血漢のテツさんについていけるか不安で仕方ない。
この人ともう一人でテツさんの引継ぎをする・・・本当に大丈夫なのだろうか。
こんな事態にさせてしまった自分に改めて罪悪感を感じずにはいられなかった。

ただ、コーギーは頭がいいというか、物分りがよい。
初めての分野でずぶの素人だろうに、質問は的確で、一度言えば大体の筋は理解できる模様。
これは頼もしかった。
多分、先に入った人を抜くのは時間の問題だと思う。
あっちは、ダメだ。
仕事に対する姿勢がひどすぎるからね。
キモミも生理的に嫌がっているくらいだし。

最近、ふと思うことがある。
もし万事全てがうまくいって、テツさんが退職をしたとする。
となると退職金で慰謝料を払い、奥さんと離婚する。
そしたら晴れてテツさんは独身となり、アタシとの不倫関係は幕を閉じる。
そして、本当の恋人同士となって、結婚の障害もなくなる。
そして、そして結婚したら・・・
このブログを更新することもなくなるのだろうかと。
だってこのブログは一人で書いてるものだから。
もちろんテツさんには内緒だし。
一緒に暮らしたらこんな風にブログを書くことなんてないだろうから。
だから、ブログの更新をやめるときが、アタシのハッピーエンドなんだと。
ざっくりとしか状況を伝えていないこのブログだけど、何人かの人には読んでもらっているから、最後の報告はしたいと思ってる。
ただね、本当にうまくいくことなんて、あるのかな。

着実に二人にとっての明るい未来にことは進んでいる。
少なくともテツさんは進んでいる。
立ち止まっているのはアタシだけ。