妊婦の体温は高い。
とにかく暑い。
アイスが捗るわぁ。
食欲も回復してきて、食べられる物が増えてきた。
一時期42キロまで落ちてしまったから、少しでも増やさないと。
テツさんは、奥さんの車を売却する事に決めたみたい。
それで生活しろって事らしい。
ただ、展開が遅すぎるのが気になるところ。
さっさと売ってくれー! . . . 本文を読む
本当に久しぶりにきました。
私は今も被災地で普通に暮らしています。
あんなに集まった義援金は一円たりとも受け取っていません。
これが現実。
私は数年後には白血病になってしまうのでしょうか。
つい先日、市から新しいヨウ素剤が書留で送られてきました。
みんなどうして逃げないんだろう。
地震当日、会社の敷地内に津波がきた。
こんなに海辺で働いてるのに。
次にこっちが震源地で昼間地震がき . . . 本文を読む
ブログはとじましたが、これはmai一個人として書き留めておきます。
今日、単身テツさんの実家に行ってきた。
全ては真実を確かめるために。
突然インターフォンを鳴らしたアタシを、ご両親は家にあげてくれた。
泣きながら話した。
離婚の話。
借金の話。
私に対する想い。
奥さんの実情。
全部洗いざらい聞いてきた。
そして、全部テツさんの言った通りだった。
テツさんの両親も、テツさん . . . 本文を読む
そうこうしているうちに父と連絡がついて、アタシのアパートに来ることになった。
テレビがブラウン管なので倒れており、母と二人で起こし、電源を入れた。
ネットは繋がらなかった。
そんな時、テツさんから着信が!
『もしもし!今どこ!?』
本当はもっと口調が荒かったと思う。
「今?T町だよ」
T町は会社から30キロほど離れた場所だった。
『メールみた!?津波きてるんだよ津波!』
話しなが . . . 本文を読む
テツさんと汲んだタンクを実家に持ち帰ると、父は喜んだ。
「まいの彼氏には世話になりっぱなしだな」
なんて。
これだけあれば等分困ることもないだろう。
少し心に余裕ができた。
ただ、母親とは小さな衝突は毎日のようにあった。
女が同じ台所に入るとロクな事がおきない。
ケンカばかりで、アタシは食事の時以外は祖母の部屋にずっといた。
毎日原発のニュースを見て、携帯で原発の記事をチェックする . . . 本文を読む
遠回りをして、水を汲んだ。
そこで順番待ちを巡ってちょっとしたトラブルになったけれど、無事に汲めた。
道中は未だ雪が残っていたから、自分だけでは絶対にどうにもならなかった。
テツさん、本当にありがとう。
帰りに、またテツさんの実家に寄った。
築5年の綺麗な家だった。
あちらこちらにテツさんのお母さんがほどこしたインテリアがあって、良くも悪くも居心地が悪かった。
テツさんは頼んでもない . . . 本文を読む
自宅に戻り、ありったけの空きボトルやタンクを車に積み、テツさんの実家に向かった。
うろ覚えのテツさんの実家。
なんとかたどり着いた。
初めてテツさんの実家に来た。
ガレージにはテツさんの車と軽トラ。
タンクを積み替えて軽トラに乗った。
やっと会えたテツさん。
車を走らせると、またあの音が…
ぶい・ぶい・ぶい、ぶい・ぶい・ぶい、と規則正しい三拍子。
緊急地震速報だった。
強い揺れ . . . 本文を読む
この日の朝も、早く目が覚めた。
私服で寝てるため、すぐに動ける。
またアタシはアパートに戻り、コンビニを見て、自販機も探した。
両方ダメだった。
昨日の夜、ニュースで給水場所の情報を入手したので帰りに行ってみた。
そこはアタシの母校で中学校だった。
ちょうどアパートのごみ箱から、ミネラルウォーターの空きボトルを持ってきてたから、そのまま並び、父に電話して応援を呼んだ。
結構な列で、ア . . . 本文を読む
眠れぬ一夜を過ごした。
私服に着替え、そのまま眠った夜。
祖母の和室に寝てるけど、周りは大きな箪笥、頭上にはぐるっと一周、額が飾ってあり、すでに一つ落ちていた。
自分の頭に落ちてきたら、死ぬ。
そんな恐怖と戦いながら床に入ってた。
そんな時、前に書いたテツさんからメールがきて会ったんだよね。
で、翌日。
アタシはアパートに戻り、改めて必要な物を取りに行った。
道路は渋滞。大渋 . . . 本文を読む
初日の話。
幸い、食料は沢山あった。
母が前日に買い物に行っていたおかげだった。
風呂場の浴槽には残り湯。
これで当分トイレは大丈夫のはずだった。
水は、アタシが持ってきた②リットルのミネラルウォーターが⑤本。
母が近くの自販機から買ってきた500の水が数本。
これでやりくりしなければならない。
しかし、その日母が作った料理は、すき焼きだった。
アタシは反対した。バカかと。
白菜 . . . 本文を読む