NEST OF BLUESMANIA

ミュージシャンMACが書く音楽ブログ「NEST OF BLUESMANIA」です。

音曲日誌「一日一曲」#7 スタン・ウェッブ「Strange Situations」(Webb/Indigo)

2023-04-08 05:00:00 | Weblog

2007年8月5日(日)

#7 スタン・ウェッブ「Strange Situations」(Webb/Indigo)





しばらく更新が滞ってしまった。スマソ。

3週間ぶりの一曲はこれ、スタン・ウェッブ2001年リリースのソロ・アルバム「Webb」より、「Strange Situations」ナリ。

スタン・ウェッブといえば、フリートウッド・マック、サヴォイ・ブラウンとともに、「3大ブリティッシュ・ブルース・バンド」と呼ばれていた、チキン・シャックのリーダー。

チキン・シャックっつーと、日本にも同名のフュージョン・グループがあったけど、もちろんこちらが先だ。

また、チキン・シャックには、のちにマックに移ったクリスティン・パーフェクト(マクビー)が在籍していたことでも知られており、ウェッブはサヴォイ・ブラウンにいたこともある。この3バンドは、非常に近しい関係にあったってことやね。

さて、ウェッブは66年にメジャーデビューしているから、もう40年選手。派手な人気を博したことは一度もないが、地道にブルース道を歩んで、今年61才。まさにブルースに一生を捧げる男なのだ。

アルバム「Webb」では、盟友フレッド・ジェイムズとのコラボにより、ほとんどの曲を生み出している。この「Strange Situations」も同様。

愛器レスポール・スタンダードを抱き、熱唱するウェッブ。その歌声を聴くに、硬い発音とか表現スタイルとか、やっぱり白人だなぁ~という感じはするけど、黒人ブルースマンとはまた違った魅力がある。線がやや細いけど、端正な印象のブルース。

結局、そのひと、そのひとなりのブルースがあるということやね。

愁いを含んだマイナー・メロディが◎なこの曲、泣きのギターもいい感じ。流行りのサウンドではないけど、不易なものならではのよさが、そこにはある。

あえてブルース・スタンダードのカバーに頼らず、セールス的には不利を承知で、オリジナルで勝負した心意気に拍手したい。

ベテラン・ブルースマン、今も健在なり。


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