NEST OF BLUESMANIA

ミュージシャンMACが書く音楽ブログ「NEST OF BLUESMANIA」です。

音曲日誌「一日一曲」#2 ザ・マーク・マイケル・バンド「Emerald Ace」(Steppin' Stone/Note)

2023-04-03 05:11:00 | Weblog
2007年6月16日(土)

#2 ザ・マーク・マイケル・バンド「Emerald Ace」(Steppin' Stone/Note)





「一日一曲」、今回は日本ではおそらくほとんど知られていない、英国のバンドのご紹介。

「ザ・マーク・マイケル・バンド」である。

ギター、ボーカル担当のマーク・シムキンス率いる4人組。ベースのスティーヴィ・ストークス、キーボードのロジャー・コットン、ドラムスのスティーヴ・ジェームズ。いずれもいくつもの有名バンドでのキャリアをもつ、実力派ぞろいだ。

ジャンル的にはブルース・ロックに入るのだが、サウンドのニュアンスとしてはHR/HMにもかなり近い。

メンバーに誰も「マイケル」という名の人間がいないのに、マーク・マイケル・バンドとはこれいかに?という感じだが、筆者が推測するに「マイケル・シェンカー」へのリスペクトをこめて命名したのじゃないかと思う。

そのくらい、今年48才のシムキンスのギター・プレイには、マイケルの影響が色濃いのである。

ことに、今日紹介する「Emerald Ace」(2002、アルバム10曲目)にはそれが顕著だと思う。マイケル以外には、リッチー・ブラックモア、ゲイリー・ムーアあたりの影響も感じないではないが、やはりマイケルの影響は絶大で、それだけにシムキンスのテクニックには確かなものがある。

歌のほうは、ものすごくウマいというレベルではないが、ちょっと鼻にかかったような声でシャウトする歌には、彼ならではのオリジナルな魅力がある。

他の曲ではアコースティックなサウンドを展開したり、ブルーズィな世界を見せたりと、引き出しも多い。

オジサン・ロッカーの急先鋒として、これからの活動が見逃せないひとりだ。Youtubeで、ぜひチェックしてみて欲しい。

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