町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

国際空港アクセス輸送に就く京成3050形(3000形7次車)

2021年05月20日 | 京成電鉄

2010717日より、東京都心から成田空港へのアクセス改善も目的として京成高砂から印旛日本医大に至る北総鉄道線を東に延伸する形で成田スカイアクセス線(京成成田空港線)が開通しました。この路線は上下分離方式を採用しており、京成電鉄が第二種鉄道事業者として北総鉄道・千葉ニュータウン鉄道・成田高速鉄道アクセス・成田空港高速鉄道に線路使用料を払い、北総線と共用する形態になっている事が特徴です。開通に伴い、スカイライナー用にAE形、特別料金不要の一般列車アクセス特急に3050(30007次車)が導入され、現在は3100形も加わりスカイライナーは最高160キロ、アクセス特急は120キロの高速運転を実施し成田空港への所要時間を大幅に短縮しました。

エアポート快特の種別で京急本線内を行く3050形。基本的な運転形態は成田空港〜押上まではアクセス特急、押上〜泉岳寺・羽田空港までの都営浅草線・京急線内はエアポート快特(京急蒲田通過)としての運転ですが、朝夕は京成本線上野の他、京急久里浜・三崎口を発着する列車も設定されており、それらは京成電鉄所属車が神奈川県まで足を伸ばす数少ない列車となっています。

登場から2019年までの姿。空をイメージしたブルー系のラインで航空機のイラストを描いていましたが、2代目3100形登場に合わせて現在のオレンジ帯に変更されました。なお、3100形に増備車が登場するのに合わせてカラーリングを京成一般車同様にヒューマンレッドとフューチャーブルーの帯に変更し、本線系統で運用されるようになっています。

車内設備も一般車が暖色系のインテリアだったのに対し、空港アクセスを意識して空をイメージした青色系の配色になりました。座席は片持ち式ロングシートで、シートモケットは青地に飛行機のイラストが入る専用品です。

車内案内表示は15インチ液晶画面を配置しましたが、直前まで増備されていた30006次車まではLED表示(現在は液晶画面に換装済み)だった為、京成では初採用になりました。この他京成線区間でのみ自動放送も実施しています。

画一的な京成一般車の中でも白眉と言える存在でしたが、今後は先述のように3100形増備と入れ替わりで本線に転出が予定されている為、3050形によるスカイアクセス線系統の列車は見納めになるようです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする