町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

祝・会社創立70周年!(その2)小田急バスのエルガ第3・第4世代

2020年07月08日 | 小田急グループの鉄道・路線バス

小田急バスの主力車両と言えば、いすゞ自動車の大型路線バスであるエルガですが2000年度に販売を開始して以来導入が続く同社に在籍する車両は排ガス規制や標準仕様認定などから様々な差異が生まれており、観察すると非常に多様なバリエーションがあることに気付かされます。昨年13日にもPJ-LV系列のことを記事にしましたが、今回はそれらの改良型を撮影しました。

登戸営業所から回送で向ヶ丘遊園駅に向かおうとしている06-E9176号車(PJ-LV234L12006年式)。以前載せた車両と同じ型式ではあるのですが、前ドアから確認出来るようにノンステップバス認定基準の為に車内の手摺りがオレンジ色になり、また床材の色も青系から濃いグレーの仕上げに改められています。この仕様は2005年に町田営業所に配置された05-F9124号車から始まり、同型式ながら車内設備がより新しい印象を与えます。この車両の導入でE7101号車(U-LV318L・1995年式)が交代で引退しました。

2004年から3年間に渡り増備されたPJ-規制車はモデルチェンジの為、旧生田営業所に2台が配置されたのを最後に導入を終了、その後の増備と高年式車置き換えは2015年度燃費基準を達成し排ガス記号が改められた新エルガ(PKG-LV234L2)により実施されることになります。吉祥寺営業所に配置された07-A9214号車を皮切りに、小田急シティバス世田谷営業所を除いた全営業所に配置されました。また、この当時は三菱ふそう・エアロスターが日産ディーゼルのOEM供給だった関係で、日産車を保有しない小田急バスでは吉祥寺にまとまって在籍していたU-MP218系列の置き換えも本型式で実施しています。写真は小田急バスのイメージキャラクターである「きゅんた」のラッピングを纏う08-D9298号車(PKG-LV234L22008年式)で、代替を伴わない純粋な増備で導入されています。 

オレンジの手摺りが良く目立つ車内。優先席モケットは赤紫でしたが、区別されることも無くなり一般席同様の青系で統一しています。中扉は他車同様にブザーでしたが、後年にランプ付きチャイムに交換されました。

新百合ヶ丘駅ロータリーで何となくシャッターを切り、後で確認したら3世代のエルガ並びのシーンでした。画面左奥から04-E9068(KL-LV280L12004年式)08-E9261(PKG-LV234L22008年式)12-E9330(LKG-LV234L32012年式)です。各車の違いが分かるでしょうか?因みに一番奥の04-E9068は既に引退し、現在は兵庫県姫路市に本社を置く神姫バスの子会社ウエスト神姫に移籍し、山崎営業所の2081号車として活躍しているようです。似たようなエルガも既に見納めになった型式が存在することに時代の流れを実感しますね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする