まかろんのお茶会

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新作 ~ 「妖精の結婚式」 その101

2014-07-26 21:25:27 | 未完「妖精の結婚式」 2014梅雨
どもども、続きでーす。


2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その101

  舌を出して と妖精は言った
  こう・・口を開けて できるだけ外に
  訳分からないまま さやかさんは舌を出した
  私を助けたいと心で言って と妖精は言った
  私に力を与えたいと・・いいですね?

<つづき>

舌を出したままという お馬鹿な
格好だったけど さやかさんはうなずいた
私は 青花さんを助けたい
妖精はふらっと 飛び上がり
出した舌を なめ始めた

ひんやりかさかさした 感触がした
痛くはないけど 舌を動かせないのが苦しい
早く終わらないかなと つい思う
何か感じるのか 妖精はさやかさんの口を
小さな手で ぺちぺちとたたいた

あーはいはい 助け・・助けね・・
舌を固定しながら 妖精を想い続ける
慣れないことに 頭がくらくらしてきた
もうダメだっと思ったとき
ようやっと 妖精が舌から離れた

息をつめてたので 息が苦しい
はあはあぜいぜい 息を整える
見やった妖精は 幾分つややかに見えた
お・・役に立ちました か・・?
くらくらしながら 聞いてみた

妖精は うるんだ青い目で微笑んだ
ええ本当に ありがとう
さやかさんは 微笑み返した
ならいいかと へたりながら思う
明日会社なくて ホントに良かった

それであの・・明日ですけど
妖精が ふわふわ飛びながら言った
例のお酒・・持ってきてくれるんでしょう?
あーそんな話もあったと
さやかさんは うなずいた


<つづく>



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