まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

「私は」 (# 183)

2012-11-12 21:15:41 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
ども、お今晩は。
また新しい一週間の始まりですが、今日は皆さまいかがでしたか。


お腹が空いたらご飯が必要ですよね。
だけど心の幸福はどうなんでしょう。

良い天気だったら、嬉しいですよね。
何か素敵な物を買ってきたり、美味しい物を食べたり、
そういうことがあれば幸せを感じるだろうと思います。

でも、人間の幸福ってそれで完全に充たされるものでもないと感じます。

綺麗事じゃなくて。

2018年現在、ネットでの炎上騒ぎはどんどん激しくなっています。
一方で、ユーチュバーという人たちが新たに脚光を浴びるようになりましたし、
インスタ映え、なんて言葉も流行りました。

みんな何かをつかもうとして必死です。

もちろん、何かやって有名になりたい、というのは昔からある考え方ですが、
誰もがそれなりに発信の手段を得た今、古いシステムで覆い隠されてきた
人間の本質・本当に求めるものの正体が少しずつ、
あからさまに出てきているような気がします。

分をわきまえろ、と今までの制度を引きずった社会が声高に繰り返します。
皆さまもきっと、そんな考えの一つや二つ、呑み込まされてきたと思います。

まだ・・まかろんはこの世界の大きなうねりに対して、
きちんとした答えをもってはいないのですが。

分をわきまえろ、ではなくて。
皆さまがそれぞれご自分に誇りをもって、力強く進んでいける世界を願っています。

 
そんな秋の日のお茶菓詩にこれを。


2010年10月1日 ついったー投稿 <修正> 「私は」

私はスズメ 
隼のように速くも 
コンドルのように高くも 
大空を統べることはできないけれど 
シャチよりもチーターよりも 
速く高く 飛ぶことができる

私はメダカ 
シャチのように速くも 
鯨のように力強くも 
大洋を制することはできないけれど 
隼よりもチーターよりも 
速く力強く 水を掻くことができる

私はネズミ 
チーターのように速くも 
ライオンのように気高くも
大地を駆けることはできないけれど 
隼よりもシャチよりも 
速く自由に 地を走ることができる

私はわたし 
人を圧する特別な 
才も力も美も 何もないけれど 
スズメが今日も空を舞うように 
メダカが今日も浅瀬を泳ぐように 
ネズミが今日もどこかの路地裏を駆けるように 
私はこの世界の小さな片隅で 
わたしの役割を生きてゆきたい



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