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まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
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新作 : 「乱櫻鬼譚 ~ カミ咲けるヒト」その25

2014-04-02 21:38:42 | 「乱櫻鬼譚~」 2014桜
ああああ~、ついにここまで来ちまっただよ~。

ども、お今晩は。
当お茶会シェフが、いささか動転しておりますが、お気になさらず。

いえね、実はこの後に及んで当茶菓子がまだ仕上がってなくてですね、
今お出ししている辺りと最後がちゃんとかみ合うのか、
どーも心元なくて・・・。

最後まではできそう、それは見こみ大いにアリ、なんですが・・・

ま、先がどうなるか書いてる本人もよう分からん話ですが
(いやホント、こういう展開にしよう!とか思ってても、
 いざ書くと全然違う展開になりまして・・)

最後まで書けてりゃいいや、くらいの広ーいお心でご覧頂ければ幸いです。ペコ

では、続きでーす。


2014年3月21日~ブログ直接投稿 「乱櫻鬼譚 ~ カミ咲けるヒト」その25

  竜が空を滑るたび 雲は散らされた
  雲の向こうは 星も見えない夜空
  大きな緋い月が 濁った闇に君臨していた
  蛇の白い身体は 赤く照らされ
  蛇は苦しそうに 身をよじった

<つづき>

その男を離したら どうだ
竜は 楽しそうに蛇に言った
人間一人を 抱え込んだままで
我を制そうなど 片腹いたい
それ・・・ 雪も止んできたぞ

激しかった雪は 小降りになっていた
黙りなさい 蛇は弱々しく返した
ナヲキさんは 光に赤く染まった蛇の中
柔らかな白い光に 包まれていた
黙りなさい 蛇は頭を垂れて目を閉じた

無駄なことを と竜は言った
何故か 残念そうな響きがあった
天に従い馬鹿正直に 人間を守り何とする
人の本性は我よ いくら力を尽くそうと
次々と人の心に我は生まれ 我が力は増す

緋い月が いっそう濁った光を放った
蛇は重そうに首をもたげて 空を見据えた
ふわりと花の香りが ただよった
ちらついてた雪は 舞い上がり
白い花びらのように 宙に踊った

この程度か と竜は空で嗤った
立春も過ぎた旧年が 分をわきまえよ
竜に雲が再び 押し寄せてきた
今やこれも 妨げにならぬ
遠慮なく 使わせてもらうぞ

厚い雲が 赤黒く染まった
ぱりりと小さく 光が雲を走る
消えよ 竜は言い放った
カッと赤い光が 辺りを染めた
続いて 大音声が地を揺るがした

<つづく>

人気ブログランキング ※本作品の内容・名称は全て個人の創作・フィクションであり、 実在の個人・法人・企業等とは、全く一切関係ありません。


※変更:2018年8月6日
その竜に雲が再び 押し寄せてきた → 竜に~

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