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"Life is either a daring adventure or nothing at all"

同じ方向?同じ方法?

2010年03月31日 10時54分49秒 | Sociology的

北朝鮮による日本人拉致被害者の家族会と支援組織「救う会」は28日、東京都内で合同会議を開き、救う会新会長に現会長代行の西岡力氏(53)を選出した。現会長の藤野義昭氏(71)は名誉会長に就任する。また家族会は、蓮池薫さん(52)の兄で元副代表の透氏(55)の退会を決めた。

 透氏の退会について家族会は「北朝鮮への制裁より国交正常化を優先すべきとの主張を繰り返しており、家族会の主張が変わったと国民を混乱させる恐れがあった」としている。後日、退会決定を本人に伝える。

 西岡新会長は「北朝鮮情勢が緊迫しており、今が正念場。拉致被害者全員を救出するため、全力で責任を全うしたい」と語った。


う~ん・・・
朝鮮民主主義人民共和国の(あえてこの名前)拉致。
日本の戦時中のアジアを中心とするあやまち。そしてその責任。
朝鮮戦争と、その後の冷戦について。

いろいろ考えても・・・

そりゃあ、相手が日本と違う感覚を持つ国だから「経済制裁」というのも理解できる。
だけど、 日本が経済制裁をしたら、本当に被害者は帰国するのかな?
救う会のホームページを見たら、人と物と金の流れを止めるようにスローガンが掲げてあった。日本から止めても中国やロシアから流れは入ってくるんじゃないのかな?

それだったら対話して(対話が難しい国だとは分かっているけれども)一旦被害者が帰国するなり、何らかの解決の糸口が見つかってから経済制裁したらどうなんだろう・・・
経済制裁してもしなくっても、対話はしないといけないわけだし。
国交正常化がどの程度実現するかは分からないけれど、少なくとも、在日の朝鮮人の方々は今より簡単に行けるわけでしょう。これだけ日本が拉致問題で大騒ぎなんだから、在日の方は日本人の意見でもない、相手の意見でもない意見を持ってるような気がする。

それよりなにより、その家族の会のメンバーの最終目的が被害者救出であるならば、みんながみんな同じ方法を取らなくっても、同じ方向を向いて別の道を進んで、同じ目的地にたどり着くとかってだめなの?

どうも帰国してから関わる「サポートグループ」って、みんな同じことをしないといけない場合が多くて、いつも疑問に思う。だいたいみんな画一的な意見だし。

そりゃあ学校でもみんな同じことをやって、「一致団結」を経験したり、それが教育的に連帯責任とかを教えるのはいいのかも知れないけど、どんな方法であれ、目的が達成されれば、人それぞれやり方や、意見が違っててもいいんじゃない?

というは間違っているんだろうか・・・

超教派パエリアの会

2010年03月30日 11時24分11秒 | カトリック
日曜日、夕方からカトリック神戸中央教会に行ってきた。

インターネットで片柳神父さまが「超教派青年の集まり・パエリアの会」に呼びかけておられたので、「なにをもって青年というのかな?は青年かな」と思いながらも、当日は午前中の教会が忙しかったので「行きたいけれど、体力が持つか分からない」と書き込んだら、JR三宮の駅までお迎えに来てくださる方を配慮してくださった。

三宮はポートライナーに乗って病院に行く時や、voiceの公演で異人館に行くときに何度か行ったので、とんでもない坂だということは分かっていたし、その坂を自力で登れば教会に着いた頃には、集まりどころじゃないなと思っていたので、本当に有難かった。

まず小聖堂でテゼの祈り。
テゼは初めてだったけれど、ろうそくの灯りがすごく良い雰囲気を出していて良かった。
その時点で40人くらい人が集まっていて、関西にこんなに若いクリスチャンがいるのかとびっくり

続いて懇親会が別の棟であって、その部屋には壁伝いに椅子が並べてあって、座ったあと、教会ごとに自己紹介。は一人で参加したので私だけだけの紹介。
部屋の真ん中には4かたまりほどテーブルがセットされていたので、はなるべく車椅子が邪魔にならない位置にいたら、輪になっている椅子をどけて、を車椅子ごと入れてくれた。感動
いつもなら一人飛び出すか、端っこに行くか、椅子に移らなくてはいけないのに!よく気がつく人だなあ!

みんな普通のその辺にいるような人で、ニュージーにいたような「ふつうの若者でたまたまクリスチャン」な、気負っていない人がほとんどで本当にすごしやすかった。
各宗派の司祭や牧師も若くって、きっと世代か、もっと若い。ジーンズはいてた司祭もいたしね

この教会は震災の後に立て直された教会のようで、建物もバリアフリー。
外国の方も多いようで、いろんな外国語で書かれた掲示板やご意見箱などいろんな違いがあった。
そしてその日は、まるでニュージーランドにもどったような「心がバリアフリー」な時間が持てた

懇親会の部屋に入ろうとしたら、両面開きで、がんばれば通ることはできたけれど、もうひとつのドアを開けてくれた人。
カモイみたいなちょっとした段差があって、近くにいた人が廊下に出て私の後ろに回って越えてくれた。
パエリアは立食パーティ。本当に狭くて通れなかった時以外は「すみません」って言わなくても、人々がぱっぱっと道を開けてくれた。
通り道の椅子も机もどけてくれた人もたくさん。

食事が始まった時はは椅子に例のクッションを取り付けていて出遅れたのに、どこからともなくパエリアの入ったお皿とスープ、スプーンを持ってきてくれた方
しかもその方はに手渡してくれて
「あ、でも両手に渡されても困ってしまうだけですよね~、机持ってきます」って机
動かしてくれた。
紙コップにもさまざまなドリンクを持った人が、に飲み物はあるか聞いてくれた。

トイレに行く時は、男の子がまたドアを両方開けて、ドアを押さえて連れて行ってくれた。
トイレからの帰りは、また近くにいた人がドアを開けてくれた。

部屋に入ったらめっちゃ背の高い(2m近いんじゃないかな)男の子がに気がつかずしゃべってて、に気がついた他の男の子たちに大阪人のノリで「気づけよ」と突っ込まれ、ではなく、彼が「すみません」と

ここまでテゼの祈りから数えて2時間以上、一度も「すみません」と言わなくても物事が進んで、しかも一度私がすみませんと言われる立場になってしまい、本当に気持ちよく、心から「ありがとう」を言うことができた。

なんにも気負う事なく、頭も下げず、誰も私の障害の話題はせず(これは驚異的。たいてい初対面の人は、話題につまると聞いてくる)本当に一人のというクリスチャンとして楽しめた。会の間、自分が車椅子であるという事実をすっかり忘れていたくらい。

長い間座っていたので、車椅子に座ったり、机を支えに立ったり、椅子に取り付けたクッションに収まったりしていたけれど、車椅子に座ってブレーキを解除した途端に周りの人々は道を明けてくれるし、クッションに座ると車輪がなく動けないので(当たり前)「しばらく一人ぼっちかな」と思っていたら、いろんなところから話しかけに来てくれたり、机にはキャスターが付いていて、がつかまって立つと、さりげなく何人かがテーブルの下のキャスターブレーキを確認してくれたり

しかしなんでここに集った人々は、こんなにもよく気が利くんだろう???
お話したほかの「先生」(牧師さん?)は
「きっと最初にテゼで沈黙で祈ったからですよ」
とおっしゃていたけれど・・・

昨日の様子が片柳神父様のブログにのっています。(こちら

も後姿だけのっています

Tiger Woods

2010年03月22日 16時42分56秒 | 海外
Yahoo!Newsでこんな記事がありました。

男子ゴルフのスーパースターで、不倫問題によって試合出場を自粛していたタイガー・ウッズ(米国)へのインタビューが21日、米スポーツ専門局ESPNで放映された。約5分の内容で「うそだらけの人生を送り、多くの人を傷つけた。自分がしたことを申し訳なく思う」などと改めて謝罪した。ウッズは今季メジャー初戦のマスターズ・トーナメント(4月8日開幕)で復帰する。
 ウッズは16日に自身の公式サイトで一連の騒動から約4カ月ぶりに競技の場に戻ることを表明。「またプレーできるのはわくわくする」と話す一方、ファンの反応については「分からないし、正直なところちょっと不安。拍手が聞こえたらいい」と心境を明かした。
 2月にウッズが一部メディアを招いて会見を開いた際、質疑応答はなかった。騒動の発端となった昨年11月末の交通事故については、今回も質問に対して詳細を語らなかった。
 

だけど、彼はもう、賛否両論はあっても、言葉を選んで謝ってたんじゃない?
(これは英語です。日本語での内容はこちら

こんなに何回も、有名人だから、質疑応答がなかったからって謝らなきゃいけないものなの?「いろんな質問があると思いますが、個人的なことですので、自分がまいた種とはわかっていますが、この件は妻と二人の間にしてください」って言ってるやん。

つい先日、復活祭に向けての回心の季節で、新約聖書の中の放蕩息子のたとえ話を読んだけれど、キリスト教徒なら絶対知ってる話。
タイガー・ウッズは仏教徒だけど、いい加減、アメリカのマスコミも許してあげればいいのに。
キリスト教国ちゃうのん・・・?





背もたれとクッション

2010年03月18日 21時39分04秒 | 二分脊椎
夕方、やっと届きました!
やった~

これで日本家屋も友達んちも行ける

椅子に取り付けるのもでは本来なくて、車椅子クッションを普通の椅子に取り付けようとしているので、太ももの下のクッションを取ってみた。
の「トリップ・トラップ」ではなかなかいい感じ
だけどトリップ・トラップは普通の椅子じゃないのよね。家には普通の椅子というものがなく、コンピューターの椅子か、食卓の椅子は背もたれが円形で、座面がくるくる回るタイプ。

いろいろ工夫してやってみよう
うまくいくといいな。

ちなみにこのクッションは、アイ・ソネックス株式会社のFC-アジャスト
という製品です。




劇団

2010年03月14日 22時08分41秒 | The Voice
NZ人友達がメンバーの、英語の劇団に入ろうと思ったはいいけれど、痛みや身体のバランスでなかなか入れなかった。
神戸であるshowは何度も見に行ったけれど、練習や打ち合わせが大阪か神戸。
劇場は異人館。
車椅子で行っても、パイプ椅子に座らないといけない。
それで痛くなったら演技どころじゃない。

今回、市役所にやっと意見書やら書類が通って、普通の椅子に取り付けられる背もたれとクッションのセットが届くことが確実になった。
いつ届くかはわからないけれど、とりあえず見積書を出して、決定通知書が来て、金額もわかったし、義肢さんが電話してこられて、年度内に仕事を終わらせたいとの事できっと今月末には届く。

それでやっと劇団のプロデューサーにメールをした。
そして車椅子で見に行ったので、もしかしたらのことも覚えているでしょう?と書いた。
演技はしたことがないけれど、いわく、は所作が大仰で、やることが結構飛んでるので演技すれば?と・・・
最初は「演技~」と思っていたけれど、この劇団はいろんな国の人が集まるので、喋っていても心が自由だし、どこか懐かしい。
演技うんぬんより、関わったら日々の生活にスパイスを加えられるんじゃないかと・・・。

そして今日来た返信

Hi

メールをありがとう(以下ご挨拶省略)
が劇団に加わることは素敵なことだと思う....
明らかに考えていかなければならない課題はあるけれども、心配ない....
僕たちには何でも越えられる....
それに現実を見てみようじゃないか,,,,
は長い間車椅子に乗っていてうまくやっている、ということは、僕たちもうまくできるはず.....

演技に関して言えば, 僕はが座ってるかベッドの中にいる演技を考えていた...
それができるかはわからない。だけどそれに似たような事はあるはずだ.....
取っ掛かりとしては、それが一番やりやすいだろう....
一回一緒にショーをやった後で、どれだけのことができ、どんな選択肢があるか見えてくるだろう。



・・・ということで、4月から打ち合わせやら何やらで、さらに忙しくなっていきそうです。

家族・国籍・言語・出生地

2010年03月13日 13時43分44秒 | こども
レッスンのときに、家族関係の単語が出てきた。
一人っ子が多いため、毎回、いとこの説明に困る
おじ・おばの説明も難しい・・・

先日はもうすぐ一年生の女の子
彼女には弟がいるので、brotherが出てきたら「のことだよ」sisterが出てきたら「のことだよ」などど説明していた。

そしてauntが出てきて

ちゃんは、auntはいる?What is your aunty's name?」
「アンティ?さんのこと?」
「え~と。のママ、○○知ってる?○○のお姉さんだよ」

・・・「???さん、日本で生まれたの?日本人なの?」
「そうだよ。大阪で生まれて小学校行って、中学高校に行って、19歳でニュージーランドに行って、それからが赤ちゃんのときに日本に帰ってきたんだよ。ネナさんはのお母さんだよ。熊本の人だよ」


もバアバいるよ。ちゃんママは、パパのお姉さんで、は一緒に住んでない。」などと話してくれた。

そこで
ちゃんはどこで生まれたの?」と聞くと
「日本!」

規模でかっ!

「日本のどこ?」
「病院」

規模小さっ!!

ラベル

2010年03月12日 16時41分11秒 | 二分脊椎
数週間前にある所に書類を出しに行ったとき、係の方が私の事を言及するにあたり
『○○さん(私)みたいな、その、障害がある方というか、身体が不自由な方というか、ハンディキャップと言うかハンディと言うか、なんと申しましょうか…』

私『○○さん、だけで、私みたいな障害者とか、私みたいなナニナニって言わないで話を続けるっていうのはどうですか?』 

私みたいな女性、私みたいな日本人、私みたいなナントカ…。

『みたいな』って必要??

エレベーターVSエスカレーター

2010年03月10日 22時06分19秒 | 二分脊椎
毎週水曜日はジムのプールで歩く日。
普通に歩くんだったら急がずゆっくり行くけれど、コーチについてもらって30分、トレーニングをしている。
だからで予約して、決まった時間に行く。

今朝、ジムに行くときエレベーターが二機あるうちの1機が調整中だった。
私は一階でエレベーターを待ち、二階のジムに行きたかった。
だけど調整中の1機のために、ず~~っと満員。
4往復くらい。
中にはベビーカーはいいとしても、ぱっと見、足は元気そうな年代の方々。

そしてエレベーターがある場所の10mほど行ったところにはエスカレーター・・・
エスカレーターがないならわかるんです。
お年寄りとか、母世代もわかるんです。
妊婦さんとかね。
だけど世代の男女がほとんどだった。
たぶん、いや、絶対2人くらいはエスカレーター使えるはず。

はいざとなれば、車椅子をたたんでエスカレーターにも乗れるけれど、それを私がするのはおかしくない???
と思って、遅刻ぎりぎりまでがんばってエレベーターで行きました。

NZ人友達がよく言う言葉。
「エレベーターの何がそんなに日本人を惹きつけるんだ

もちろん皮肉です。

クイジナートスマートスティック

2010年03月08日 13時23分54秒 | 二分脊椎
我が家の台所は、車椅子が前後にしか動けないくらいにしか幅がない。
ハンドリムを持つための指の隙間もない。

なので車椅子で調理をすると、左右の引き出しも冷蔵庫も下の段はいったん下がって前屈しないと開けられない。
家の中で車椅子に乗る前は、立ちっぱなしで上半身をベンチに預けたり、ベンチにもたれたりしながら調理したり、本当にしんどければ食卓までいったん材料や、器具を運んで下準備をし、また全部台所に持っていって・・・と結構面倒だった。
車椅子になったら、もっと面倒。回転できないので、台所に入ってしまったら、方向を変えたいときは一回リビングに行って回転するか、玄関まで行くかしかない。

曲がるときは角にぶつかりがちなので傷はつくし、なるべく回転しないようにしないといけないので、車椅子になってからは料理をほとんどしなかった。
うちは人数が多いので、料理をしなくても食べるものに困ることはないけれども、食べたいものを食べたいときに作って食べられないので、とっても不自由でストレスがたまっていた

もともとフードプロセッサーは欲しかったのだけど置く場所も困るし、今ブレンダーを置いている所はお風呂場の横の物置の中。そこにしか置く場所がなく、上の棚に入れたらますます届かない。
なのでバーミックスなら便利だなと思った。
だけどなにせお値段が高い・・・

いろいろネットで見て、結局クイジナートのスマートスティックにした。
早速昨日はニンジンとりんごとヨーグルト、今朝はほうれん草とりんごとヨーグルトでジュースを作って飲んだ。
便秘に良さそう~。
しかも、車椅子に座ったまままな板も包丁もいらないし、ウインウイン楽チン
これでずっと腰が痛くて出来なかったみじん切りとかが簡単になったので、いろいろ作って食べられるぞ
車椅子だと機械ものがあれば、身体に負担をかけずにいろいろ出来るなあ。
車椅子でなくったって機械があれば便利のはず。
スマートスティックは、でも使えるし、何が起こっているか刃が回転中に覗き込んだりしなければ安全だし。

上手に機械を使わないと・・・


また太りそうだけど

想像力

2010年03月07日 20時22分50秒 | 二分脊椎
日本と海外両方を経験したものに、たいていあるカルチャーショック。
もちろん私にもあった。でも、車椅子の私には日本→ニュージーランドは、身体も心も楽になる、いいショックだった。

ニュージーはまあ、ヨーロッパ系だから、仕事がのんびり(要するに遅い)とか人によってやり方がさまざま(要するに効率が悪い)とか、日々のストレスはあったけれども、二分脊椎だからとか車椅子だからというストレスはあまりなかった。
かえって、日本に帰国した後のことを考えて、鬱になっていた。そんな私が日本にいるのは、じょくそうと精神的なもので勉強が続けられなくなったからと、大学の先の就職の希望が見えなかったから。
そして今は子供に英語を教えている。
日々小さなことに喜びを感じて生きて生きたいと思うけれども、今は逆カルチャーショックに悩む日々。

今はバリアフリーといわれているけれども、建物はバリアフリーになってきても、こころのバリアがまだまだあって、それが大変。
きっと小さなころから障害者と接していないからだろうけれど・・・
それに日本では指示を出されたことを守ることが良いことなので、与えられた場でどう行動すべきか、どのように自分を役に立たせるか考えたり、想像したりする力が少ないのかな・・・

まず私は外見上、ペンギン歩きをしていたり、車椅子に乗っていると特にこの時期挨拶代わりに言われることが「寒いと痛む?」
寒くなくても一年中痛いし、冷えると良くないけれどそれはどの女性も同じだと思う。
障害者である前に、「今日は寒いね」「かぜ引いてない?」という普通の会話がしたい。

さらに前回の手術の時には、年上の男性に「どんな手術?何科?股関節?」と聞かれて本当に困ってしまった。心配していただいてるのかも知れない。挨拶かもしれない。
だけど私は30代の女性。あちらは50代の男性・・・
さらに私を不愉快にさせたのが、彼が福祉にかかわる職業人だったこと。
職業柄、障害者の私の状態に興味があるんだろうけれど、バリアフリーというなら私の二分脊椎を見ないで、私の中の「ぺんぎん」を見るべきなのではないだろうか・・
私はまず女性として、あまり親しくない彼に股関節の状態を聞かれたのが不快だったのだけど、私の中の日本人の部分が年上の彼の質問に答えなければと言ったので答えてしまった・・・
ここは「そういう質問にはお答えできません」と言えるようになろう・・・
きっとそういう質問をするのは失礼だと思ってないのだから・・・

次に、なにか私がみんなと一緒のことが出来ないとき、ニュージーではみんなと同じ事で私も出来ることをみんなでやった。それも自然に。
でも日本では私がみんなにあわすように育てられたし、それで身体も無理がたたった。
みんなと同じことが出来ないときは
はいいよ。自分が楽な方法で」
「いいよ、やらなくても。の代わりにするから」
これでいつも私は社会に参加しにくいなと思う。
きっと「自分たちと違うを受け入れる」のがバリアフリーだと思ってるんだね・・
でもどういう風に伝えればいいのか、いつも困ってしまう。
本当に身体がしんどいときには人と違うことをしなくてはいけないのだから。

月に一度の御受難会の聖書の分かち合いのとき、まだクッションは来ていないし、いすに座ってしんどくなると床に寝そべって話を聞いていた。
みんなが椅子に座ってだけ床に寝そべると、見える景色は足と、脚だけ。
きっとペットの犬や猫はこんな気持ちになるんだろうなあ。
もちろんさんは一緒に床に座ってくれたけれど、そのおかげで「甘やかしすぎ」という声もあった。
ところが御受難会にはほかの教会の方もいらっしゃるのだけど、数ヶ月前にさんと二人で床に座っていたら、ある方が床に座って話を聞いていた。
別に私は彼女に一緒に床に座ってくださいとは言わなかったけれど、私は同じことをやってくれて(やってくれたつもりはないのかもしれない)本当に嬉しかった。
そして前回の集まりは、車椅子を持っていけない所だし、クッションもまだ届かないし、でもアクセスが悪くいけない場所がまだまだ多い中で、無理をすればいける場所なら行こうと思って行った。
床にはさんも座ってくれるのだけど、今は冬。
寒いのでお願いしなかった。
でもやっぱりみんな椅子の中、一人床に寝転ぶのは悲しくて・・・

集まりが終わった後、その同じある方が、次回からはアジア式に机も椅子もどけて、みんなで床に座りましょうと言って下さった。
本当に嬉しかった。みんなと一緒。

小さなころから人に助けてって言いなさい、と言われてきて、でも同時に一人で何でもやりなさいと言われて混乱してきた。
ニュージーでは人々もこちらが言う前にさっと自然に手を貸してくれた。
自分で何かが出来るように、手を貸してくれた。
でも日本はそうじゃない。
最近は車椅子でスロープを押してくれる方も増えた。
だけどそういう物理的なことだけじゃなくて、私たちが健常者に合わせて同じ事をするんじゃなくて、見えない手助けを、私たちもみんなと同じことが出来るようになる手助け、それを頼まなくても自然に可能な世の中・・・
障害を意識せずに済む世の中・・・

これが実現しないと私のカルチャーショックは終わらないと思う。
本当に文化の違いだと思う。
障害に限らず、外国の血が入っていたり、アレルギーや宗教で食べられないものがあることで、自分が人と違うと思わずに済む世の中・・・

もっと言えば、違いをお互い克服するような世の中じゃなくて、共通項を見つけられる世の中・・・
豚が食べられないならみんなで牛肉を食べ、ベジタリアンなら雑食の人はそのときだけベジタリアンになり、行けない場所があるなら行ける場所に行き、そういう風に想像力を働かせて一緒に生きていける社会・・・

だからこそ、ほかの人となんら変わらないと知らせるために、私は外に出ないといけないんだと思う。