ma-marinの徒然日記-☆素敵にサトシック☆

大野智くんと嵐と猫と映画と美しいものと美味しいものを愛してやまない、シングルマザーの徒然ブログです。

夏目友人帳

2009年05月14日 23時57分23秒 | その他
普通の視力で見る景色も、脳を通して認識されるので、私と他の人が見ているものが全く同じかどうかは解らない。
多少のずれは、それぞれの人の感じ方の違いになって「みんな違って、みんないい」という個性の範囲。
「スズメ」とか「カラス」とか言ったら、同じものを指させるし、部屋に居る人の人数を数えたら、人数は同じになる。
私に見えているものは、他の人にも見えるし、他の人が見えるものは私にも見える。コミュニケーションに支障はない訳です。

じゃあ、他の人に見えていないものが自分だけ見えたら?

漫画『夏目友人帳』は普通の人には見えない妖怪達が見えてしまう少年のお話。
人と違うものが見えることで、気味悪がられて一人ぼっちだった夏目貴志が同じように妖怪が見えた祖母の遺品『友人帳』の妖怪の名前を返しながら、大切なものに気付いていくんですが、どのお話も切ない。
人の寿命には限りがあって短いですが、妖怪達は人間とは違う時間の流れにいて歳をとったりしない。
その違う時間にいるもの同士が触れ合うとどんなに相手を思っていてもすれ違ってしまう。
優しくて、ほんのり淡い感じの素敵なお話ばかりです。

コミックスの後の方は、続きものになってますが、最初の方は一話読みきりの連載でどの回も泣けます。悲しいのではなくて、切なくて…。胸がキュってなります。

私は昨年、アニメ化直前に本屋で試し読みして、大人買いしちゃいました。

緑川ゆきさんの作品で、花とゆめコミックスで1~7巻まで出てます。
昨年アニメ化された時は深夜の放送でしたが、今また再放送されていて、こちらは月曜の17時30分から(テレビ東京系)。
アニメも原作の世界観を壊すことなく、オリジナルストーリーも含めて見て損のない仕上がりだと思います。

漫画の魅力を言葉にするって難しい。
絵で表現されたものの中には言葉より大切なものが含まれているってことなのかも知れません。


最新の画像もっと見る