7月26日の最終は、仁川にある保健医療労組インプッチョン本部。
保険医療労組は「お金より生命」を最重要項目に掲げて活動を行っている。
10年に及ぶ民営化病院を阻止した運動にかかわった中心人物たちに一堂に集まっていただき、驚くとともに、感激した。
このパワーが営利病院を阻止させたんだな。
*****************************
2008年、イミョンバク政権下で韓米FTAのため、アメリカ牛肉の全面輸入が始まった。
BSEの危険性が伴うアメリカ牛肉が入ってくるということで、ロウソク集会の原型ともいえる抗議集会が始まった。
医師の団体、政党、保健医療労組、労働団体、市民団体がアメリカ産牛肉を病院の給食に使わないという共同宣言運動を始め、各病院を回って院長面談を行い、大規模な講演会を行って市民と一緒に広めていった。
仁川地域の保育園の入り口にアメリカ産牛肉を使わないという看板を掲げる運動は、健康医療に対する関心を固める契機になった。
そんな中、仁川市の新型インフルエンザ対応のまずさが起こり、記者会見を通して市民の不安に安心感を与える運動をおこなった。
イミョンバク政権下で医療民営化問題が起こったため、1000万人署名運動を展開。
頭にリボンをつけて、楽しく、かわいく街頭署名をおこなったとか。
当時、労働組合は政府の弾圧を受け苦しい状態にあったが、市民団体から労組も積極的に取り組まなければならないんじゃないかという声が起こり、応援に入り、毎週一回、グループを作って署名活動を展開していった。
2010年の統一地方選では、唯一仁川では、市長、区長、議員に野党連合として統一候補を立てられた。
そのため、仁川市長も野党共闘で誕生させることができた。
議会も野党候補が2/3を占め、仁川議会も全体で反対する雰囲気となり、
市長が市民の前で、営利病院を一方的に推進しないことを明言。
営利病院が来ると土地の値段が上がる、という思惑があったが、市長は経済的活性化につながらないのでは、というスタンスを明確化。
それでもインミョンバク政権は任期末期になっても推進しようとしていた。
そのため、経済自由区域を統括する長官に対し、市庁舎前での座り込みも決行。
この格好。時代劇で罪人の拷問に使われる板ですよね。
毎日、市役所前での座り込みに使ったので、市役所の警備員さんが内緒で保管してくれたそうです。
警備員さんも病院民営化に反対していました。
さらに300人を集める記者会見を年末に行い、「仁川には営利病院は作らせない」というデモンストレーション行った。
一連の活動が認められ(社)仁川市民運動支援基金の「草の根共同体賞」を労働組合として初めて受賞。
パククネ政権にバトンタッチされたが、幸いなことにパククネ大統領はこの仁川の営利病院には関心がなかった。
その間市民キャンペーンとして無料健康相談を行い、好評を得た。
毎年国際マラソンが仁川ソンド地区で行われるので、200人が営利病院反対のTシャツを着て、黄色い風船をもって参加している。
パククネ政権が弾劾され、ムンジェイン政府が始まった。
ムンジェイン大統領は最近、国民の健康を脅かす医療民営化には反対である。
ソンドの営利病院の導入は廃案にする計画を打ち出した。
仁川に営利病院ができてしまうと、全国の経済自由地域に導入されることになっていたので、全国からも注目されていた。
保健医療組合は個人的な利益だけでなく、社会公共性、医療公共性を組合員の利益と結びつけてきた。
営利病院ができる事は「健康権」のみならず労働者にとっては「生存権」の問題であることを訴え、組織化を図ってきた。
10年間の闘争は楽しくなければ続かなかった。
市民たちと行えるいろいろな企画を行い、営利病院の弊害を共有していったことが勝因だと思う。
残念なことは、戦略特区の話そのものが始まったとき、弊害も知らなかったし、関心も少なかったこと。
最初から阻止できたらよかったと思う。
(これは現在の日本でも同じだと思う。)
保険医療労組は「お金より生命」を最重要項目に掲げて活動を行っている。
10年に及ぶ民営化病院を阻止した運動にかかわった中心人物たちに一堂に集まっていただき、驚くとともに、感激した。
このパワーが営利病院を阻止させたんだな。
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2008年、イミョンバク政権下で韓米FTAのため、アメリカ牛肉の全面輸入が始まった。
BSEの危険性が伴うアメリカ牛肉が入ってくるということで、ロウソク集会の原型ともいえる抗議集会が始まった。
医師の団体、政党、保健医療労組、労働団体、市民団体がアメリカ産牛肉を病院の給食に使わないという共同宣言運動を始め、各病院を回って院長面談を行い、大規模な講演会を行って市民と一緒に広めていった。
仁川地域の保育園の入り口にアメリカ産牛肉を使わないという看板を掲げる運動は、健康医療に対する関心を固める契機になった。
そんな中、仁川市の新型インフルエンザ対応のまずさが起こり、記者会見を通して市民の不安に安心感を与える運動をおこなった。
イミョンバク政権下で医療民営化問題が起こったため、1000万人署名運動を展開。
頭にリボンをつけて、楽しく、かわいく街頭署名をおこなったとか。
当時、労働組合は政府の弾圧を受け苦しい状態にあったが、市民団体から労組も積極的に取り組まなければならないんじゃないかという声が起こり、応援に入り、毎週一回、グループを作って署名活動を展開していった。
2010年の統一地方選では、唯一仁川では、市長、区長、議員に野党連合として統一候補を立てられた。
そのため、仁川市長も野党共闘で誕生させることができた。
議会も野党候補が2/3を占め、仁川議会も全体で反対する雰囲気となり、
市長が市民の前で、営利病院を一方的に推進しないことを明言。
営利病院が来ると土地の値段が上がる、という思惑があったが、市長は経済的活性化につながらないのでは、というスタンスを明確化。
それでもインミョンバク政権は任期末期になっても推進しようとしていた。
そのため、経済自由区域を統括する長官に対し、市庁舎前での座り込みも決行。
この格好。時代劇で罪人の拷問に使われる板ですよね。
毎日、市役所前での座り込みに使ったので、市役所の警備員さんが内緒で保管してくれたそうです。
警備員さんも病院民営化に反対していました。
さらに300人を集める記者会見を年末に行い、「仁川には営利病院は作らせない」というデモンストレーション行った。
一連の活動が認められ(社)仁川市民運動支援基金の「草の根共同体賞」を労働組合として初めて受賞。
パククネ政権にバトンタッチされたが、幸いなことにパククネ大統領はこの仁川の営利病院には関心がなかった。
その間市民キャンペーンとして無料健康相談を行い、好評を得た。
毎年国際マラソンが仁川ソンド地区で行われるので、200人が営利病院反対のTシャツを着て、黄色い風船をもって参加している。
パククネ政権が弾劾され、ムンジェイン政府が始まった。
ムンジェイン大統領は最近、国民の健康を脅かす医療民営化には反対である。
ソンドの営利病院の導入は廃案にする計画を打ち出した。
仁川に営利病院ができてしまうと、全国の経済自由地域に導入されることになっていたので、全国からも注目されていた。
保健医療組合は個人的な利益だけでなく、社会公共性、医療公共性を組合員の利益と結びつけてきた。
営利病院ができる事は「健康権」のみならず労働者にとっては「生存権」の問題であることを訴え、組織化を図ってきた。
10年間の闘争は楽しくなければ続かなかった。
市民たちと行えるいろいろな企画を行い、営利病院の弊害を共有していったことが勝因だと思う。
残念なことは、戦略特区の話そのものが始まったとき、弊害も知らなかったし、関心も少なかったこと。
最初から阻止できたらよかったと思う。
(これは現在の日本でも同じだと思う。)