Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト

2006-08-02 | 外国映画(は行)
★★★★☆ 2006年/アメリカ 監督/ゴア・ヴァービンスキー
<TOHOシネマズ二条にて>

「パート3へ続く?!でも、まあいいか、許してやる」



生粋のジョニデファンなら、彼の今シリーズの演技についても、キャラクターについても、そして何より今作であまりにもメジャーになってしまったことを嘆き悲しんでおられると推測する。寅さんを演じた渥美清が全く違う役ができなくなってしまったようなことにならないことを、祈るばかりだ。今作でアカデミー賞なんて絶対取らないでね、ジョニー。

さて、何が面白かったって、あの海の妖怪たちでしょう。頭がタコでしかも足がぐにゃぐにゃ動いているのが、気持ち悪いのなんの。何気にびよ~んとフジツボがほっぺに発生したり、貝殻の中身が顔になっててぐるぐる回ったりと、その発想と描写には「よー考えてるなあ」と感心しきり。こういう化け物系って、ほとんどやり尽くした感があったけど、この海の妖怪どもはとても新鮮。「気持ち悪~い」といいながらゲラゲラ大笑いしてしまった。

公開前にやたらとジョニデの露出が激しかったけど、実際見てみると意外とオーランド・ブルームも大活躍。それが、私には良かった。正直、ジャック・スパロウの大げさな演技ばかりだと、飽きてしまった可能性大。エリザベスとの三角関係はもっと早くから盛り込んで欲しかったな。しかも、ジャック・スパロウが島に捕らわれたくだりは、もっと簡潔にして欲しかった。あのくだりは、かなり冗長な描写だったので、ここを削って全体を2時間に納めて欲しかった。2時間半は長いよ。

私的に今シリーズの興味深い点は、コスチュームや海賊たちの世界観の描写を敢えて「汚く見せている」こと。ジャックのヘアスタイルは、何年もシャンプーしてなさそうだし、占い師の黒人娘は「お歯黒」だし。前述の妖怪もみんな汚い。このあたりがハリウッドのきらびやかなファンタジーシリーズものと一線を画していて、何だかマニアックな感じなのだ。

最後は続く!っていう展開は知っていたので、見るのを躊躇したけど、それでもやっぱり「ううむ、次も見るか」と思って席を立った。だって、あのラストだもん、ズルイよ。

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