Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

判決、ふたつの希望

2021-06-24 | 外国映画(は行)
★★★★☆ 2017年/レバノン・フランス 監督/ジアド・ドゥエイリ

配管工事の水がかかった、かからないのいざこざが国を揺るがす政治闘争へと発展。身近な話題から切り込み、中東が抱える宗教・政治の闇を万人に理解させ、ハラハラさせる脚本が見事。レバノン?ようわからん…な人でも問題なしの秀作。裁判映画でこれほど高揚したのは久しぶりだ。

中東問題や難民についての知識が乏しい自分でも最後までほとんど何の疑問も持たずに追うことができた。とにかく脚本がすばらしい。「謝れ」「いや、謝らない」という一見大人気ない行為の裏側。後半の裁判劇で明かされる意外な真実。根深い政治問題だがエンタメ作品としても一級品。

最新の画像もっと見る