『ありがち日記』

オタクな日々をコツコツ更新中。

「gifted/ギフテッド」

2017-12-30 | 映画

今年の映画館通いも、この作品で終わりです。
本当は観たい作品はあるのですが、時間の関係で断念せざるを得ないものも多く…
でもこれが最後で良かったかも…(*^^*)
盛岡では今日から公開でしたので、さっそくその一番最初の回に行ってきました。

あらすじ(シネマトゥデイ)を。
めいで7歳のメアリー(マッケンナ・グレイス)と片目の猫フレッドと共に、フロリダの小さな町で生活している独り身のフランク(クリス・エヴァンス)。平穏に過ごしていた彼らだったが、メアリーにある天才的な能力があることが判明する。フランクは彼女に普通の子供と同じように育ってほしいと願っていたが、彼の母エブリン(リンゼイ・ダンカン)は二人を引き離してメアリーに英才教育を受けさせようとする。

ギフテッドっていう言葉の謎(自分だけ?)が解けました。
メアリーは数学に関して天才的な特別な能力があり、そういう特殊な能力のことをそう言うのですね。
そしてアメリカでは、その能力を最大限に伸ばすための特殊な教育が受けられる学校があると…。

ただ、彼女のおじであるフランクは、天才的な能力は自分が与えられる範囲で伸ばしてあげつつ、
人間関係(例えば友人関係)を養うには、特殊な環境ではなく普通の学校が良いと考えています。
それにはフランクの姉でメアリーの母親が関係しているようなのです。

メアリーの母は天才的な数学者ですが自殺しています。
そしてフランクとメアリーの母、つまりメアリーの祖母であるエブリンも数学者。
エブリンは自らの夢を自分の子供たちにとっても良いことだと信じ英才教育をしようとし、
フランクの場合は挫折(別の道に進むも望むものではなかったように見受けられました)、
そして彼の姉も結果として不幸な結果となっているのにもかかわらず、
孫のメアリーに同じように英才教育を受けさせようとし、フランクから引き離そうとします。

メアリーとフランク(そして片目の猫フレッド)との間には、実の親子ではないとしても、
7年の間に築かれた確かな絆があります。「ずっと一緒」。
天才的な能力があって、それゆえうまく周りに溶け込めずにいる大人びたメアリーですが、
中身はちゃんと7歳の子供なんですよね、親の愛情を純粋に信じているんです。
それは親代わりであるフランクに対しても同じで、
里親に出されるとなった時の彼女の気持ちを考えると本当に胸が苦しくなります。

メアリー役のマッケンナ・グレイスちゃんの演技がこれまた良くてですね…
等身大の元気いっぱいな7歳がいたかと思うと、急に大人びた視線を投げかけてきたり、
これは完全に彼女ありきの映画だ…と思いました。彼女から目が離せません。
そしてクリス・エヴァンス。
キャプテン・アメリカのイメージがかなり強いんですけど、ぜんぜん別人です。
抑えた感情とか、逆に爆発させる瞬間だとか、さすがという感じでした。

学校の先生とか、そのほか周りのキャストも割と好感を持って見られました。

ストーリーは予測できちゃうような王道な感じではあるんですが、
それでもキラキラと光る才能とか、家族の絆とか、
当たり前だけど大事なものをちゃんと描けている映画だと思いました。

まあ皆さん、泣いてらっしゃいましたねー。わかります、あのシーンは泣けますよー。
隣に座っている男性もグスグスして、目元を何度も押さえてました。

さてさて、今年もまたたくさんの素敵な作品に出会えました。
決して映画館通いが多いわけじゃなくて、DVDや録画で観ることも多いのですが。
No.1を決めるのは私には難しくて、良くも悪くも優柔不断な性格がここでも…(^^;)
あー、でも今月は「ダンケルク」のBD&DVDボックス買いました。
ダンケルクは今年いろんな意味で自分にとって衝撃的で影響を受けた作品でしたかね。

来年も相変わらずなペースで、自分なりの興味関心で、映画を観ていきたいと思います。
コメントは残しませんが、たくさんの映画好きさんのブログなどを読むのも楽しみにしています。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« カズオ・イシグロ『日の名残り』 | トップ | 2017年もありがとうございました »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画」カテゴリの最新記事