『ありがち日記』

オタクな日々をコツコツ更新中。

「ヴィジット」

2016-01-16 | 映画

M・ナイト・シャマランの監督作品。
岩手でもやっと上映されたので、仕事後に観てきた。
シャマランの映画には期待してがっかりすることが続いていたので、
今作も期待値は低めで鑑賞したつもり。
(他の注目作ではなく、これを観ている時点で期待してることになるのでは…)

さて、あらすじ&感想を。
ネタばれあり。

休暇を過ごすため田舎にある母方の祖父母の家を訪れた姉弟は、優しく穏やかな二人に歓迎されるが、三つの奇妙な約束を伝えられる。楽しい時間を過ごす、好きなものは遠慮なく食べる、そして夜9時半以降は部屋から出てはいけないという内容だった。しかし、夜に変な気配を察知し起きてしまった姉弟は、恐怖のあまり約束を破ってドアを開けてしまい……。

けっこう良かったんじゃないか?ホラーっぽくやるのはお得意なわけで。
すごい面白い!ってほどではないけど^^;
んーーー、怖かったの、本当に(笑)
「来るぞ、来るぞ…!」ってびくびくしてるのに、
家で観ている時のようにクッションで顔を隠すわけにもいかず、
暗くて分からないことをいいことに、薄目の術を使ってやり過ごしたり。

ホラー的な怖さなのかな?って思っていたら、実はそうじゃなかった。
エクソシスト的なオカルト系なのかな?とも思ったけど、そうでもなかった。
目に見えないものに対する恐怖ではなく、人間の怖さ。

祖父母の家に行った姉弟が自主映画制作をする設定で、
私たちはそのカメラ越しに観ているという感じ。
次第に、祖父母の態度がおかしいと思い始める姉弟。
確かに、まともに見えた2人に奇妙な行動が増えていく。
老人性の病気だから、と済まされるも、納得できない姉弟。

おばあさんは夜になると裸で壁をがりがりとしていたり、
四つん這いで、しかもものすごいスピードで歩きまわったり、
“暗闇さん”という存在をほのめかして、なにもないところでげらげら笑っていたり、
やたらオーブンの掃除を頼んだり(←中に閉じ込めるんじゃないかとヒヤヒヤ)。
お年寄りとは思えない身体能力だわ…

おじいさんも、物忘れっぽい症状があるし、
銃を口に当てていたり、大人用おむつを小屋に隠していたり。
まとものように見えて、やっぱりおかしかった。

姉弟もやめときゃいいのに、カメラを構え続けるんだから…
マジやめときゃいいのに…(これきっと誰もが思うんじゃ)

地下室はカビ臭いから入るなと言われ、その中に何か秘密があると思った姉弟は…

エンディング前まで、「えーっ!?(いろんな意味で)」の連続で、
びくびくしたり、どきどきしたり、汚ねーって顔をしかめたり(笑)、とにかく疲れる。
そしてエンディングで少しだけアホらし…っていうオチがあって、私の場合はホッとした。

この映画で何を感じたか。
怖い。
両親を大切にして、悲しませるようなことはしない。
PCや携帯は、他人に見られない様に、触られない様に。

かな!笑
ただ怖がらせるだけの映画とは違う、シャマランらしい何かを感じられて嬉しかった。
帰りのエレベーターで乗り合わせた人たち皆、疲れたような顔をしてたのが印象的。
何とも言えない空気が漂っていたな~

シャマラン監督にはSFではなく、ホラー、もしくはこういう路線を極めて欲しいものだ。
低予算で構わないので。

ホラーで思い出しちゃったけど、
期待していたゴシックホラーの「クリムゾン・ピーク」が東北で上映されないのはなぜなの(;O;)

コメント
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