75歳女性の大腸がん患者で心臓病、高血圧、関節炎、骨粗しょう症、ウツあり。高血圧、骨粗しょう症、ウツ、関節炎、血液凝固に関する薬を服用。そして、急激な体重低下、低体重、低栄養。味覚変化、口腔内異常、腕の紫斑症、足の浮腫、ドライマウス、脳神経の損傷を疑う舌・よだれ等の問題あり。宿題は、この患者のアセスメントとプラン。実際によくあるパターンなのに、よく考えてみるととっても難しい…うぐ。
まずは、何が問題なのかを探らないといけないが、う・・・複雑だ。そしてもちろんエネルギー量も求めないといけないが、どの公式を使うべきか…。Mifflin-St.JoerとOwen公式は健康で肥満でない人向け、ハリスベネディクトの公式なら白人の男性16-63歳&女性15-75歳をもとにしてるから、年齢だけはギリギリでOK。World Health Organization/Food and Agriculture Organization/United Nations University公式は若い軍人と警察官をもとにしているからもちろんダメ。アメリカ栄養士協会(ADA)のエビデンスライブラリーによると、高齢者向けの有効な公式は無いとのこと。Luhrmann et al が高齢者向けの公式(:RMR (kJ/d=3169 + 50∙body weight (kg)-15.3∙age (y) + 746∙sex (female=0, male=1).)を発表したようだが、どうかな~。 でもやっぱりADAは、急性期ケアにおいて、Mifflin-St.Jeor公式を推奨してるから、これで計算かな。
ADAエビデンスライブラリーによると、高齢者向けの公式は確立されていないが、急性期ケアにおいてはMifflin-St.Jeorを推奨している。ハリスベネディクトは女性の場合は75歳まで考慮されているが、ADAは急性期ケアにおけるハリスベネギクト公式の利用を勧めていない。 よって、栄養開始時には、Mifflin-St.Jeor公式の値を用いてREEをカバーする。リフィーデングシンドロームを予防するために、急激な栄養提供は避けるべきである。その後、カヘキシアのみられるがん患者に対し、ASPENが推奨する~35kcal/kgが適当であるかを再検討する。残り9問できるかな~。
まずは、何が問題なのかを探らないといけないが、う・・・複雑だ。そしてもちろんエネルギー量も求めないといけないが、どの公式を使うべきか…。Mifflin-St.JoerとOwen公式は健康で肥満でない人向け、ハリスベネディクトの公式なら白人の男性16-63歳&女性15-75歳をもとにしてるから、年齢だけはギリギリでOK。World Health Organization/Food and Agriculture Organization/United Nations University公式は若い軍人と警察官をもとにしているからもちろんダメ。アメリカ栄養士協会(ADA)のエビデンスライブラリーによると、高齢者向けの有効な公式は無いとのこと。Luhrmann et al が高齢者向けの公式(:RMR (kJ/d=3169 + 50∙body weight (kg)-15.3∙age (y) + 746∙sex (female=0, male=1).)を発表したようだが、どうかな~。 でもやっぱりADAは、急性期ケアにおいて、Mifflin-St.Jeor公式を推奨してるから、これで計算かな。
ADAエビデンスライブラリーによると、高齢者向けの公式は確立されていないが、急性期ケアにおいてはMifflin-St.Jeorを推奨している。ハリスベネディクトは女性の場合は75歳まで考慮されているが、ADAは急性期ケアにおけるハリスベネギクト公式の利用を勧めていない。 よって、栄養開始時には、Mifflin-St.Jeor公式の値を用いてREEをカバーする。リフィーデングシンドロームを予防するために、急激な栄養提供は避けるべきである。その後、カヘキシアのみられるがん患者に対し、ASPENが推奨する~35kcal/kgが適当であるかを再検討する。残り9問できるかな~。
話は変わって胃瘻造設と低栄養について教えていただければと思うのですが・・。
一般的には指標のひとつとして、Alb2.5以下の場合は低栄養の治療を優先すべきといわれますが、2.5以下で造設される症例も実際多いですか?
過去のデータも少し調べてみようと思うのですが、Albだけでみるわけではありませんが、指標など、あるのでしょうか?
低栄養の場合は、食事内容変更(家族の手料理も)、薬(食欲アップのものや、胃腸の調子を整える物、精神系のものなど)、口腔内症状の改善、サプリメント飲料の検討が主流です。病気を抱える高齢者がウツ系の薬を服用しているのをよくみます。病気や怪我の種類によりますが、低栄養の場合に、サプリメント飲料や経腸栄養を使っても、致死率などにあんまり効果がないというエビデンスも多いようです。食事に工夫をしても食べない患者さんはホントに難しいですよね…。
コメントは87歳女性に対するPEGを検討していたのですが、認知症により摂食拒否されている患者さんです。ハイリスクのためPEGは見送りましたが、そういえば・・・どのくらいの栄養状態があれば胃瘻を作っていいのだろう?とふと疑問に思い、よく言われるAlb2.5という根拠やその他の指標などがあるのだろうか?と思いまして質問させていただきました。
サプリメント飲料、というのはいわゆる栄養補助飲料のようなものでしょうか?濃厚流動?1kcal/1mlのようなものでしょうか?
JSPENで発表されてましたが、PEG作成時の栄養状態は、小野寺先生のPNIの式で検討されている施設がありましたよ。
サプリメント飲料は栄養補助飲料のことです。スミマセン…。ASPENの本では、BMI20以下で栄養摂取が上手くいっていない患者さんには効果があるかも…とされているようです。腎臓疾患等なければ、1kcal/1mlが一般的かと思います。高齢者&超高齢者層には好まない人もいるようですが、アメリカではストロベリーシェイクやチョコレートシェイクをシェイクなどが昔から好まれているので、日本より使いやすいと思います。