ルイ・ロットの館

ルイ・ロットにハマった笛吹きのブログ。

ロットのピッコロ考察 その1

2009-05-20 10:34:43 | 日記
最初にやって来たのと#881(1864年製:右)を並べてみる。



上が#881。#881の方が若干小さめ。


G#キイの形が違う。

左はドリュースのG#だったのをG#クローズド・システムに改造したものと思われる形跡があり(前のブログ参照)
後から付けたキイと思われる。
ロットのキイかどうか?判らない。

#881のような形はBonnnevillや他の当時のメーカーも採用しており一般的だったんだろう。
むしろ左の形は当時のピッコロでは異端かも(笑)
そう考えるとかなり後になって改造が行なわれたのかもしれない。






音色、響きだけではなくそのフォルムの美しいこと!



#881のキイのベースとして銀の台座が使われているがもう1本は管体にポストを直付け(ねじ込み方式)。
円錐管木管フルートでもこの両方が存在するがこれはどちらが新しくてどちらが古いというのではなく
同時進行的に両方作られていたんじゃないかと思う。

少なくとも初代の時代は。

なんとなくだけど。

でも台座を使った方が新しい年代とすれば最初のは1864年以前の楽器ってことになりますね。




「その2」へ続く。



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2 コメント

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ピッコロ (ゆう)
2009-07-06 21:27:10
たびたびすみません。
ピッコロもロットをメインで使用しておられるのでしょうか?
わたくしもボンヴィルかロットのピッコロを探しているのですが、リングキーのピッコロは使用するのに注意する点などございますか?
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RE:ピッコロ (louislot1800)
2009-07-08 21:02:25
ゆう様

コメントありがとうございます。

ロットのピッコロは最近は出番が少なくなっておりますが、まだまだ使うつもりでおります。
やはりあの音色は他の楽器では出せませんね。
先日はR.シュトラウスの「ドン・キホーテ」で使いました。

ボンヴィルも所有しておりそれも時々使っていますよ。
フレンチ・ピッコロの音色はやはり素晴らしいと思います。

ただ残念なのは高音のHを出せる楽器がなかなかない事ですね。
ボンヴィルは左側のトリル・キイで出ることがありますが、瞬間芸的な一発勝負!
それもフォルテのみとなります(苦笑)。

ロットでは諦めています・・・・(涙)。


リング・キイのピッコロでの注意点は・・・・

「左薬指で小指のG#を触ってしまわないように・・・・」

という事くらいだと思います。
間隔が狭いので初めて持つ人は苦労すると思いますが慣れると平気なものです。


ピッチが色々なのでご自身に合ういい楽器が見つかるといいですね。

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