ところでこの時代のリング・キイのピッコロだがいつごろからかは知らないがカバード・キイの物も作ってはいたようだ。
ジャンニーニの本によれば1932年に作っていた記録が残っている。
しかも円筒管の銀製だ。
洋銀製のリング・キイのもあったようだ。
金属で作ることを考えると円筒管だけかと思ったがなんと円錐管のも作っていたんだねぇ。
すげえぇ。
見てみたいものだ。
この頃はもうロット工房が終焉に近づい . . . 本文を読む
もう一本120番台(1856年製)のピッコロもやって来たことがあった。
それにはもちろん右手人差指のレバーはなく、特筆すべきこととしてはブリチアルディ・キイがなかったことか。
ブリチアルディ・キイが発明されたのはいつでしたっけね?1849年?
過渡期の楽器としてこれは珍しい楽器だと思う。親指のキイに注目。
きちんと写真撮っておけばよかった!
これも「オペラ座ピッチ」でほぼ半音高かった。 . . . 本文を読む
最初にやって来たのと#881(1864年製:右)を並べてみる。
上が#881。#881の方が若干小さめ。
G#キイの形が違う。
左はドリュースのG#だったのをG#クローズド・システムに改造したものと思われる形跡があり(前のブログ参照)
後から付けたキイと思われる。
ロットのキイかどうか?判らない。
#881のような形はBonnnevillや他の当時のメーカーも採用しており一般的だった . . . 本文を読む
Louis Lot 1864年製。コーカス・ウッド製、キイ銀製。右手人差指のレバーなし。
頭部管の刻印。
本体の刻印。
あまり使われていなかったような印象の楽器。
最初のが使い込まれた木の楽器という感じなら
こちらはこれから育ちそうな木の楽器といった印象で正に「新品の楽器」という感じだ。
ピッチは少し抜いてA=442で演奏できるという理想的なもの。
それまでロットのピッコロも色 . . . 本文を読む
シリアル・ナンバーが彫られていないので年代不明ながら間違いなく初代の作だろう。
コーカス・ウッド製、キイは銀製。
右手人差指のレバーはない。
キイのポストは管体に直接ねじ込んである。
ケースが実にコンパクト!
この楽器のG#レバーの下辺りに2ヶ所木を埋め込んだ形跡あり。
おそらくこれはドリュースのG#だったんだろうと思う。
それを後に裏G#を開けて小指のキイを造りクローズドG#システムにし . . . 本文を読む
3代目の工場長Debonneetbeau の時代、1883年製。コーカス・ウッド製、キイは銀製。H足部管。
C-Hレバーのところ、左の人差指と親指、小指を除く左手のキイをアキヤマフルートにて製作してもらい載せ換えA#レバー仕様に変更。
オリジナルは大切に保管しています。
頭部管ジョイント部の膨らみも美しいフォルム。
木目から察するに頭部管と胴部管は同じ1本の木材から取ったようだ。
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Louis Lot 1871年製。コーカス・ウッド製、キイは洋銀(マイショー)製だが銀メッキしてある。
オリジナルはC-HレバーだがA#レバーのみ作ってもらいオリジナルと交換する。
オリジナルのケースは木管のケースにしては実にコンパクトで大満足(笑)
美しい鍵付き。ここも大事なポイント!(爆)
ピッチはA=442で演奏するにはぎりぎりセーフ!
初代の特徴のひとつ、トリル・キイの台座が他の . . . 本文を読む
Louis Lot 1871年。 コーカス・ウッド製、キイは洋銀(マイショー)製。
頭部管の刻印。
ボディの刻印。刻印に金文字の名残あり。
この楽器はベームの1832年システムなんですが "BREVETE" て単語がないということは
ベームは特許を取らなかったんでしょうか?
本体には右手人差指のレバーは無し。
キイ・システムを支える台座はなくキイ・ポストは管体に直接ねじ込む方法。 . . . 本文を読む
Louis Lot 1867年製。銀製。もちろん巻管。
現代のフルート、というより#1800と比べても小さいキイ。
右手と左手のキイの大きさはほぼ同じ。
リングの穴の径は大きめ。
ドリュースDorusのG#キイ。裏のG#の穴が無くフィンガリングは現代のG#クローズド・システムと変わらない。
左薬指でリング・キイを押さえるともう一つも連動し、押さえた状態で小指のレバーを押すともう一つが . . . 本文を読む
現在仕事でメインで使っている初代#1800。
左手のキイ・カップの大きさは右手と同じ。
最初の1800番台は左手のカップが小さくて操作性が非常に良かった。
この#1800は小さくなくて残念。
また最初の1800番台の左人差指のカップは凹みが深くて穴をふさぐような感覚があった。
ベーム・システム以前の木管時代の名残かとも思う。
この#1800はあまり深くないのが残念(笑)
↑ 右手の中 . . . 本文を読む
最初に手に入れたゴールド・リップの銀製ロット以来、
あれやこれやと手を出して一時は5本位の楽器(ロットの銀だけで)があったりもした。
この頃は入れ替わり立ち替わりって感じだったが、
幸いウチに来たロットはどれもアヤシゲな楽器はなくどれも素晴らしいものばかり。
一本だけリップ・プレートが金のもので、後に付け替えられている可能性があるものがあり
はっきりは判らなかったが、それでも実にいい . . . 本文を読む
洋銀製の楽器といえば現代では初心者向けの安価なものというイメージしか湧かない人が多いと思う。
Lotの洋銀製フルートはそんなイメージを払拭する楽器だった。
「だった」と過去形なのは昨年暮れに手放してしまったから・・・・。
手に入れたのは5000番台 (1895) Baratの作。
歌口のエッジもしっかりとしていてパリッとした音がした。
現代の洋銀製フルートはほとんどがトーンホール引 . . . 本文を読む
念願の一眼レフが届き楽器撮影に挑戦してはみたものの・・・・
なかなか難しいものですね。
とりあえず今日は手元のLot達を。
あとはぼちぼちと・・・・・。
上から初代ピッコロ2本、3000番台円筒管木管、初代円筒管木管、初代円錐管木管、初代銀管、初代銀管Dorus G#
現在は7本のLouis Lot があるのですね。
今さらながら呆れたりして・・・・(苦笑)
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