ルイ・ロットの館

ルイ・ロットにハマった笛吹きのブログ。

ロットのピッコロ考察 その2

2009-05-21 10:20:35 | 日記
もう一本120番台(1856年製)のピッコロもやって来たことがあった。

それにはもちろん右手人差指のレバーはなく、特筆すべきこととしてはブリチアルディ・キイがなかったことか。

ブリチアルディ・キイが発明されたのはいつでしたっけね?1849年?
過渡期の楽器としてこれは珍しい楽器だと思う。親指のキイに注目。


きちんと写真撮っておけばよかった!


これも「オペラ座ピッチ」でほぼ半音高かった。
実にラヴリイな音!

これもなんとか使えるようにできないか?と旋盤でアダプターを削り出してみたが
これはうまくいかずに断念。
手放してしまった。

この楽器もポストは管体ねじ込み方式だった。

台座もトリル・キイと他のキイの台座は一体化しているが後年、これも金属製のフルートと同じく
分離されることとなる。

その方が作るのに楽だから?技術的に難しいから? →→→ 初代ほどの技術がなかったから???


まあ台座はともかくとしてもキイの造りも後年のピッコロは初代ほどの美しさはなくなってしまう。
何代目からこうなった、というほど意識して調べなかったのではっきり年代的なことは言えないが
-------ピッコロには製造番号が入っているのは少ないように思うが

どんどんボテッとした鈍重な感じになってゆく。

こんな感じ。これらは明らかに初代よりは後の楽器達。




これはG#オープンの楽器。




美しいですか?

初代の凛々しい美しさ、面影はまったく感じられず・・・・。
残念なことだ。


「その3」へ続く。


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