現在仕事でメインで使っている初代#1800。
左手のキイ・カップの大きさは右手と同じ。
最初の1800番台は左手のカップが小さくて操作性が非常に良かった。
この#1800は小さくなくて残念。
また最初の1800番台の左人差指のカップは凹みが深くて穴をふさぐような感覚があった。
ベーム・システム以前の木管時代の名残かとも思う。
この#1800はあまり深くないのが残念(笑)
↑ 右手の中指と薬指のキイのF#への連結が独立しているのが初代のキイの特徴。
ジョイント部及び管端のリング(リブ?)は現代の楽器よりも太い。
リング・キイの穴も現代の楽器よりも大きい。
これがいいと思うんだが、現代メーカーはなぜかやろうとしない。
現代のメーカーがマネしたクラウン。
オリジナルはこんなに美しいのだ!(笑)
頭部管の刻印。 Breveteっていうのは(ベームの)特許を取得済みという意味。
手彫りのこういう刻印を見ると現代の機械彫のは安っぽく見えてしまいますね・・・・。
↑ 初代の刻印の特徴として LOUIS-LOT とハイフンが入るのだがそれも必ずしもではない。
忘れたんじゃないか?と思ったりして(笑)
また L.L. が初代で L.L が初代以降。(違いわかりますね?)
ボディの刻印。私が見てきた初代の本体の刻印はどれもきわめて薄い。
最初はバフで磨き過ぎたのかと思っていたけど(笑)
本体と頭部管を作る職人(刻印を彫る職人)が違っていたんだろうと想像。
↑2代目以降は本体の刻印も頭部管と同じように彫りの深いものになる。
ブリチアルディ・キイとAisレバーの連結部。
手前の親指のキイはC-Hレバーならば「右手人差指のレバーの足」と連結するのだがこれは明らかに違う。
初代もちゃんとAisレバーを作っていたんですね。
トリル・キイの台座は他のキイの台座と繋がっている。初代の特徴。
現代のメーカーにはこの美しい親指のキイを再現して欲しいものだ。
ティア・ドロップ型のE♭キイ。案外使いやすいものです。
Aisレバーも実に美しい。
厚みのあるトーンホール。このトーンホール自体も巻いて作ってある。
私が見てきた初代には銀を証明する刻印はない。
2代目以降の楽器には管にもキイにも刻印が。
おそらく貴金属に関するフランスの法律の成立時期の関係なんでしょう。
この楽器のパッド・ワッシャーはアキヤマフルート製のものに交換。
これが実に優れものでオリジナルの物よりもパッドの安定性が向上する上、響きも良くなる。
こういうことをすると目くじら立てるヒトがいますが・・・・・
無視します(笑)
単にパーツを交換しただけですから。
それにしてもこのくらい見た目にも美しい楽器を現代のメーカーにも求めたいが無理ってもんでしょうか?
中身も問題だけど見た目も大事!
左手のキイ・カップの大きさは右手と同じ。
最初の1800番台は左手のカップが小さくて操作性が非常に良かった。
この#1800は小さくなくて残念。
また最初の1800番台の左人差指のカップは凹みが深くて穴をふさぐような感覚があった。
ベーム・システム以前の木管時代の名残かとも思う。
この#1800はあまり深くないのが残念(笑)
↑ 右手の中指と薬指のキイのF#への連結が独立しているのが初代のキイの特徴。
ジョイント部及び管端のリング(リブ?)は現代の楽器よりも太い。
リング・キイの穴も現代の楽器よりも大きい。
これがいいと思うんだが、現代メーカーはなぜかやろうとしない。
現代のメーカーがマネしたクラウン。
オリジナルはこんなに美しいのだ!(笑)
頭部管の刻印。 Breveteっていうのは(ベームの)特許を取得済みという意味。
手彫りのこういう刻印を見ると現代の機械彫のは安っぽく見えてしまいますね・・・・。
↑ 初代の刻印の特徴として LOUIS-LOT とハイフンが入るのだがそれも必ずしもではない。
忘れたんじゃないか?と思ったりして(笑)
また L.L. が初代で L.L が初代以降。(違いわかりますね?)
ボディの刻印。私が見てきた初代の本体の刻印はどれもきわめて薄い。
最初はバフで磨き過ぎたのかと思っていたけど(笑)
本体と頭部管を作る職人(刻印を彫る職人)が違っていたんだろうと想像。
↑2代目以降は本体の刻印も頭部管と同じように彫りの深いものになる。
ブリチアルディ・キイとAisレバーの連結部。
手前の親指のキイはC-Hレバーならば「右手人差指のレバーの足」と連結するのだがこれは明らかに違う。
初代もちゃんとAisレバーを作っていたんですね。
トリル・キイの台座は他のキイの台座と繋がっている。初代の特徴。
現代のメーカーにはこの美しい親指のキイを再現して欲しいものだ。
ティア・ドロップ型のE♭キイ。案外使いやすいものです。
Aisレバーも実に美しい。
厚みのあるトーンホール。このトーンホール自体も巻いて作ってある。
私が見てきた初代には銀を証明する刻印はない。
2代目以降の楽器には管にもキイにも刻印が。
おそらく貴金属に関するフランスの法律の成立時期の関係なんでしょう。
この楽器のパッド・ワッシャーはアキヤマフルート製のものに交換。
これが実に優れものでオリジナルの物よりもパッドの安定性が向上する上、響きも良くなる。
こういうことをすると目くじら立てるヒトがいますが・・・・・
無視します(笑)
単にパーツを交換しただけですから。
それにしてもこのくらい見た目にも美しい楽器を現代のメーカーにも求めたいが無理ってもんでしょうか?
中身も問題だけど見た目も大事!
キレイな楽器ですね。
疑問なのですがオールドというとただリッププレートに穴を開けただけというイメージがあるのですが、オリジナルでも歌口の角は緩やかになっているものなのでしょうか?
アンダーカットも現代のものよりずっと少ないですが、ロットでもわずかにありますよね
はじめまして。
ご訪問と当ブログへの初コメントをありがとうございます。
歌口のエッジはいままで見たヴィンテージ物では丸くなっているものもありますが、
この#1800のようにエッジがしっかり立っているものも残っています。
丸くなっているのは磨り減ったのでしょうね。
この#1800は当時工場から出荷したての楽器はこうだったんだろうと思わせてくれるエッジの状態で、
今まで見た楽器の中ではいちばんエッジが立っています。
アンダーカットはどうなんでしょうか?
私の目には無いように見えますけれども。
もちろん歌口のエッジから下に向けての角度は付いてはいますが、
下のエッジは削ってはいないように見えます。
私は#6000番台のロットをつかっておりますが
下のエッジは削られてないもののわずかに末広がりなのと上のエッジは歌口に向かってほんの少し落ち込むようになっています。
とすると長年吹いているうち上のエッジは磨り減っていったということなんでしょうか?それとも2代目以降からは吹きやすくするためのショルダーカットというものが既に存在していたのでしょうか?
私がヘインズから乗り換えたというのもあってか思ったよりもロットが吹きやすかったのでこういうものなのかなと心配になりました。
ロット好きとしては嬉しい限りです。
上のエッジが丸いようですが、
私が思うに・・・・
摩耗で丸くなったのか? 後に故意に削られたものか? は判りませんが
個人的な意見としてはオリジナルであればしっかりとエッジが立っているような気がいたします。
私の所にいままで来た楽器はほとんどがそんな感じでしたので。
中にはそういう工夫が為された可能性もないとは私には申し上げられませんので
それがオリジナルである可能性もないとは言えないと思いますけれども。
でも吹きやすさも大事な要素とも思います。
他のメーカーの物とは違うロットらしい音が出るのであればそれはそれでいいようにも思います。
私もロットの生産数から言えばほんの一部しか見ておりませんので
このようなコメントしかできませんことをお許しください。
これは私の楽器ではありませんが
やはり言葉ではうまく表現できないので参考までに
http://www.antiqueflutes.com/cgi-bin/catalog.cgi?snum=855
サイドのエッジはこの楽器に近い感じです。
おっしゃるとおりロットは何を吹いてもやっぱりロットの音がしますね、私のものも含めまして。
胴体を他のメーカーに差し替えるなど実験してみましたが頭部管だけではロットの色はけっこう薄れるように感じました。ロットの音色の秘密はカットだけではないような気もします。
巻き管でないものでもやはりロットの音がしますし、同じ材質を使っていそうなボンヴィルでも全然音が違いますし謎は深まるばかりです。
返事が遅くなりすみません。
サイトの画像拝見しましたがあれはオリジナルの状態と思います。
紙が切れる刃物のごとくエッジが立っている訳ではないですので、
あのような感じであれば気になさる事はないように思いました。
言葉は難しいですね。
またゆうさんの仰る通り、
ロットの音色の秘密は頭部管だけではなく
私の考えではボディの造りに因る部分の比重が非常に大きいと思います。
特に巻き管であるということが大きいと思います。
ロットでも後年はシームレス・チューブのものもありますが、
比べてみると明らかに響きが違うと感じました。
私の考えでは現代の楽器はその点に非常に不満が残ります。
その点アキヤマフルートのロットの時代の銀のトレイを使って作った巻き管のフルートは
素晴らしいですね。
ロットとほぼ同じ響きが再現されていると思いました。
他に数社が巻き管と称して製造しているようですが、
手巻きと機械巻きの差とでもいいましょうか?
あまり意味がないように感じてしまいましたが・・・・
こんなことを書くと刺されそうなのでこの位にしておきます。
オリジナルだということで安心いたしました。
100年以上経っているものなので楽器がどんな旅をしてきたかは確かでないので、リップがとれたり歌口の傷を磨いたりなどで多少変わっているところもあるかもしれませんが
楽器トータルで考えるならロット本来の音色に簡単に影響がでるものではないでしょうし、あまり神経質になることも無いのかなと思うようになりました。
当時ロットは庶民が手が出るような価格ではなかったそうですしどんな経緯を辿ってきたのか思いをはせるのも楽しみの一つです。