ルイ・ロットの館

ルイ・ロットにハマった笛吹きのブログ。

Louis Lot #9856

2015-12-12 16:56:55 | 楽器
銀座山野楽器で先日見せていただいた Louis Lot 。

掲載許可をいただきましたので紹介させていただきます。

カバードホール、Cis レバー付き、右手人差し指のレバーはAisレバーではなくC-Hトリルです。

Cisレバーは左手小指で足部管のCisを押さえることができます。



レバーから繋がるシャフトと足部管のCisキイへの連結部。




通常では不可能なCis-DisやC-Cisのトリルが可能となります。



Cisレバーを押さえたところ。足部管のCisが閉じています。





C-Hレバーは左親指と連結。



初代には見られない刻印も入っています。



銀であることを証明する刻印です。


私の初代と並べてみました。左から#9856、#981、#1800。



左手人差し指のトーンホールで揃えて比べてみると若干短い。上から#9856、 #1800、#981。



初代からの若干のスケールの変更がなされたのかもしれません。

親指のキイ(バッタ)の違い。上が#981、下が#9856。






右小指は初代のティアドロップから現代風のものに。上が#981、下が#9856。






年代としては1930年 Gabriel Chambilleの代。




明るく軽やかな音色に感じました。

カバードホールの楽器は木製の円筒管に多く見受けられますが、金属管ではあまりありません。

でも買収された後のSMLロットはほとんどがカバードホールだったようですので、需要があったのでしょうね。

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1 コメント

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Unknown (tetsu)
2015-12-16 21:28:53
こんばんは。

Louis Lotの写真見ているだけでもこんな楽器だったか、とメチャおもろいです。

#981と#1800を並べた写真ですが、左手に比べて右手のトーンホールの大きさは#1800のほうが大きいように見えます。
こちらは#1001と#2168が手元にあります。右手と左手(足部管除く)は#1001は同じ大きさですが#2168は右手のほうが大きいです。頭部管のテーパーは全く違って#1001のほうがかなり絞っています。

写真だけでは
http://www.williampetit.com/flutelouislot.htm
を見ているだけでもメチャおもろいですが、例えば#887では右手、左手と足部管のトーンホールの大きさが同じで、木管フルートのデザインみたいです。Louis Lotの三桁の楽器は試したことさえなく、#1000以降とは別世界かも、と思ってしまいました。
初代Louit Lotでもトーンホールのサイズも含めて、設計変更と思考錯誤があったようにおもわれます。

こちらの#1001は#887の写真のようにHトリルキーもAisレバーもなく、#2168はHトリルキーです。
この時代、Gis-Aisの前打音とかトリルとかどうなさっていたんでしょう。
こちらは一瞬のごまかしです。

失礼しました。
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