ある方からメッセージをいただきました。
とある外国の雑誌に掲載されたピッコロのトリルの運指に関する記事と運指表も添付して下さいました。
譜例の1番目には先日話題にしたヒンデミットの「交響的変容」も載っています。
問題のG-Aトリルがあります。
「多くのピッコロ奏者はこのトリルを高音域ではG-Asでも充分にそれらしく聴こえると考え、
G-Asを演奏するが(注:ごまかすってことですね)、私は不満だ。
そこで『胡桃割り人形』でGippoが提案したG-Aの運指を見つけたが、
Eメカ付きの楽器では出せない。」 旨のことが書かれています。
この記事を書いた方は至って音楽的に誠実で「まとも」な方だと思います。 ぱちぱち。
この記事によるとG-AやA-Hのトリルも何種類もあり、
それを C足のブラウンとEメカなしのA.Rハンミッヒで検証してみました。
【 G-Aのトリル 】
8種類ありその中でEメカがなくても出ることになっているのはなんと7種類!
Gippoの運指ではEメカ無しでなくては出せないということですから
これはEメカ付きの楽器の方には朗報?です。
それに加えてワタシ流に見つけた運指を加えると10種類になるのですが、
ところがやはり左右の指を同時に何本も動かさなくてはイケナイのが9種類。
そのなかでも動きが放すのと押さえるのが逆なのが5種類。
これは長いトリルは非常に困難と思われます。
無理と言ってしまってもいいのではないか?
右手の指2本だけ一緒とか左手の人差し指と親指が一緒(H-Cisの動きです)というのは4種類。
ところがまったく音にならなかったり音程がダメだったり・・・・。
指1本で簡単できちゃうのはEメカ無しに限る運指で私が使う運指です。
これはどっちの楽器でもできますが、何小節にも渡るトリルを演奏するのにはやはりこれがベストなのではないか?
その思いを深めました。
Eメカなんかなくたって平気ですしね。
【 A-Hのトリル 】
こちらは5種類。
その中で動きが放すのと押さえるのが逆なのが2種類。
そしてどれもが左手と右手の指を同時に動かさなくてはイケナイ大変なものばかり。
その中でブラウンではEメカを付けた状態でそこそこ使えそうなのがひとつありますが、
他は息のスピードが極端に求められ「タイタン」の長いトリルで何回息を取らなくてはいけないことか? と思います。
しかし大体どれも音程が狭く残念なのが多い。
無理してその運指を練習してもなんだか指、手を痛めそうな恐れも感じます。
ブラウンで私が見つけた運指はフルートで通常使う運指のヴァリエーションで
これは右手の2本の指を同時に動かすだけの非常に楽なもので
息の支えもAを普通に吹き延ばすのと変わらないので大変楽です。
どちらのトリルも他のメーカーのピッコロでも試してみたいところですが、
音程がそこそこ出せても運指の大変さは変わらないでしょうね。
【 結論 】
ピッコロの場合、そのトリルが出せるか出せないかは
メーカーもしくは楽器によって左右されるが、
なるべく安易な運指、かつ いい音程で演奏可能なものがいい。
よって今の所はブラウンのC足(Eメカクラッチ付き)が機能的にはベスト。
Eメカ付きでも可能な運指があることが判ったのはブラウン爺さんの運指と共に収穫ですが、
逆にEメカ無しの方がトリルに関しては圧倒的に楽に使えるということが一層の実感として感じられました。
資料を送って下さった方、本当にありがとうございました。
とある外国の雑誌に掲載されたピッコロのトリルの運指に関する記事と運指表も添付して下さいました。
譜例の1番目には先日話題にしたヒンデミットの「交響的変容」も載っています。
問題のG-Aトリルがあります。
「多くのピッコロ奏者はこのトリルを高音域ではG-Asでも充分にそれらしく聴こえると考え、
G-Asを演奏するが(注:ごまかすってことですね)、私は不満だ。
そこで『胡桃割り人形』でGippoが提案したG-Aの運指を見つけたが、
Eメカ付きの楽器では出せない。」 旨のことが書かれています。
この記事を書いた方は至って音楽的に誠実で「まとも」な方だと思います。 ぱちぱち。
この記事によるとG-AやA-Hのトリルも何種類もあり、
それを C足のブラウンとEメカなしのA.Rハンミッヒで検証してみました。
【 G-Aのトリル 】
8種類ありその中でEメカがなくても出ることになっているのはなんと7種類!
Gippoの運指ではEメカ無しでなくては出せないということですから
これはEメカ付きの楽器の方には朗報?です。
それに加えてワタシ流に見つけた運指を加えると10種類になるのですが、
ところがやはり左右の指を同時に何本も動かさなくてはイケナイのが9種類。
そのなかでも動きが放すのと押さえるのが逆なのが5種類。
これは長いトリルは非常に困難と思われます。
無理と言ってしまってもいいのではないか?
右手の指2本だけ一緒とか左手の人差し指と親指が一緒(H-Cisの動きです)というのは4種類。
ところがまったく音にならなかったり音程がダメだったり・・・・。
指1本で簡単できちゃうのはEメカ無しに限る運指で私が使う運指です。
これはどっちの楽器でもできますが、何小節にも渡るトリルを演奏するのにはやはりこれがベストなのではないか?
その思いを深めました。
Eメカなんかなくたって平気ですしね。
【 A-Hのトリル 】
こちらは5種類。
その中で動きが放すのと押さえるのが逆なのが2種類。
そしてどれもが左手と右手の指を同時に動かさなくてはイケナイ大変なものばかり。
その中でブラウンではEメカを付けた状態でそこそこ使えそうなのがひとつありますが、
他は息のスピードが極端に求められ「タイタン」の長いトリルで何回息を取らなくてはいけないことか? と思います。
しかし大体どれも音程が狭く残念なのが多い。
無理してその運指を練習してもなんだか指、手を痛めそうな恐れも感じます。
ブラウンで私が見つけた運指はフルートで通常使う運指のヴァリエーションで
これは右手の2本の指を同時に動かすだけの非常に楽なもので
息の支えもAを普通に吹き延ばすのと変わらないので大変楽です。
どちらのトリルも他のメーカーのピッコロでも試してみたいところですが、
音程がそこそこ出せても運指の大変さは変わらないでしょうね。
【 結論 】
ピッコロの場合、そのトリルが出せるか出せないかは
メーカーもしくは楽器によって左右されるが、
なるべく安易な運指、かつ いい音程で演奏可能なものがいい。
よって今の所はブラウンのC足(Eメカクラッチ付き)が機能的にはベスト。
Eメカ付きでも可能な運指があることが判ったのはブラウン爺さんの運指と共に収穫ですが、
逆にEメカ無しの方がトリルに関しては圧倒的に楽に使えるということが一層の実感として感じられました。
資料を送って下さった方、本当にありがとうございました。
今使っているのはEメカなしD管ですが、C管の方が替え指のヴァリエーションは多そうですね。
C管の音色はどうですか?周りの楽器と溶け込め合える音色でしょうか??
送っていただいた資料に関しては著作権の問題があり
残念ながらここでは公開できないのですね・・・・。
C足の方がやはり替え指のヴァリエーションは多いです。
C足の音色は基本的にはD足と変わりません。
周りの楽器と溶け込めるかどうかは吹き方次第だと思います。