インファナル・アフェア

「ディパーテッド」のオリジナルであります。
オリジナルを観ていて「ディパーテッド」を観たほとんどの方が「オリジナルの方がいい！」と言っていたのでどんなものかとわくわく・・・。

まず最初に上映時間を観てびっくり！1時間30分ちょい・・・。
始まりからスピーディーな展開で進んでいきます。
やっぱり香港版は相当脚本が上手く作られています。
詰め込みすぎくらいに色んなことが入っているんですけど何一つとして邪魔になってなくてそれらみなが必要不可欠な出来事なんですよね。
こっちはとても解りやすい。二人の心情にしてもストーリー展開にしても。
そしてやっぱりこの設定は面白いなって改めて感じたり。
マフィアに送り込まれたヤンは必死に警察へ戻る道を模索しそれでも任務を全うしようとする。
オープニングの「無間地獄」の姿です。
一度踏み入れてしまった世界からは逃げ出せずにどこかへ安らぎを求めている。
一方、警察に送り込まれたラウはそっちの世界で評価され順風満帆の生活を送っているを送っているけどやぱりボスは裏切れない。
最終的にはこの世界でいることを選びヤンと顔を合わせる。
板ばさみになっている二人の心情が画面を通してとても良く伝わってきました。
ラストにしてもラウからは切なさが漂い彼もある意味では「無間地獄」に足を踏み入れていたんだろうなぁって。
この感じがやっぱりハリウッド版と違うんですよね。
すごく展開が速いのにとても重厚なドラマを観終わった後のような感覚でした。
ただハリウッド版もこれだけのものを3時間にも延ばさせて作るっていうのもすごいなって思いました。
でもきっとオリジナルを観ていたらハリウッド版はさほど楽しめなかったかも。
私は香港版の方がスキです。

アンディ・ラウとトニー・レオンがとてもステキ。
切なさと悲しさを持って。
香港の俳優さんってぱっと見かっこよいとはあんまし思わないんだけど映画の中ではすごくステキだと思う。
関係ないけどチョウ・ユンファもそんな感じ。
香港映画の悲しい時は悲しい音楽を～っていうわかりやすい使い方はご愛嬌♪