岐阜県建築士会では毎年著名な建築家を招いて建築文化講演会を開催している。
岐阜県建築士会メンバーで大学時代を熊本で過ごしたM氏に案内していただいた。
熊本北警察署(篠原一男+太宏設計事務所設計)は逆三角形が目を引くくまもとアートポリス第1号プロジェクトだった。1990年竣工。雑誌で見るより遥かに小さく見えたが樹木のせいだろうか。
坪井交番(マニュエル・タルディッツ+加茂紀和子設計)は看板交番とも呼ばれ鳥を捩ったKOBANがやたら目に付く。取調室に使ってるのかな?
金の卵は何を意味するのだろう?
山本理顕氏もかつて文化講演会に呼んだ。熊本県営保田窪第一団地の構想に憧れた記憶がある。
しかし、今回これが低所得者層にのみ賃借可能な県営住宅だということを思い知らされた。
岐阜北方の長谷川団地も4人の建築家の基本構想を具現化してました。デザイナーズマンションならば住まい方を選んで入居すればいいのだが、こちらは公営住宅。部屋が独立していることの不便さ、ランニングコスト(光熱費)が掛かり過ぎること。そして暴風のとき危険いっぱいなテントのような屋根。
理想の使い方は一切されず、何度も氏は呼ばれたそうだ。
共同住宅のあり方についてライフスタイルまで規制してしまうのはただの奢りである事を管理人からまざまざと知らされた。
至る所に目に付く雨樋。玄関を貫通し、降雨のたびに容赦なく轟音が室内に鳴り響く。
中庭は住人たちだけのコミュニケーションの場だが使われた形跡無し。中庭に向かって開放されるガラス張りの室内は覗かれるのを嫌って葦簀を立てかけたりブラインドを下ろす。
若い頃は好きだったコンクリート打ち放しのテクスチャーも時と共にゴーストタウンの表情に様変わりすることを知った。人間を寄せ付けない冷たい表情だ。
退去者であろう。車内はごみ置き場。廃車する費用も出せず放置された自家用車が将来のゴースト化を物語っている。
マイナスの言葉しか発せられなかった。こんな建築探訪も建築家の戒めとしてとても参考になりました。
岐阜県建築士会メンバーで大学時代を熊本で過ごしたM氏に案内していただいた。
熊本北警察署(篠原一男+太宏設計事務所設計)は逆三角形が目を引くくまもとアートポリス第1号プロジェクトだった。1990年竣工。雑誌で見るより遥かに小さく見えたが樹木のせいだろうか。
坪井交番(マニュエル・タルディッツ+加茂紀和子設計)は看板交番とも呼ばれ鳥を捩ったKOBANがやたら目に付く。取調室に使ってるのかな?
金の卵は何を意味するのだろう?
山本理顕氏もかつて文化講演会に呼んだ。熊本県営保田窪第一団地の構想に憧れた記憶がある。
しかし、今回これが低所得者層にのみ賃借可能な県営住宅だということを思い知らされた。
岐阜北方の長谷川団地も4人の建築家の基本構想を具現化してました。デザイナーズマンションならば住まい方を選んで入居すればいいのだが、こちらは公営住宅。部屋が独立していることの不便さ、ランニングコスト(光熱費)が掛かり過ぎること。そして暴風のとき危険いっぱいなテントのような屋根。
理想の使い方は一切されず、何度も氏は呼ばれたそうだ。
共同住宅のあり方についてライフスタイルまで規制してしまうのはただの奢りである事を管理人からまざまざと知らされた。
至る所に目に付く雨樋。玄関を貫通し、降雨のたびに容赦なく轟音が室内に鳴り響く。
中庭は住人たちだけのコミュニケーションの場だが使われた形跡無し。中庭に向かって開放されるガラス張りの室内は覗かれるのを嫌って葦簀を立てかけたりブラインドを下ろす。
若い頃は好きだったコンクリート打ち放しのテクスチャーも時と共にゴーストタウンの表情に様変わりすることを知った。人間を寄せ付けない冷たい表情だ。
退去者であろう。車内はごみ置き場。廃車する費用も出せず放置された自家用車が将来のゴースト化を物語っている。
マイナスの言葉しか発せられなかった。こんな建築探訪も建築家の戒めとしてとても参考になりました。
各地でボランティアガイドさんが活躍されてますね。
別府温泉夕ぐれ竹瓦散策も楽しかったので、今度熊本に寄る機会があったら是非案内お願いしますね。