追加条件的には、水遣り等について神経質にならなくて済み（開花期を除き）、耐寒性あることが求められます。
花壇向きな園芸種としては、アジサイ、アヤメ、都忘れ、アスチルベ、ヘレニウム、フロックス、ギボウシ、灯台草、ヒペリカム・プリンスレイヤーあたり。
ただし、都忘れ、アスチルベは日当たりが良すぎる花壇には向きません。フロックスは適度な水遣りが必要です。
見た目を重視される方には、アジサイ、フロックス、ヒペリカム・プリンスレイヤーを選ぶのがいいでしょう。
これらの宿根が揃っているなら、自治体の補助で調達可能な、派手な一年草を毎年のように、花壇に目一杯植える必要がないと思います。
例外的に夏場に宿根を移植することがある。
生育不良の苗の入れ替え、しおれた苗の補充、レイアウト変更せざるを得ない場合、移植を実施する。
タイミング的には、外気温３０℃以下の環境で、それなりの雨量が予想される直前。
移植場所にやや大きめの穴を掘り、そこに大量の水を投入。（最低２Ｌ）
その前提で移植する苗を投入、土を被せ、固める。
その後、さらに大量の水をジョーロで投入（最低２Ｌ）
さらに周辺部にも水遣り。
これは、樹木の移植の方法でもある。
街路花壇に植える花の選定、維持管理面で参考とさせていただいている花壇です。
この中で、十和田ガーデン花街道と旭川北彩都ガーデンに私は注目しています。
・十和田市官庁通りの花壇
四百種類もの宿根をボランテイアが維持しているそうです。
十和田ガーデン花街道 - Posts | Facebook
https://www.facebook.com/pg/hanamoribito/posts/
・札幌市 創生川公園
河川と道路に占有されたスペースが、都市公園として甦りました。認知途上の公園。
札幌 創生川公園
http://www.sapporo-park.or.jp/sousei/
・旭川 北彩都ガーデン
ＪＲの車両基地あった一帯が、大量の宿根が咲く、都市型庭園スペースに変貌しつつあります。こちらもボランテイアが管理。数十年後には旭川の観光名所となることでしょう。
旭川 北彩都ガーデン
http://www.asahikawa-park.or.jp/kitasaito/
・入場有料の庭園
上野ファームWeb
http://www.uenofarm.net/index.php
森の花園｜大雪森のガーデン
https://www.daisetsu-asahigaoka.jp/garden_hanazono.html
意外と知られていないことだが、花壇は庭と比較して生育環境がいいとは言えない。
庭よりは日陰が少なく、乾燥しやすく、雑草に囲まれやすい状況にある。
そこで、雑草侵入に強い植物、耐寒性・耐暑性ある植物、メインテナンスフリー状態で生育できる植物を選ぶ必要がある。
庭に植えて自然に増える宿根でも、誰も世話しないような場所では枯れてしまうものが続出するのだ。
やや劣悪な環境、メインテナンスフリー環境で生き残る植物は何か。
代表的なものとしては、球根では、水仙、スノースレーク、クロコスミア、宿根では、フロックス、アヤメ、ギボウシ、糸葉ハルシギャクなどである。
クロコスミア
７月に咲いた順にリストアップしてみた。
糸葉ハルシャギク
ミソハギ
アスチルベ
ヒペリカム・プリンスフレイヤー
ミソハギ
あざみ
コレオプシス ムーンビーム
モナルダ ガーデンビュー スカーレット
フロックス パニキュラータ
フロックス ペパーミントツイスト
クロコスミア
宿根フロックス デイビッド
フロックス エバクルーン
この中で、花壇向きの花としてヘレニウムを挙げたい。
耐寒性あり、放置したままで越冬可能。
移植直後にしおれてしまう傾向があるが、それを除けば、花壇で咲き続ける。他の宿根が水切れでしおれかけてもヘレニウムは持ち堪えるようなところがある。
