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ナインスゲート

2009-06-05 15:13:11 | ★★★☆☆☆☆☆☆☆
監督 ロマン・ポランスキー
キャスト ジョニー・デップ、フランク・ランジェラ、ジェームズ・ルッソ、レナ・オリン
1999年 スペイン、フランス、アメリカ
ジャンル:オカルト、サスペンス、ホラー

【あらすじ】
世界に3冊しかないという『影の王国への9つの扉』。この悪魔の祈祷本について、収集家から真贋の鑑定を依頼された本の探偵コルソは、ニューヨークからヨーロッパヘと旅立つ。書物の謎を解いていくコルソの前途には、人間の英知を超えた恐ろしい罠が待ちかまえていた。彼が最後にたどり着いた謎の真相とは…。

【感想】
あのロマン・ポランスキーがこんなしょうもない映画と撮ったという事実に悲しくなります。映像は綺麗だったが、それ以外に見るべきものはないです。ジョニー・デップは別にどうでもいいです。
同じオカルトというジャンルからすると酷評されていた「ウィッカーマン」の方が遥かにまとまっていて見れる映画だと思う。それがジョニー・デップ出ているという理由だけで甘やかされた評価になってしまっている。もっと酷評されるべき。

最初に全体的な印象を書くならば、オカルトに求められる「不気味さ」を履き違えて「アホ臭さ」になってしまっているように感じました。確かにテーマ的に紙一重なのですが、何の前触れもなしにいきなり人間が空を飛んだら呆気にとられると思う。引用したamazonの解説に「人間の英知を超えた仕掛け」と書いてありましたが、英知を超えてしまったせいで我々の持つ常識から飛躍し過ぎて誰もついていけなかったという皮肉な結果に終わったと思います。

物語の最初の部分は3つの同じ本に隠された僅かな違いから、本の真相に迫る謎解きの要素が強いものでした。それが後半に進むにつれ謎解きの要素は薄れて行き、途中で脈絡もなく現れたヒロインが存在の意味もわからないまま最後に大爆発するという突拍子もない展開が待ち受けています。ラストで真実に近づいた主人公が現場に駆けつけた途端、まさかのエンドロール。

やはり「消化不良」という言葉で片付くと思う。当然、ロマン・ポランスキー程の監督なので意図したものなのでしょうが、その意図したものが鑑賞側にとって全く面白くなかったということなのだと思う。

お薦め度:★★★☆☆☆☆☆☆☆

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